女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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走る

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 翌日から、に、主にの練習を、…って聞いた筈なんだけどな。俺もの講義に参加するって話だった筈なんだけど、俺と兎ボーイズは只今絶賛島内マラソン、否、パルクール中だ。

「ほらほら、息をする余裕があるなら体を動かせ」

背後からパチンパシンと鳴る音は、飛んで来た石ころが地面や立木にぶつかり弾ける音だ。当たり所に依っては死に至る。
スパルタ教師に目覚めてしまったミーネが、体力作りと称して始めさせた島内マラソンは、自分のペースで走れず、後ろからミスリル鉱石が飛んで来て、スキルの使用も禁止された酷い物だった。時折回復魔法が飛んで来るが、崖だろうが川だろうがとにかく海まで真っ直ぐ走るのだ。
確かに、手付かずの自然の中を真っ直ぐに移動するのは難しい。一人なら長い棒を持ったり、複数なら斥候を立てて移動するのが一般的だと思う。そう言う事をさせて貰えない状況、厄災レベルに追い掛けられている危機的状況である今は、考えても実行に移せない。止まれば死んでしまうかも知れないからな!
脱兎の如く、と言うか脱兎と一緒にとにかく走る。海に着いたら休憩出来る。熱血教師が追い付いて正面に回る迄の短い時間だが、息を整え次に逃げる方向を決めなければならない。山登りと崖登りを回避しつつ、出来るだけ道をずらされないように走りきるルートだ。
回復魔法が飛んで来るとマラソン大会の再開だ。昼飯は干し肉、勿論走りながら少しずつ食べる。噎せたら生き残れない。飲水は川の水。腹を壊しても海に着いたら回復魔法で治るから安心だ。…安心か?
朝から夕方まで走り通し、四人、死に掛けて一日を終えた。

「皆さん、良い顔になりましたね、うふふ」

「今食ったら、多分不味いと、思う…」

「さんかいは、しんでた…」「さんかいから、おぼえてない」「かぞえてない…」

こんな事毎日やったらおかしくなるので明日は休みにしてもらう。家造りもしたいんだよ。
その夜は、何をされても起きなかった。何かされても気付かなかった。朝起きて激痛。イゼッタの指導の元、リアが奮う回復魔法の実験台となり、体が凄く光る。光の精霊は俺を回復したくないらしい。
震える手でリアのおっぱいを微振動させてオパニウムを補充すると、そのまま昼まで寝てしまった。

のっそり起き出して朝飯兼昼飯を食べたらスキルの回復を掛けて気力を取り戻す。
あまり時間も無いので外壁と内壁に集中しよう。外壁は魔法で作った分厚い一枚板の煉瓦を貼り付けて、《伸縮》で柔らかくしたら出入口や窓口を切り取り、内壁はイゼッタの板を隙間無く貼り付けて作業を終えた。

「テイカー、居るかー?」

「ここに。おっぱいですか?」

「わーい」

《洗浄》してテイカのおっぱいに飛び込んだが、そうじゃ無い。

「明日から壁の装飾を頼みたいんだ。煉瓦は木ベラでも簡単に加工出来るくらいに柔らかくしといたから、加工が終わったら教えてくれ」

「お任せ下さい。階段や内側の装飾はどうされますか?」

「外壁が終わってから頼むよ。高い所は抱いて飛んでやるから無理はするなよ?」

「今直ぐ抱いてくれても構いません」

おっぱいを吸いながら夕飯に呼ばれる迄内風呂で抜き差しした。

「ど、奴隷冥利に、尽きます…」

「性奴隷だろ?」

「はい…。カケル様だけの、性奴隷、です」

「もし奴隷じゃ無かったら、こんなにヤラせてくれただろうか」

「初めは、嫌がっていたでしょう、ね。けれど、こんなに大事に扱われて、心を捧げたくなるのは時間の問題だと思います」

「そうかな」

「早く皆様を孕ませて下さい。その後で私が孕みますので、宜しくお願いします」

その時は、二人きりで解除に行こう。
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