女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
1,274 / 1,519

嫌な感じ

しおりを挟む


 湖の排水対策は、森に穴を開けて流し込む事で一応の解決を見た。今は掘りたてなので水捌けも良いが、その内詰まって池になり、堆積物が積もって森に帰る事だろう。まあその時はその時だ。問題が解決したので俺は午後の部へ、皆はそれぞれの生活に戻る。
施設へと《転移》して少し仮眠。それから列成す女達に挨拶して午後の部が始まる。試作の雨具を展示してるので物珍しいと女達がチラ見するが、即欲しいとは至らない。雨の日になったら貸し出すと言うと、楽しみにしてると言ってくれた。
そして午後の部と夜の部が終わり、夜なべ仕事。風呂場の二階に籠りラビアン達の福利厚生を施した。ラビアン達もおっぱいチュパられるのが好きになったようで嬉しい。感じる迄舐り倒しただけはある。


『カーケールさぁ~ん、おはようございまぁ~す』

 夜明け前、リュネのモーニングコールで目が覚める。コレで八日目だが中々慣れない。眠い。目が開かないが返事を返す。

『眠いよう。どの辺り迄潜ったんだ?』

『八十一階に降りた所で嫌な感じがしたので一泊して、今日から上に戻りまぁす』

『嫌な感じ?龍でもヤバい相手なのか?』

『姉もネーヴェちゃんも同じ意見ですが、正体迄は…。カケルさんも、潜るなら此処迄が良いでしょうね』

『直ぐには行くつもり無いけど、記憶に留めておくよ。気を付けて戻ってね。皆にもよろしく』

『はぁ~い』

…龍でも嫌な感じがするって、どんな状況なんだろう?多少の敵では無双出来る戦力だから、凶暴な牝龍が束になってるとかで無ければその状況には当て嵌ら無いだろう。ならば罠か?空気が無くなるとか、異次元に飛ばされるとかなら龍でも一筋縄には行くまい。カラクレナイとサミイも居るし、撤退する判断としては正解だろう。

目が開かぬまま妄想し、気付けば明るくなっていた。さて、飯食って仕事だ。


 日が沈み、日が昇る。慣れては無いが目が覚める時間だ…。

…………

嫌な感じだ。目が開かんのでホテルオナホ産の果物を取り出し皮毎齧り付く。

『リュネ。リュネー?』

返事は無い。嫌な感じだ。

『リーム』

『何だ?』

『リュネからの連絡が来ないんだ。此方から送ってみたが返事も無い』

『返事が無いのは妹がダンジョンを貫通して《念話》を飛ばせるからだ。ネーヴェ殿や姉も使えるがな』

『リュネに《念話》を送れるか?』

『心配性だな、まあ良い。…妹よ!主様を心配させるなっ!』

キーンと耳が痛い気がして、返事が来るのを待つ。

『主殿』

『どうだ!?』

『何かあったようだな。返事は無い』

『昨日、嫌な感じがするって言って戻る予定だったんだよな…』

『それは我も聞いているな』

『戻りで何かあったのかも知れん』

『我も行こうか?』

『否、リームは最後の砦だ。最悪、ママ様を呼んでくれ』

『…分かった。入用の物はあるか?』

『食料は、ある。ネーヴェとダンジョン行った時のがだいぶ余ってるからな』

『そうか。気を付けろよ?』

『皆を頼む』

横になったまま装備を装着し、《白昼夢》でドーンドゥールの街を特定、路地裏の隅に《転移》した。

 路地裏の匂いが鼻を突き、一気に目が覚める。《感知》でギルドの場所を探しなる早で移動した。

「登録は着いた日にしてくださいね」

そんな一言が煩わしい。だが噯におくび も出さない。

「今日の準備をしてたら疲れちまってな。ダンジョンの入り方は他の都市と変わらないのか?」

「はい。入口横の受付けで鑑札を買って、帰りに返すだけですよ。けど一人で行くのはお勧め出来ません。此処って意外とキツいようですから」

「ああ、今回は軽く見ての赤字覚悟だよ」

「そうですか。呉々もお気を付けて」

…冷静に対処出来たと思う。ギルドを出ると地面を蹴りながら飛び、ダンジョン入口へと急いだ。
まだ一の鐘は鳴って無いが、入口には何人か並んでて、受付けにもパーティと思しき面々が処理をされていた。





しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

処理中です...