追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす

遊鷹太

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【第1章】追放と絶望の夜

第4話「廃鉱の希望」

「寒いっ! マジで死ぬって!」
ミラが震えながら叫んだ。
夜明けとともに、私たちは街を出た。目的地は、街の北側にある廃鉱山。
「もう少しよ。頑張って」
私も正直、限界だった。
貴族用の厚手のコートは全て没収され、今着ているのは薄い囚人服に、ミラが調達してくれた古いマント一枚。
足元の雪は膝まで積もっている。
「ねえ、本当にあそこに行くの?」
ミラが不安そうに訊いてくる。
「廃鉱なんて、もう何年も誰も近づいてないよ。危ないって」
「だからこそ、チャンスなのよ」
私は前を向いたまま答えた。
「皆が諦めた場所にこそ、価値が残っている」
前世で、廃工場の再生プロジェクトをいくつも手がけた。
誰もが「無理だ」と言った案件を、何度も成功させてきた。
「それに――」
私は、遠くに見える山の斜面を指差した。
「見て。あそこに建物が見える」
崖に張り付くように建っている、廃墟のような構造物。
「あれが、旧ノルディア第一鉱山。五十年前まで、王国で最も豊かな魔鉱石鉱山だった」
「でも、今は閉鎖されてるんでしょ?」
「理由は、採掘コストが高すぎたから。でもそれは――」
私は、ミラを見た。
「当時の技術では、という意味よ」
ミラは、きょとんとした顔をしている。
まあ、わからないわよね。
前世の知識がなければ、私だって同じことを言っていた。
三十分ほど歩いて、ようやく鉱山の入口に到着した。
「うわ……」
ミラが呟いた。
無理もない。
入口は半分崩れ、看板は錆びついている。周囲には古い採掘道具が放置され、雪に埋もれている。
「完全に、廃墟だね」
「表面的には、ね」
私は入口に近づいた。
「でも、鉱脈は地下にある。建物が崩れても、資源は残っているはず」
「入るの? 危なくない?」
「確かに危険ね」
私は入口の構造を確認した。
「でも、情報がなければ何も始まらない。行くわよ」
「えええ……」
ミラは渋々ついてくる。
入口をくぐると、内部は予想以上に暗かった。
「明かりが必要ね」
私は、小さな魔法陣を描いた。
「光よ」
掌に、淡い光が灯る。
生活魔法の基本中の基本。誰でも使える、簡単な照明魔法。
「おお、すごい」
ミラが目を輝かせた。
「魔法使えるんだ」
「貴族教育の基本よ。あなたも習えば使えるようになる」
「マジで?」
「本当よ。今度教えてあげる」
坑道を進む。
足元は不安定で、時々小石が崩れる。
「気をつけて。落盤の危険があるわ」
「ますます怖いんだけど……」
そのとき。
「誰だ!」
突然、声が響いた。
私たちは、反射的に立ち止まった。
暗闇の奥から、一人の老人が現れた。
痩せこけた体。白髪と白髭。ぼろぼろの作業着を着て、古いツルハシを握っている。
「あ、あの……」
ミラが私の後ろに隠れる。
私は、冷静に老人を観察した。
敵意はない。ただ、警戒している。
「失礼しました」
私は、丁寧に頭を下げた。
「私はエリシア。こちらはミラ。この鉱山のことを調べに来ました」
「……鉱山を?」
老人が、目を細めた。
「何のために」
「再開発の可能性を探るためです」
私は、正直に答えた。
嘘をついても、すぐにバレる。
「あなたは、ここで何を?」
「わしか」
老人は、ツルハシを下ろした。
「わしはグレン。元はここの鉱夫だった」
「元?」
「ああ。この鉱山が閉鎖されて、三十年。それでもわしは、ここを諦められなくてな」
グレンは、坑道の奥を見た。
「週に一度、ここに来て掘り続けている。必ず、まだ魔鉱石が眠っているはずだと信じて」
「三十年も……」
ミラが驚いた声を出した。
私も、胸が熱くなった。
この老人は、誰も信じなくなった夢を、三十年も追い続けているのだ。
「グレンさん」
私は、一歩前に出た。
「お願いがあります。この鉱山のこと、詳しく教えていただけませんか?」
グレンは、じっと私を見つめた。
「お前さん……追放者か?」
「ええ」
「貴族の令嬢だったろう」
「よくわかりましたね」
「話し方でわかる」
グレンは、小さく笑った。
「なぜ、こんな廃鉱に? 令嬢が、鉱山なんぞに興味があるとは思えんが」
「私には、一週間しかないんです」
私は、グレンに事情を説明した。
ルシアンからの試練。自分の価値を証明しなければならないこと。そして、私が選んだのが鉱山開発だということ。
グレンは、黙って聞いていた。
「……無謀だな」
最後に、彼は言った。
「一週間で、鉱山を再開するなど不可能だ」
「わかっています」
私は頷いた。
「でも、可能性を示すことはできる。鉱脈が存在すること。採掘が実現可能であること。そして――」
私は、グレンの目を見た。
「それを信じて、三十年も掘り続けた人がいること」
グレンの目が、わずかに見開かれた。
「お前さん……」
「グレンさん、力を貸してください」
私は、深く頭を下げた。
「あなたの知識と経験が必要なんです」
沈黙。
長い、長い沈黙。
「……わかった」
グレンが、ゆっくりと言った。
「三十年も一人で掘り続けて、正直、もう限界だと思っていた」
彼は、私の方を向いた。
「だが、お前さんのような若い娘が、こんな廃鉱に希望を見出してくれるなら――最後の力を貸そう」
「ありがとうございます!」
私は、本心から礼を言った。
「じゃあ、案内するぞ」
グレンが歩き出す。
私たちは、その後を追った。

