女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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対処出来無い

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 七十一階の殺意が高過ぎて、友恋フレンズ少年隊の冒険は此処迄となってしまった。皆《治癒》を掛けてピンピンしてるが、七人にはこの階層を余裕を持って先に進む手立てが無いのだ。残念だが詰みである。

「此処からは俺がメインだ。数を減らす迄控えてくれ」

「「「うぇ~い」」」「「「あいよー」」」「分かったわ」

七人でも殺す事なら一応出来る。ゴーレムは置いといて、虫とヤモリは弱いのだ。毒は本体が煙なった後も残るし本当に厄介なので、俺が毒持ちを減らした後、ゴーレムと戦ってもらう事にした。それでもバタバタと暴れ回るモーター駆動は厄介で、シトンのロマン砲で通路を針だらけにして動きを止める戦法を見つけ出す迄は時間が掛かり過ぎて俺が処理する事となった。

「卵と、ネーヴェ様が好きそうなヤツが出たね」

「皮?ゴーレム、石で出来てたよね?何処の部品だろ?」

「魔石もゴーレムのがデカいな」

 七十二階の入口で休憩せざるを得なかった一行は、駄弁りながら水と干し肉、干し果物で腹を満たし、心を落ち着かせる。魔力を使った友恋にちょっぴり魔力を分け与え、《感知》でルートを確認した。此処からはズルして行くと決まったからだ。

「次は実力で越えてやるっ」「またミーネ様に鍛えてもらう?」「それな~」

少年隊は物理近接だから今回の敗北は特に効いたようだ。

「オレ達も立ち回り上手くなんねーとな」「特に防御ねー」

防具をよく壊すフレンズは、防御の有難味に気が付いたようだ。前衛の中で軽装な二人は、毒やガス等気体液体に特に弱い。街に帰ったら装備を見直すんだと。

「防御魔法を使うとなると、結構カツカツなののよね」

「剣が欲しい」

友恋はあまりブレないな。この場での対策が既にあるからだろう。アズは水壁で通路を塞ぎ、押し流す事で毒を排除出来るし、シトンにはロマン砲がある。しかし水壁は攻撃にならんし、風の旋盤も撃てて初撃のみ。そこに防御魔法を足すと魔力を温存出来無いのだ。ロマン砲も同じく初撃か隙を突く感じ。殴りたいのに殴れない訳だ。

 休憩を終えて、先を進む。俺が前衛、後は全員後衛だ。《結界》で囲って早足で進む。毒を吐き掛けられても届かないし、ゴーレムは転がされ、放置された。

「箱か…どうするか」

七十八階、部屋に箱があるのを見付けてしまったが、悩んだ末皆の意見を聞く事にした。

「カケルさん。宝箱を開けるか開けないかで迷ってるの?」

「シトン、多分それだけじゃ敢えて聞く程じゃ無いわね。カケルさんなら無視出来るもの」

「中身が剣だと良いな…ああ、アタイの為に開けたいけど、時間を取りたくないって事かな?アタイは後でも大丈夫だかんね?」

「モンスターハウスの可能性もあるよね。オレ以前入ったし」

「あー、此処強いからねー。毒撒かれたら…、ゴーレムだらけってのも怖いか」

「後は…、転移罠とか、かしら。誰に聞いたんだっけ……」

「俺だぜアズ姐。エージャさんから聞いたんだ」

「ああそうそう。転移罠踏んで下にって話ね」

「いきなり下に行くと危険だよなー」

「上に行ったら無駄足~」

「まあ、そう言う事だな。武器が出るなら確実に魔剣だろうから《罠感知》した後でシトンに開けてもらう。上転移は俺の《転移》で戻せるから問題無い。大ハズレは俺の対処出来無い敵が出たら…って事だ」

皆、暫く考えて、結論が出た。

「罠は無い、と出た」

開ける事にしたのだ。冒険者だし、冒険しないとな。

「魔力視にも反応しないわ。唯の箱よ」

「《収納》…出来た。マジックボックスだ」

「「「ふぅ~…」」」

安堵の息が漏れる。一番信頼出来る、《収納》出来るか否か、で確認が取れた。コレで開けられる。それでもこの部屋では開けたくないので降り口迄向かった。

「じゃあ、開けるよ?」

「大丈夫。《結界》が守ってくれるから」

「信じてる。剣出ろ剣出ろ~」

「剣」「剣」「け~ん」

で、出たのがコレって訳…?





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