女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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痛くて泣いちゃう

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 朝になり、今日からパーティー名ダーニーガーこと少年隊と、パーティー名友達以上恋人未満、略して友恋のシトンとアズは通勤する事になった。更に、移動のテストを兼ねて職場へ向かうカロとアルネスを伴い魔道車に乗り込むと、森を抜けて街へと爆走して行った。煉瓦の壁もちゃんと持ててたよ。そして残った俺達は少しゆっくりしてから街へと繰り出す事にした。急げば3リット掛からず行けるからな。

○これからやる事。

属性魔石の作成 (優先度高)
水 光の棒 火の鉄板

バルタリンド8:4:1
エディアルタ5:5

建具屋で核を買う。

 雑木紙にボールペンで書き出して行く。

「サミイや、こんなもんかね?」

「どれどれー…。はい、こんなもんですねー。ママがエージャにご褒美あげてって。ママにはあげないでいーですからね?」

「パパ可哀想だもんな。街に着いたらエージャだけカロ邸に呼んでやろう。皆は俺のやるべき事、何かないか?」

「カケル、エッチして」

「それなら私も~」

「書かなくても覚えてるからそれは大丈夫だよ。島に帰ったらラビアンとゆっくりして、セカンドハウスに常駐してくれる子を何人か出してもらおう」

セカンドハウスに常駐するラビアン数人

 メモに書き込んだ。

「カケル様、ネーヴェ様のお部屋はどうしますか?」

書き終わるのを見計らい、テイカが提案する。

「ああ、龍の巣か」

「いらない。カケルと一緒でいい」

ネーヴェはあまり巣に拘りが無いみたい。メイド達にも俺のする事を答える事が出来無かったので一先ずはこれをやって行くぞ。

 カロ邸に着いて、先に帰っていたアルネスに魔道車の乗り心地を聞いてみた。

「多少の振動はありましたがホルスト車とは比べ物にならない程軽い物でした。あの速さでこの程度の衝撃は驚き以外ありません」

だそうだ。良かったなネーヴェ。
アルネスと別れて街へと繰り出し、建具屋で核と、テイカが欲しがってたのでゲル版を買った。核は一ナリ袋で十たい、大体二千粒入ってるので二万粒、大量である。
そんなに作って売り捌けるのかと思って聞いてみたら、他の都市に輸出するのがメインなんだと。ミズゲルの居ない街なら売れるって事か。
 此処からはメイドとテイカは買い物に専念するので別行動。サミイと龍二匹が残った。

「お土産もあるし、串焼き買って寝具店に行こうか」

「「はーい」」「くしやきー」

 持ち帰る、持って行く、と言う概念はまだネーヴェには無い。目の前にある肉は食べる物なのだ。両手の二本を交互に齧り、歩いてる俺に肩車されている。
尻尾を振り回すと危険なので俺の胴体に巻き付けているが、締め込む圧が強い。加減しないと二つに別れて死んじゃうよ?

「ネーヴェちゃん、カケルさんが痛いそうですよ?」

「カケル、ごめんね?嬉しかったの」

たれたっぷりの手で頭を撫でるネーヴェの健気さ…より食ってた串何処やった?鎧に刺して無いよな?左手に持ってたか。この可愛い生き物め…。

「あまり締めないでね?《強化》しないと痛くて泣いちゃうから」

「泣かないで。いーこいーこ」

俺の髪が艶々し、寝具屋に到着した所でネーヴェを降ろして《洗浄》した。冷たい…。

「ただいまー。エージャいるー?」

「おかえりなさい若奥様、皆様、カケル様カケル様カケル様カケル様…」

俺は何人いるんだ?キッチンに行くとママ上殿が料理してたのでサミイとトカゲ肉と串焼きを提供して客間に移動する。エージャも料理してきなさい。

「カケル様、皆様、カケル様、お茶をお持ちしましたカケル様」

俺は三人いるようだ。

「エージャ」

「はい!」

「今夜はカロ邸に来い。使ってやる」

「必ず向かいます」

「昼食だが、エージャは作ってないのか?」

「私はお手伝いさせて頂いております」

「ママ上殿をちゃんとサポートしてやれ。俺は男だから分かってやれなんだが、妊婦は大変だと聞く。お腹も大きくなって来たし、手を添えたりするのも仕事だと思えよ?」

「必ずやカケル様の期待に応えます」

大きく礼をして部屋を出て行った。
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