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人の子の中での一番
しおりを挟む試作を終えてら場所の下見をして、焼き窯はミーネとカラクレナイの巣でもある、石造りの倉庫の隣に作られる事となった。
「…なので、明日からの仕事は夜の部だけにしようと思う」
「はぁ」「ずっと休むって言わないのが旦那さまらしいです」
サミイはそんな事言うが、女達への欲求解消業務も売上げに貢献してるんだよ?多分。
夕飯を食べながらそんな話をして、島民への欲求解消業務を行った。
翌朝。朝食を終えると弁当を貰って空に上がる。
「カケルッ、楽しみなのっ」
遠足気分のカラクレナイは楽しそうで何よりだ。
「主様、我に乗るが良い」「ほう、姉を差し置いて、か?」
「姉さん達の背中はカケルさんのお股が削れちゃいますう~。って事で、私にっ」
「否、飛んでくよ普通に」
「「ぐえ~」」「早く行くのっ」
カラクレナイを後ろから抱っこして、以前採石した崖へと飛んで行く。カラクレナイを抱っこするのはこの中で一番遅いから。次点でリーム、その次に俺だ。勿論《結界》有りでの話。《結界》やノーズコーンが無ければ人の子の中での一番でしか無い。
『旦那様よ、あれだな?』
『見えて来ましたねぇ~』
ミーネとリュネの《念話》が聞こえ、遥か彼方に陸が見える。小さくて、そうそうそれそれとはまだ言えない。
現地に着いて、久しぶりの柱状節理。一部を俺が頂いたとは言え、見応えは充分な絶景だ。
「少し休憩してから切り出すから、皆は遊んどいで」
「は~~いなの」
「此処なら人の子も居ませんし、大きくなっても良いですかね~」
砂浜に駆け出すカラクレナイに、うふふと光るリュネ。白く輝く龍が空に上がり、固まって…
ゴアアアアアアッ!
海の向こうへブレス吐きやがった。
ドワアアアアアアッ!
立て続けに二発。
「ふぅ」
偶には魔力を出さないとって、以前言ってたな。シルケは丸いからブレスが曲がらない限り当たる事は無いだろうが、放たれた先に人の子が居ない事を祈る。
「私も偶には撃つか」
リュネに続いてミーネが空へ。光を放って赤い龍となると、天へ向けて口を開いた。
バッ!
鼓膜破れた。耳痛い。衝撃で転がるのを浮いて耐えるのをリーム支えてくれた。《結界》張らねば。
「耳痛い。鼓膜破れた」
リームは無言で俺の耳に手を添えて、回復魔法を掛けてくれる。何か言ってても聞こえないんだった。
「主様、どうだ?」
「おお、聞こえた。ありがと」
自分の事で手一杯だったが、カラクレナイはどうしたか?砂浜ではカラクレナイが転がって、キャッキャと遊んでた。
「ミーネのは初めて見たが、中々凄いな」
「音だけだ。と言いたいが強いぞ姉のは。当たらなくとも地が削れて行くからな。因みに魔力の少ない我はあんな無駄遣い出来ん」
「俺もだ。キスしてくれ」
それでお空に撃ったのか。ピンクに見える明るい赤と、オレンジ寄りの赤いブレスが放たれる中、俺はリームとイチャイチャした。
「カーケールーさーーーん」
「旦那様よ…」
巨大な顔が、《結界》に当たりそうな程近付いて、鼻息で周囲の砂が舞い上がる。
「カケルー!カララもーっ!」
駆け寄るカラクレナイが《結界》を割り、俺の腹に飛び込んで来た。成長したな…ぐふっ。
「お前等のブレスが強過ぎて、身動き取れなかったからだぞ」
「うふ、ごめんなさぁい」「少しはしゃぎ過ぎたな」
「うっ」
巨大な二人が眩く光り、人の姿になって行く。とても眩しく目を閉じる。
「よしよし。人の子に強い光は毒だからな。我が治してやろう。よーしよーし」
「姉さん…」「愚妹よ…」
頭に抱き着かれて回復される。リュネとミーネが拗ねちゃわないよう、四人でイチャイチャして過ごした。
昼飯食ってやっとこさ作業開始。前よりだいぶ力を増した俺ならば、石を切るのも慣れたモノだ。《収納》の平面で上下を切って、一本ずつに外しながら仕舞ってく。夕方迄掛けて数を忘れる程の石柱を確保した。
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