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お風呂フーゾク
しおりを挟む夕飯前に湯浴みすると言う二人は公共浴場に向けて旅立って行った。俺はあまり他人様に天突くコイツを見せたくないので宿に戻る。それはあくまで同性相手であって異性は大歓迎。お風呂のあるフーゾクとか凄く気になるけど、女は直ぐ気付くからな。
「カーッケールくう~~~ん」
(逃げる!)(逃げる!)(逃げる!)
久しぶりに意識して逃げた。吐きそっ!三回連続の回避は俺の内臓にダメージを与えるには充分で、マジ空腹で助かった。
「ぐえ~。何だいジョンくーん」
十ハーン程の間合いで対峙して、レスリングスタイルで構え合う。
(《強化》《抵抗》《阻害》)
「カケルくーん、今帰りー?ちょっと付き合えよー?」
十ハーンの距離が一瞬で詰められ張り手のような速さで掴まれそうになるのを必死で避ける。《阻害》が全然効いてない。流石のAランク、ジョンくんのくせに。
「ジョンくうん、良い子はお家に帰る時間だよー?ご飯食べてお風呂入ろうよー」
「一緒に食おうぜー。風呂入ろうぜー」
《並列思考》じゃ考えが出て来ない。何か、何か無いのか!?ジョンくんは的確に俺を掴もうと光速パンチを繰り出して来る。当たったら痛いじゃ済まない気しかしない。
「飯は女と食うしーお風呂は一人で入ーりーたーいー」
チンたら宿に向かわず、とっととお風呂フーゾクに行けば良かった…。お風呂フーゾク…。泡泡洗体…。ぬるぬるプレイ…!
(粘体…、違う!《纏う》)
見た目は変わらないが《纏う》事に拠り、装備を含む全身にぬるぬるを纏った。普通に歩くと多分滑って転ぶと思うが、飛んでいるからどうと言う事は無い。程良く体が温まり、湯気を立てて飛んで来るジョンくんの張り手が鎧を掠り体に衝撃が走る。ぬるぬるして無ければ確実に落ちていただろう。しかし掠ってこれかー。吹っ飛ぶように間合いを取って、膝を着く。危ない所だったぜ…。
「ジョンくーん、お家へお帰りー」
「カケルくんを捕まえたらなー」
ジョンくんが踏み込んで、顔から転けた。ジョンくんの視界が外れたのを見計らい《阻害》を掛け直して大通りを西に向かって高速で飛んで逃げた。
宿から離れてしまったが仕方無い。街の南西、ゾーイと下水の香り漂う歓楽街に紛れ込んだ。
寒いのに、薄着にコートで立つ女。男の姿は疎らと言うのに。
「おにーさん、寄ってってよ」
冒険者が一人でこの場に居ると言う事は、即ちそう言う事をご所望であると取られて然り。一番近い女が仕事を始めた。
「風呂ある?」
「お湯ならあるよ。ソレの中身、洗ってあげるから、さ」
「湯に浸かりたいんだ、すまんな」
「ちっ!お飾りの癖に生言って!」
「ギルマスと追い掛けっこしてて汗だくなんだよ。お飾りの中身は男子禁制だからな」
「え?」「「ジョン様?」」
ジョンくん此処でも人気なのな。ジョンと聞いて飛んで来た女達の中に、先日キャーキャーしてた女も居て俺の事がバレた。
「湯に浸かりたいなら良いトコあるよ?値は張るけどね。教えてあげても良いけどー…お飾りくらい洗わせて……?硬い?何これ?」
ペニスケを握り込んだ女が狼狽えて目を見張る。女達に囲まれて、ペニスケを外させると皆押し黙った。
「道案内頼むよ。それと、欲しければ着いて来い」
「ちょっと仕事終わらせて来る!待ってなよ!?」「私もっ」「アタイも」
立ってた女達は店に戻り…、暫くして帰って来た。お腹空いたよ…。
「良いトコって飯食えるか?」
「あるよ」
「汗臭くて悪いが食ってから風呂にしよう。お前らも食って良いからな」
「流石カケル様太チン」
「ちんぽと同じくらい素敵」
「リバも許しちゃう!」
リバもノーマルもしませんよ。
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