女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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それっぽい

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「回収品に、手掛かりでもあれば、…否、無い方が良いのか」

 迂闊な事を口にして、言い直す。手掛かりがある、それは両親の死を意味する。

「いえ、もう諦めは着いておりますので、遺留品の一つでもあれば、それで」

女職員は影のある笑みをくれた。

 島に帰り、夕飯を食べ、風呂に入ってラビアンを抱き、妻を抱き、龍を抱く。最後に性奴隷を抱いて寝た。目覚めて、抱き枕のおっぱいを吸いながら微睡みを楽しんでいると、兎女児とカラクレナイに食事の時間を告げられた。まだ仕事は残っているし、食べて仕事に向かわねば。

ギルドで受付嬢に場所を聞き、向かったのは地下訓練所。俺が最後だそうで、ヘンプシャーに鬼の首を取ったが如く小言を言われた。

「保護した女達の捜索願いで報酬が出てるぞ~。ヘンプシャーは要らないのか、そうかそうか」

「要るわよ!言い過ぎたわっ」

野盗の首はお手頃価格達のみで等分、アジトの回収品と捜索依頼の報酬は全員で等分となる。良い物があったようで、一人当たり金貨四枚と銀貨五枚にちと足りないくらいになった。足りない金貨二枚分はダミヤンが身を引いた。

「良いのか?食わせてかなきゃならんだろ」

「俺にだって蓄えはある」

「ポコポコ増えるからな。頑張れお父さん」

「まだだっ」

 荷車の整備と諸々で出発は明日となり、本日は解散となる。皆ホクホク顔で階段を上がって行く中、息を殺して待つ五つの影に俺の《感知》が危険を告げた。

「か~け~るくぅ~ん」

「「「カーケールさぁ~ん」」」

「「「あーそーぼー」」」

女遊びの誘いにしては随分ガキらしい誘い方である。

「分かった。だが少し頭を冷やせ。目ェ血走らせて行ったら寄って来ないぞ?」

全員に《洗浄》を八回程掛けて、歓楽街に向かう支度をさせる。

「行く前に、先ずは身を清める。体を洗い、歯を磨くんだ。これは今やってやったから、次に爪を磨ぐ。爪が長いと敏感な所に触れた時痛みを与えてしまう」

「「「…うっす」」」

弥一が異世界から持って来た爪切りと爪研ぎ鑢を使い回し、皆の爪をキレイに研いだ。

「ま、まだっすか」

「皆、金はあるか?」

「「「おうっ」」」

「ならば行くぞ。腹筋を鍛えにな」

「「「おうっ!」」」

階段を上がりながら、《感知》でそんな感じの場所を探す。女が多い場所、そして男女が二人で居る場所の二ヶ所だ。
教会…ダメダメ。此処は…井戸端か。あ、女達が固まって移動してる…もしかして夜の店か?

「皆、聞いてくれ。朝からやってる店は無さそうだぞ?」

「な…」「そんなぁ」

「だが場所は見付けた。夜迄待機、出来るな?」

「「「お、おう…」」」


 然して時間は夕方となる。弥一が一狩り行こうぜとか言うモンだから、皆がそれに着いて来て、待ち狩りで風呂代の足しにしてたらそんな時間になってしまった。全員しっかり《洗浄》し、さっぱりした所でそれっぽい区画へと足を踏み入れた。

「おお…」「初めて来た」

俺もだ。それっぽい店は、壁が柵になっていて、女達が色っぽい姿で座ってる。時代劇で見た事あるぞこれ。そして客引き。これはどの世界でも一緒なのな。

「兄さん達、良い娘が居るよ」

「処女だよ処女」

「翔、取り敢えず一回りしてから決めようぜ」

「だな。また後で寄れたら寄るよ」

弥一の言葉に従って、どんどん奥へと進んでく。夢と希望で股間を膨らませる男達は解せぬ顔だが、俺と弥一は《感知》で分かるのだ。嘘であると。

「翔、あれ」

「ほう。目利きの弥一と呼んでやろう」

「「「目利き…」」」

弥一の眼鏡に適った店は、先ず店長が女だった。コレは俺的にポイントが高い。そして客が少ない。もう待てない奴等にとって、これは高評価であろう。最後に、皆おっぱいぷるんぷるんである。自然と皆の足並みが早くなっていた。

店の前に立つ強面に、六人だが良いかと尋ねると、ドアの小窓をノックして、中の強面と話をする。二言三言やり取りがあり、暫し待てと言われた。
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