女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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忘れちまったぜ

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 ギルドに入った三匹と俺は…と言うか三匹の方だけだが、凄くテンプレ展開になっていた。

「お前等みたいなガキの来る所じゃねえ。帰ってママのおっぱいでもしゃぶってやがれ」

からの、

「ガキのクセにシカトすんじゃねえ!大人の怖さを思い知らせてやんぞ!」

となり、

「ぐべあっ!」

に到った。さらに、

「何事だ!」「あ、マスター。最近街に来て問題ばかり起こしてたフックさんがこの子達に絡んで…」

と続き、

「何てガキ共だ!だが丁度良い!お前等に依頼を受けさせてやる!」

って所で止めた。まだ冒険者になってねーだろうが。

「止めろハゲ。登録すんのが先だろうが」

「ハゲだと!?ってカケル!生きてたのか!?」

「糞を漏らされたく無ければとっとと登録してやれ」

「くそ…。おい、手続きしてやれ」

「え!?は、はい!君達、字は書ける?此処に名前を書いてね?…はい。ダート君にニット君それにガット君ね。このカードに血を一滴垂らして…。注意事項はこの冊子を読んで…。ランクは実力もありそうだからDからね」

「ちょ!ちょちょちょちょ!実力見せたらDスタートってありなのかよ?」

「貴方保護者?マスターの知り合いみたいですけど普通にありますよ?」

「マジかよ…。お前等良かったな。登録初日で俺のランクと並んだぞ…。俺なんてトカゲ三匹に海竜倒してもDなのに…」

「子供の前だからってそんな適当な事言って。ギルド証出して下さい」

ギルド証を渡して、討伐履歴を見る受付嬢とギルマス。お前はトカゲと海竜は見ただろうが。

「本当だ…って!二つの買取り此処じゃないですか!?マスター!」

「忘れちまったぜ」

忘れちまったのなら仕方無いな。そろそろ要介護なのだろう。長居しても注目されるだけなので買取りカウンターに連れてった。翼竜の翼を売り、金を手にしたダートの顔がキモい。まあ、大金だしな。

「騒がしいと思ったらカケルじゃないか。そいつ等は隠し子かい?」

奥のドアから出て来たボインは紛れも無くタマリーだ。いつ見ても迫力あるな。

「可愛い秘蔵っ子共だ。今日から宜しく頼む」

「後でカロんちに行くよ、それで良いかい?」

「カロにも伝えといてくれ」

「あいよ」

注目を浴びながらギルドを出た。金はギルド証に振り込ませたよ。持ち切れないからな。

「うへへへへ…。金持ちになったぜ」

「良い武器買えると良いな」

「カケルさま、マント作りたい」「俺は武器ー」

近い順で、先ずは武器屋に行こう。店に入るとカンカンやってる音がする。構わず工房に入って行った。

「親父ー客だぞー」

「客はこんな所まで入ってこんわ。久しぶりだな、カケル。ミスリル寄越せ」

「龍に殺されても良いならな。それより此奴が武器欲しいってから見繕ってくれ」

「騎龍の装飾してやったろうが…」

「その騎龍の服を作るのに使う予定なんだよ。さあさあ仕事仕事」

「ケチめ…。ほれ、これを振ってみろ」

「ダート、強化は使うな。素の状態で振るんだ。スキルが使えない状態だとゴミになっちまうからな」

スキル無しでも結構な重さを振っていて、最終的に少し軽い、鋼の片刃剣を買っていた。

「うぇへへへ、俺の剣だ…」

「武器に使われるなよ小僧?」

「親父よ、今度は此奴の素材を武器にする工具をくれ」

「工具だぁ?素材は何じゃ」

「牙!」

「んむ…。長さは無いが槍やナイフにはなりそじゃの。数もある。鋸とハンマー、ナイフに鑢があればええじゃろ」

「俺、金無い!」

「構わん、カケルから貰うからの。ミスリルはよ」

まあ良いか。スイカ大のをくれてやると凄く喜んでた。おまけにニットに武器と、三人にサブ武器を寄越して来た。満面の笑みの親父を見続けたくないので次に行こう。エメラルダスの防具屋だ。
ニットの素材で三人分のマントが出来るそうで、皆嬉しそうだ。ニットも金無しだが、海竜の皮のおかげで無料となった。

「俺の金で俺とみんなに装備用意してくれ!」

ダートは良い子だ。
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