女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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血止め草

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「カケル様、私も仕事しますので降ろして下さい」

抱っこしてたシャリーを仕方なく降ろしてやると、服を正してワーリンと共に仕事に戻って行った。

「カケルーこっちーカーケルー」

料理より先に席に着かないと中に入れないカラクレナイが、涎を流して食事の合図を待っていた。ちゃんと我慢してて偉いな、よしよし。垂れた涎を《洗浄》し、お腹の横に腰を下ろした。

「ちゃんと待ってるんだな、偉いぞ」

「カララいい子。撫でていいの」

「そかそか、よしよし」

俺の胴体よりデカい顔を擦り寄せて甘えて来るカラクレナイを体全体で撫でてやった。愛い奴め。

「早くちっちゃくなりたい。またみんなと遊びたいの」

「人化の事か?」

「うん。ママ達にならってるの」

「頑張ってるんだな。俺も早くカラクレナイを抱っこしたいぞ?今は抱っこされる側だからなー」

「キャウ、クルルルー」

甘えたの圧が強い。《強化》重ね掛けで耐える。

「今の大きさの服はあるのか?」

「ないの。だから行けないの」

「街に行きづらいな。住民が驚いてしまう」

「私が作るって言ってるんですけど、何だか嫌がるんですよね」

デカ盛りの煮物野菜を持ってリュネがやって来た。汁無しのスープだそうで、スープの方は人型のお腹に入るそうだ。龍の口だとスープ飲み辛いだろうしな。

「リュネママの服、ふりふりしてて嫌い」

「カララちゃんの可愛さを最大限に引き出しているのですけどねぇ」

「まあ、無理強いはいかんよ。可愛いカラクレナイは見てみたいけど」

「カケル、見たいの?」

「今も充分可愛いよ。それに、服を着てもっと可愛くなっちゃったら街になんて連れて行けん。人化出来るようになる迄お留守番だな」

「いい子で待ってるの。だから撫でてて」

よーしよしよしよしよしよしよしよしよし。

 カラクレナイを撫で散らしている内に料理が揃い、戦利品を隠した少年隊も帰って来たら、皆席に着いていただきます。翼はともかく頭は腐らないか?牙を使うだけならまあ良いのか。
カラクレナイの肉も凄かったが、俺達の食事も凄かった。謎肉だけで腹一杯になりそうな量。そして野菜たっぷりのスープ。葉っぱの練り込まれた緑色のソーサー。皆進歩してるんだな。

「カケル、美味し?」

「凄く美味いよ」

「このソーサーはワーリンさんにお話を伺って、私とイゼッタさんで作りましたの」

「リア様、ワーリンで良いぞです」

おかしな言葉遣いになってるな。アルアには普通に接してただろうに。

「あっちでは香草を練り込んで作ってたんだったな」

「こっちにも似たような味の葉っぱがあって良かったよ。血止め草、だっけ?売る程育ててるけど、高かったりした?」

「大丈夫だ。しかしあれ、食えたのかー」

「食べても良い。けど…」

「イゼッタよ、皆まで言うな、わかってる」


 夕飯食べて、お茶を飲み飲み食休み。今夜は三階で寝る事になった。リュネの部屋龍の巣だ。

「ん?グリームンドルフ様も此処で寝るのか」

「カラクレナイが、今夜は子兎共と寝るからと言って追い出された。我に命令するとは小生意気な奴よ」

言葉とは裏腹に顔がにやけて居られる。

「同じく追い出された」

ミーネも何だか嬉しそう。顔を赤らめ擦り寄って来るので思わずおっぱいを揉んでしまった。

「旦那様は分かっているな。はふぅ」

「カーケールさぁ~ん、巣の主を放ったらかして他のと遊ばないでくーだーさーい」

おっぱいを揉む反対の腕を取られ、たわわなたゆんたゆんに挟まれた。リュネのおっぱいからは幸せが滲み出てると思われる。

「リュネはこっちだろ?」

挟まれた腕を少し伸ばし、リュネの欲しい所を優しく撫でてやる。

「い~っぱい愛して下さいね、カケルさん」

「お前等、胸等押し付けて何をしているのか?」

「んっ、やればわかる」

え?参加させるの?




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