952 / 1,519
交尾の事だよ
しおりを挟む「どうした?」
「ん…、さっきは泡食っちまって、ごめん」
キキラは顔を正面に向けながら呟いた。
「熱願冷諦」
「ねつが?」
「心は熱く、頭は冷静にってな」
学生の頃指導者の大人によく言われた言葉だ。誰かの母親が中心になって、皆でTシャツとか作ってたっけな。俺着るの嫌だったんだけど、買って着ないと仲間外れにされるとかで無理矢理着させられていた記憶がある。
「カケルさん、敵です!」
「あ、敵コケた」
「デカい丸いの来たぁあっ!!」
「…コレ見てると冷静になれそうな気がするよ」
ゴーレムを壊しながら突っ込んで来る岩の玉を《収納》し、敵を探して先へと進む。何度か同じ目に遭って皆慣れたのか、あまり驚かなくなった。
「此処はフィールドなんですね」
「此処をキャンプ地にして往復しながらドロップを稼ぐ予定だ。水の中は敵が居るからな?」
「「あーい」」「「はーい」」
「それと…」
「カケル様?誰ですその雌共は?」
「あ…あが…」「うわっ、キッツ」「ぅぐうううっ」「……」
「俺の大事な妾だよ。虐めないでやってくれないか?」
「…そう言うのなら…」
《威圧》を解いたプリキオーネに、ぶっ倒れる女達。アズなんて気絶してるし。
「か、カケルさん、その人…もしかして…」
「こんな圧、リュネ様達以来だぜ…」
「あら、ちゃんと敬称を付けられるのね」
「紹介しよう。このダンジョンに住んでるドラゴンのプリキオーネだ。様を付けろよ?」
「うっ!うう…」「あ、アズ起きた」
「死…死んだかと思ったわ…」
「龍の《威圧》を食らって生きてるんだ。誇って良いぞ」
「り、龍の方、でしたか…。アズと、申します」
「あたいシトン」
「オレ、ワーリンだ」
「キキラ、です」
「プリキオーネよ。貴女達はまだ此処には来ない方が良いわね」
「「「「絶対無理!」」」です!」
「ダンジョンを経験させたくて、俺の仕事を手伝ってもらう序に連れて来たんだ。この子等だけじゃトカゲの巣の手前迄しか来れないよ。今日から少しだけ住まわせてもらうね」
「お礼は何にしようかしら…」
「リュネが見てるからエッチなのは無しな?」
「え?見て!?お礼は結構よ?さっき言ったのは冗談だからっ。好きなだけ居ると良いわ、ほほ、おほほ…」
「カケルさん、もしかしてその方ともセックスしたの?」
「してない訳無いじゃん?カケルさんだぞ?」
「戦った?」「組み伏せた?」
「体に穴開けられたけど戦って無いし、リュネ達に怒られるからエッチもしてないぞ?」
「はは、まさか」「そんな人、居るのね…龍だけど」
「オレ等直ぐヤられてたな」「だな」
「カケル様?せっくすとかえっちって、何ですの?」
行為は知ってても名前は知らない、か。
「交尾の事だよ」
「…成程。私は出来ませんわね。リュネ様達に殺されてしまいますわ」
「俺も只では済まないだろうな」
正座で説教三オコンは見なくてはならんだろう。その後滅茶苦茶セックスする事になる。
「済まないがプリキオーネは見るだけで我慢してくれ」
「人の子の交尾等、見た所で何とも思いませんよ」
種族が違うしそりゃあそうだよな。
時間は午後を過ぎてるみたいだし、これから一往復したら夜になりそうなので野営の支度をしてしまおう。
「皆、家作るから《結界》の際迄避けてくれ。くれぐれも外には出るなよ?」
「「はーい」」「おうっ」「あいよ」
女達が端に避けると、地面を柔らか煉瓦を敷いてスパッと切り、平行を出す。煉瓦を固めたら壁を立て、威圧工法で屋根を乗せたらツーバイフォーが出来上がる。ドアを切り出し、蝶番は面倒なので引き戸にしよう。窓も要らないや。光の棒を壁に突き刺し明かりを確保したらマットを敷いたりテーブルを作って完成だ。
「旦那、風呂は無いのかい?」
「忘れてたな。誰も来ないし外に作ろうか」
「私は居るわよ?」
「一緒に入ろうか。湯に浸かるってしないだろ?」
「入る必要ありませんもの」
風呂用に土台を作り、雑木を練って浴槽を作る。後は桶に、脱衣場の籠とタオルをこさえて露天風呂が完成した。早速湯を張ろう。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる