女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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なっちゃった

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「旦那さま?これで完成ですか?」

「飛ばすだけならな。地面に置いたら転がっちゃうね」

「ですよねー」

重心は床面にあるのでそのうち止まるだろうが、不安定極まりないのは頂けない。
角材と細長い板材を組み合わせて二本の橇を作り、胴体の左右にくっ付けた。移動は浮かせるし、着地にしか使わないならこれで充分だ。着地させて様子を見よう。

「足も付いたし取り敢えず完成だ」

「あの、カケル様…」

「どうしたね?」

「敷居が高くて入れません」

「わたしも….」

「実は俺もだ。梯子を作ろう」

梯子作りを思い立ち、ドアを壊す事になろうとは。観音開きのドアでは梯子を作っても乗り降りし難いし事故も有りうる。
折角作ったドアを取り外し、ちょっと加工して引き戸に変えた。閉めた時、外側に押し込んで閂を嵌めるとガッチリロックされるナイスギミックに仕上がったのは俺の建築スキルが熟練度を増したからに違いない。少なくとも地球では見なかった形だ。
その後、外にタラップを作り、細い丸材で梯子を取り付け今度こそ完成だ。

「すっかり夕方になっちゃったな」

「乗ってみても良いですか」「わたしも!」

光の棒を渡して内見してもらった。キャッキャしてるので気に入って貰えたと思われる。

「カケル様、お夕飯は食べて行って下さいね」

気配無く現れたアルネスにビクッとした。

「朝飯は?」

「ご用意致します」

薄暗くなり影を纏った顔が、何だか嬉しそうに見えて、つい抱き締めてキスしてしまった。

「お嬢様のお子が一段落しましたら、私にも子種をお授け下さい。カケル様の子が欲しいです」

「任せろ。今夜もたっぷり注いでやる」


「か~けりゅ~たまぁ~んいたぁ~」

帰宅して、俺が居る事に気付いた家主の成れの果てがコレである。

「カケルさん来てたのかー。もっと早く帰って来れば良かったぜ」

「カケル様、暫くです」

シトンとアズは泊まり掛けの遠征から帰って来たそうだ。結構頻繁に泊まり掛けしてるけど、何処でどんなクエストをしてるんだろう?聞いた事無かったな。

「こっちはエディアルタからの帰りでな。二人はどんな仕事してたんだ?」

「今回は商船会社の護衛。木のモンスターを何かしてるって言ってた」

「シトン?守秘義務」

「あ…」

「大丈夫でふよ。カケルしゃまは彼処とは懇意にしてますから」

「木のモンスターの事を教えたの俺達だしな」

「夜警の時客間に上げてくれたのはそう言う関係があったのですねー」

「皆さんお食事の用意が出来ましたよ。其方の御二方はお初ですね。私エディアルタ商業ギルドから参りましたシャリーと申します。カケル様の妾の末席としてこれからよろしくお願いします」

「友達以上のアズです」

「恋人未満のシトンだ、よろしく!」

「面白い二つ名ですね」

「それ二つ名だったのか!?」

「まあねー。リュネ様をメルタールに連れてった時に絡んで来た冒険者、居たでしょ?」

「覚えてないから男だな?」

「ですね。以前メルタールに帰った時にギルドで出会しまして、声高に呼ばれてしまいまして…」

「面白いからって二つ名になっちゃった」

「なっちゃったかー。…カロさんや、俺には二つ名、あったりする?」

「かけりゅたまはかけうたまれふ~」

早くお湯に浸けて揉み混まないとヤバいな。二つ名なんてちょっと羨ましいけど、どうせちんぽ太郎とか舐められ太郎とかになりそうだし、関わらないようにするのが良さそうだ。
とっとと飯にして、風呂に入ろう。
カロを揉み解しておっぱい島にした後、シトンの臭う頭も揉み洗いして余分な皮脂と汚れと雑菌を洗い流してやった。

「なんか髪の毛がツヤツヤしてんだけど!?」

「カケル様、次は私ですよね?ね?」

結果、皆の髪が艶々になった。
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