坑道を二十分ほど進んだ先に、小さな空間があった。
「ここが、わしの作業場だ」
古い道具、ランプ、そして――壁一面に描かれた、手書きの地図。
「これは……」
私は、息を呑んだ。
「三十年分の記録だ」
グレンが言った。
「どこを掘って、どこに何があったか。全て記録してある」
この地図は――宝だ。
前世で言えば、地質調査データに匹敵する。
「グレンさん、これ、素晴らしいです」
「だが、結果は出ていない」
グレンは自嘲的に笑った。
「三十年掘って、見つけた魔鉱石はほんのわずか。商業ベースには程遠い」
「いえ」
私は、地図を見ながら言った。
「むしろ、これは希望です」
「どういうことだ?」
「見てください」
私は、地図上のいくつかの点を指差した。
「ここ、ここ、そしてここ。魔鉱石が見つかった地点を結ぶと――」
指でなぞる。
「一つのラインになる」
グレンとミラが、地図に顔を近づけた。
「本当だ……」
グレンが呟いた。
「気づかなかった」
「これは、鉱脈の一部です」
私は前世の知識を総動員した。
鉱床学。資源工学。大学時代に学んだ知識が、今蘇る。
「おそらく、主要な鉱脈はこのラインの延長線上にある。ここから、斜め下方向に――」
私は、地図に新しいラインを引いた。
「この辺りを重点的に掘れば、大規模な鉱脈に当たる可能性が高い」
「なぜ、そんなことがわかる?」
グレンが驚いた顔で訊いた。
「……勘です」
嘘じゃない。前世の知識と経験に基づいた、専門家の勘。
「でも、その場所は……」
グレンが困った顔をした。
「深すぎる。一人では、とても掘れない」
「だから、人を集めるんです」
私は、振り返った。
「ミラ」
「な、何?」
「この街に、仕事がなくて困っている人はどれくらいいる?」
「え? そりゃ、山ほど……」
「その人たちを、ここに連れてきて」
私は、はっきりと言った。
「今日中に、十人。明日までに、二十人」
「え、ええ? 無理だよ、そんな」
「給料は――」
私は考えた。
今、私の手元にお金はない。
「後払い。鉱石が採れたら、売上から分配する」
「誰が信じるのよ、そんなの」
「だから、あなたが説得するのよ」
私は、ミラの肩に手を置いた。
「ミラ、あなたは元盗賊でしょう? ということは、この街の裏社会に顔が利く」
「ま、まあ……」
「なら、あなたにしかできない仕事よ」
ミラは、戸惑った顔をしている。
でも――その目には、わずかな光が宿っていた。
「……やってみる」
「ありがとう」
私は、グレンを見た。
「グレンさん、採掘の指揮をお願いします」
「わかった」
老人は力強く頷いた。
「三十年分の知識、全て使わせてもらおう」
「そして、私は――」
私は、入口の方を向いた。
「資金調達と、交渉に行ってきます」
「誰と?」
「商人たちです」
私は、微笑んだ。
「魔鉱石の前払い契約を取り付けてきます」
「まだ掘ってもいないのに?」
「だからこそ、安く買い叩かれる前に契約するんです」
これも、前世で学んだ戦略。
先行投資を引き出すための、プレゼンテーション技術。
「三人とも」
私は、二人の顔を見た。
「これから三日間が勝負です。三日で鉱脈を見つけ、採掘体制を整え、成果物を出す」
「三日?」
グレンが驚いた。
「残りの四日は何をする?」
「流通ルートの構築と、次の展開の準備です」
私は、拳を握った。
「一週間で、ルシアン陛下を――いえ、この国全体を驚かせてみせます」
窓の外、朝日が昇り始めていた。
廃鉱の中に、希望の光が差し込む。
「さあ、始めましょう」
私の言葉に、グレンとミラが頷いた。
三人の、小さなチームが動き出した。
これが、ノルディア復興の第一歩。
そして、私の逆襲の序章。

