女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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焼いて食う!

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 午後になり、作業再開…と行きたかったが食べ盛りの子供達に肉の催促をされてしまった。

「「「ドーラゴン!ドーラゴン!」」」

「あれ、食うとちんぽが破裂するらしいぞ」

「うそだー」

「龍に聞いたから間違い無い。俺のは運が良かっただけだってさ」

「俺達が子供だからってテキトー言ってるぜ?」「大人汚い」「カケルさまのこと見損なったし」

「本当ですよ?トカゲモドキ程度でも子供が食べたら破裂します」

「リュネさまもテキトー言ってるんだろ?」

「ふふっ、そんな事言うと龍が来ちゃいますよ?」

「来たら俺がボッコボコにしてやんよ!でもってちんぽ焼いて食う!」

「あらあら、雌だったらどうするのですか?」

「おっぱい吸ってやる!」

人、それをフラグと言う。

「カケルさん、よろしくお願いしますね」

俺は明日、起きられないかも知れない。せめて良質のタンパク質を摂取しなければ。狩りの装備に布帯を足して、期待の眼から遠ざかった。

 現在海を移動中、さて何を狩るか。何時もゴーラばっかりだし、たまには他のが食べたいな。そんな訳でゴーラより美味い肉質の獲物に向かって飛ぶ事にした。飛んだまま指示を出したが、飛び続けられてるって事は、獲物は居るのだろう。狩り易いのが良いなー…。

で、着いたのは森の中にある池。直径で五十ハーンも無い感じ。魚なのか?池の畔にゆっくり降りて、獲物を探す…が、やはり池の中に居る。
辞めた。食われる未来が見える。
空に上がって違うのを探し、移動した。

次の場所は山の中腹。岩場に動いてるのが見えるので多分獲物に違いない。四足で、岩場を器用に移動する山羊っぽい野獣だ。群れてないのは雄だからか?角が立派でお土産にしたい。
上空からの急降下で首を狙おうと思ったが、立派な角が邪魔でやれなそう。
そんな時の為の鉄球だ。山羊モドキの後ろに回り、大きく振りかぶる。ど真ん中ストレートで後頭部への危険球だ。ギフトの力も込みなので、当たれば死ぬ。
地球に帰ればDH制のリーグに一発合格間違いなしな豪速球が山羊モドキの後頭部にのめり込み、貫通し、岩場の一部に激突してクレーターを作った。岩場を転がりそうになる山羊モドキを捕まえようと近寄って行くと、その大きさに冷や汗が垂れる。デカいのだ。腹の下から背負ってみたが、肘から足先だけで俺の身長超えてやがる。
取り敢えず木の上に吊るして血と臟を抜く。膝下と肘下も要らないな。血が抜ける間に鉄球を回収しようとしたが、見つからなかった。次からは手加減しよう…。
抜き場に戻ると木の下でゴーラとブフリムが臟パーリーしてたので追加の肉と臭い袋の中身等をゲット。何処に行っても居るんだな此奴等。
結果、山羊モドキ一匹、ゴーラ五匹の収穫で引き上げとなった。


「なにこれ!?角?すげー!」

「かっけー!」

見損なわれた男の子達も、角を見たらこの掌返しである。大人の尊厳は守られた!
肉は解体に向かい、俺は風呂に向かう。帰りに着いた山羊モドキの返り血で背中が真っ赤なのだ。

「あ、カケル、おかえりー」

「お迎えできず申し訳ありません」

ガラガラっと浴室の引き戸を開けるとイゼッタとテイカが入ってた。建築作業で汚れたので先に入っていたのだろう。

「二人もお疲れ。進展はどうだい?」

頭からお湯をぶっ掛け、血を洗い落としながら報告を聞いた。木を太くして枝を払い、床と壁を張る所までやったそうだ。屋根は重くてやれないので、余った時間は兎の個室に向けて植樹と成長、さらに枝払いしたとの事。
二人の間に割って入り、なでなでもみもみ労った。


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