女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
479 / 1,519

誰かが死ぬ事になる

しおりを挟む


「カケル、遅かったのね」

宿に戻ると、ネーヴェがまだ起きていた。

「護岸工事の続きをして来たよ。残りは後半分になった」

「さっきまでティータが来てたのに」

「それは悪い事したなぁ。明日にでも詫びるかね」

「また素材ちょうだい」

「ティータにも作ってやるのか?」

「うん」

各種毛皮に木材、金属に石と、色々出してやる…土?そう言えば護岸工事で削った土砂が《収納》しっ放しだったのだった。折角なので選別してみると、輝石が幾らか混ざってるのが発見出来た。緑色でやや乳白を帯びたこれは、多分翡翠だと思われる。掌に収まる大きさで、キレイなのを幾つか出してやった。

「キレイな石ね」

「毒は無いと思う」

「どゆこと?」

「色って毒性を表す事が多いんだ。緑とか黄色は毒がある事が多い」

「へー」

鉈の背で軽く叩いて見たが、割れないし大丈夫だろう。提供した素材を《収納》したネーヴェは昨日同様直ぐにベッドに潜り込んでしまった。俺も一緒に寝る。抱き着いてちゅっちゅして寝た。


「カケルー居るかー」

昨日の今日でまた来たか。ネーヴェと二人、朝食を食べているとジョンが来た。

「またギルドをサボるつもりだな?」

「人聞きの悪い事言うなよ。手伝ってるだろーが。ネーヴェ様、おはようございます」

「おはよ」

「昨日は効率が悪かったから昨夜の内に半分終わらせたんだ。続きは夜にやる予定だから、昼間はしっかり働けるよ。やったねジョンくん!」

「なっ!…おい嘘だろ嘘だと言えよなあカケル…」

やはりサボるつもりだったか。

「しっかり働かないと、誰もお前の話を聞いてくれなくなるぞ。俺が職員に舐めた口利かれないくらいに影響力を高めてくれ」

「それは…、お前が一目置かれる存在になれば良いんじゃないのか?」

「トカゲのドロップ持ち込んでも変わらないんじゃどうしようも無いだろ。もう目の前で血祭りに上げるしか無い」

「止めとけよ?」

「もう決めた事だ。ジョンが頑張らなければ何れ誰かが死ぬ事になるだろう」

「わかったよ!わかったから止めろよ?」

出されたお茶を飲み干して、ジョンは仕事に向かって行った…と思う。まさか他のサボり先に行くような真似はすまい。俺もヤリ部屋に行こう。食料品店で食材等を買い漁り、ヤリ部屋に向かっていると、道の脇で貴様が佇んでた。目が合うと目で会釈して来るが、近付いては来ないのできっと仕事中だな。
部屋を《洗浄》して風呂を沸かし、飯を作る。飯を作ってる時間は寝てる時間以外で一番ゆったり出来る時間かも知れん。これは時間に追われて無いからだな。作り終えた傍から《収納》し、今日の出会いに想像を膨らませた。
最初の女はお前だった。

「此処に向かう途中貴様を見掛けたのだが行きにお前に一つ頼みたいんだが」

「何なりと」

「明日か明後日には家に帰るから、今日でセックス出来なくなると女達に伝えてくれ」

「また、いらしてくださるのですよね?」

「絶対とは言えないがまた来るよ。今度はチート無しでダンジョンに潜りたいしな」

「ちーと?は分かりませんがお早いお戻りを願っております。では行って参ります」

お駄賃に唾液を交換してお前は出て行った。そして、暫く後から夕方まで女の姿が途切れなかった。ヤってる最中にも新規の女が来てびっくりしたが、お前が受付けしてくれていたようだ。追加の飯を作る暇が無く、お手隙の奥さん達が料理を作ってくれたりもしたよ。マジママ味マジ感謝。手間賃々でサービスさせて頂きました。気持ち良くなり元気になって、井戸端以外のコミュニティまで作って帰って行った。

「お疲れ様でした」

「お前もお疲れ。おっぱい」

「直ちに」

膝枕でおっぱいを味わって居ると貴様がやって来た。

「私仕事中なのに!」

話を聞き付け仕事中なのに来ちゃったようだ。ちょっとだけだぞ?とアイツを見せると飛び付いてしゃぶしゃぶして来たが、十リットもしない内に仕事に復帰すると出て行ってしまった。
何だっけ?カケリウムを補充した…だったか?

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

処理中です...