その日の夕方。
ミラは、本当に二十人を連れてきた。
痩せこけた男たち、傷だらけの女性たち、希望を失った目をした人々。
「集めたよ……」
ミラは疲れ切った顔をしている。
「みんな、半信半疑だけど」
「十分よ」
私は、集まった人々の前に立った。
「皆さん、はじめまして。私はエリシア。これから、この鉱山の再開発を指揮します」
ざわめきが起こる。
「貴族の令嬢が?」
「本当に給料もらえるのか?」
「どうせ、数日で逃げ出すんじゃ……」
私は、そのざわめきを静かに待った。
そして、全員が黙ったとき――。
「約束します」
私は、はっきりと言った。
「必ず、皆さんに報酬を払います。そして、この鉱山を再生させます」
「根拠は?」
一人の男が訊いた。
「希望です」
私は、微笑んだ。
「そして、計画と実行力」
男は、鼻で笑った。
「希望じゃ腹は膨れない」
「その通り」
私は頷いた。
「だから、明日から本気で働いてもらいます」
私は、グレンが用意してくれた道具を指差した。
「給料は後払いですが、食事は今日から支給します」
「食事?」
人々の目が、輝いた。
「私が街の商人と交渉してきました。前借りという形で、パンとスープを確保しました」
実際には、貴族の名前を使って信用取引を成立させた。
リスクは高いが、背に腹は代えられない。
「嘘……」
ミラが呟いた。
「本当に、やるんだ」
「もちろん」
私は、全員を見渡した。
「さあ、始めましょう。ノルディアの未来を、私たちの手で作るのよ」

その夜。
廃鉱の入口で、私は星空を見上げていた。
「疲れた?」
ミラが隣に座った。
「ええ、正直ヘトヘト」
「でも、やるんでしょ?」
「当然よ」
私は、微笑んだ。
「ねえ、エリシア」
ミラが、珍しく真面目な顔で言った。
「アンタ、本当に貴族だったの?」
「どうして?」
「だって、貴族って、もっと……偉そうで、人を見下すもんだと思ってた」
「そういう貴族も、確かにいるわね」
私は、苦笑した。
「でも、私は――」
少し考えて、言った。
「多分、本当の意味で貴族じゃなかったのかもしれない」
前世の記憶を持つ転生者。
最初から、この世界の住人ではなかった。
「ま、いいや」
ミラが立ち上がった。
「アンタがどんな人でも、アタシは一緒にやるよ。アンタ、面白いし」
「面白い?」
「うん。アンタと一緒にいると、何か……」
ミラは、空を見上げた。
「未来があるって、初めて思えた」
その言葉が、胸に染みた。
「ありがとう、ミラ」
「礼なんていいって」
ミラは照れ臭そうに笑った。
「さ、もう寝よう。明日も早いんでしょ?」
「そうね」
二人で、仮設テントに戻る。
明日から、本当の戦いが始まる。
でも――。
「不思議ね」
「何が?」
「こんなに大変なのに、楽しいって思ってる自分がいるの」
前世では、仕事は義務だった。
でも今は、違う。
これは、私の意志で選んだ戦い。
「じゃ、おやすみ」
「おやすみ、ミラ」
テントの中、星明かりだけが私たちを照らしていた。
一週間の試練は、まだ始まったばかり。
でも、確かな手応えがあった。
必ず、成功させる。
そして――。
「見ていなさい、ルシアン王」
私は、心の中で呟いた。
「あなたが想像もしていない結果を、お見せしますから」
長い夜が、静かに更けていった。
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