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その道のプロ
しおりを挟む「兜…これ木だよね?」
先ずは素材を聞いて来たエメラルダスだが、素材自体は何でも良いと説明する。
「雨露凌ぐ装備なんだ。今日雨だったろ?」
「それで発想を得た訳ねー。ちょっと被せて見ても良い?」
了承すると、店に飾ってある金属鎧に雨具を被せ、内から外から検分が入る。少し緊張して来た…。
「座って寝るのに良さそうね。金属反射を減らせるから隠蔽力がありそう。木の枝とか付ければ索敵にも利用出来そうね。雨具としてなら…、この兜?兜って言ってるけど盾にも見えるわね。コレだけでも充分かな。今日みたいな風のある雨だとマント付いてる方が嬉しいけど」
やはりその道のプロである。
「雨具として作ったから腕が出せないのを何とかしたいんだ」
「二枚重ねたら良いじゃない」
即答である。流石その道のプロ。
「まあ、カケルさんが売りたい相手の予算を考えると…、盾兜と、このマントで良いかもね?冒険者ならゴテゴテしてた方が好まれるんだけどさ」
さすプロ。購買層の事迄お見通しか。
「ゴテゴテしたの作って売って良いからさ、壊れ難くて極々安価な物を用意して欲しいんだ」
「皮製なら良いよ?木は専門外だし。納入先は施設で良いよね?」
「よろしく頼むよ」
話が終わると、新し物好きな客が雨具に集まり試着や売り出し時期の話が始まった。どうやら座って寝られる所に惹かれたみたい。雨で顔が濡れるもの嫌みたいだ。忙しくなったエメラルダスにハンドサインで挨拶すると、店を後にした。
そして三日後の夜の部に、エメラルダスが試作を持ってやって来た。何より先ずはセックスだ。
「この間はっ、機会が、無かったから、なっ」
「あはっ、あん、飽きられ、ちゃ、ちゃったかとおっ、思ったぁああっ」
飽きるなんてとんでもない。魔力がだいぶ減ってただけだ。毎日だいぶ吸われているが、それでも夜には満タン近く迄溜まってて、施設に来た客を楽しませられる程度には欲求に満ち溢れている。
「旦那ぁ、コッチも濡れちまってるよ~?」
「アタイにも太いの挿れとくれぇ」
跨る女達に見るからに極太のを生やして突き立てる。硬そうに見えて柔らかいソレが穴に飲み込まれ、壁を押し分けながら奥迄密着すると、壁に合わせて硬くなりイボを増した。
「ああん、ピッタリだよ!コレコレコレぇぇえっ!」
「んっくう、中で、プリプリ引っ掻いて、止まんないっ、止まんないよおお」
夜の部を終えて延長戦…は無し。エメラルダスが持って来た雨具を見せてもらう。
「えっと、先ずは此処に卸す方ね」
「やはり単品になっちゃったか」
頑張って考えた一体型雨具であったが、プロの手に掛かると上下にパージされた姿に戻されてしまった。
「雨が強ければマント着れば良いしね」
まあ、そうだよな。小雨の時にカッパは着ない。そう言う事だ。そしてマントも笠との合体はオミットされ、普通のマントとなる。
「マントはフレアを余分に取って、荷物が持てるようにしたよ。ポンチョとローブの中間、かな」
マントの端にはボタンが付いてて前で止められる様になっている。腕を出す機能はオミットした様だな。
「薄くて一枚皮だとそれなりにお値段するんじゃないか?」
「そうでも無いよ、魚皮だし」
魚の皮だそうな。鱗が邪魔で皮が食えないカワクワズなる魚から取れた皮だそうで、一匹で一人分のマントを作れる程デカいと言う。トーピードの皮と同じで水夫御用達の皮の一つであるそうな。
「あまり魚を食べないのもあるが、初めて聞く魚だな」
「足が早いから漁民の周りで全部食べちゃうとか聞いた事あるな」
皮に値が付く為漁獲もあり、安価で仕入れられると言う事で、施設用のはコレでお願いした。
「次はコレね。コッチは売る用だから高いよ?」
「おお…」
さすプロの仕事で作成されたソレは、俺の想像を超えていた。シンプルながら装飾のエンボス加工が施され、金属の環が端々に着いていた。
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