13 / 31
第13章「影の同盟」
しおりを挟む
夜の王都は、昼とは違う顔を見せる。
裏通りに入ると、松明の光が少なく、影が深い。
セリーヌは黒いマントで顔を隠し、レオンと共に歩いた。
マリーが先導している。彼女は町の出身で、裏通りに詳しい。
「お嬢様、この先です」
細い路地を抜けると、古びた建物があった。
看板には何も書かれていない。だが、扉の前に立つ男が、こちらを見て頷いた。
「ヴィクトルが待っている。入れ」
扉が開く。
中は薄暗い酒場だった。
カウンターに数人の客。奥の席に、一人の男が座っていた。
四十代ほど。痩せた体。鋭い目。商人のような服装。
「ようこそ、王女殿下」
男は立ち上がり、丁寧に頭を下げた。
「情報屋ヴィクトルです」
セリーヌはマントを下ろした。
「初めまして。マリーから話は聞きました」
「光栄です。どうぞ、お座りください」
三人は席についた。
ヴィクトルは酒を注いだ。
「まさか王女様がこのような場所に来られるとは」
「情報が必要なのです」
「何について」
セリーヌは慎重に言葉を選んだ。
「王弟ロベルトについて」
ヴィクトルは眉を上げた。
「ほう。危険な話題ですね」
「あなたは、情報を売る商売でしょう。金は払います」
「金はいりません」
ヴィクトルは微笑んだ。
「私は、ロベルト殿下が嫌いなのです」
セリーヌは驚いた。
「なぜ」
「昔、殿下に商売を潰されました。私は密輸業者でした。違法ですが、需要がある。ところが、ロベルト殿下が軍を使って取り締まりを強化した」
ヴィクトルは酒を飲んだ。
「私は捕まり、全てを失いました。牢屋に三年。出てきた時には、家族も去っていた」
「それで、今は情報屋に」
「ええ。復讐のためです」
ヴィクトルは真剣な顔をした。
「ロベルト殿下を引きずり下ろしたい。それが私の望みです」
セリーヌは頷いた。
「ならば、協力できるかもしれません」
「何が必要ですか」
「ロベルトの私室に侵入したい。隠し通路や、警備の配置を知りたい」
ヴィクトルは考え込んだ。
「可能です。私は元密輸業者。王宮の隠し通路は詳しい」
彼は紙を取り出し、地図を描き始めた。
「ここが王宮の東門。ここから地下通路に入れる。警備は少ない。そこを抜けると、ロベルト殿下の私室の近くに出る」
セリーヌは地図を見た。
詳細だ。
「この情報は正確ですか」
「三ヶ月前に確認しました。まだ使えるはずです」
「ありがとう」
セリーヌは地図を受け取った。
「他にも、協力者を紹介できます」
ヴィクトルは立ち上がった。
「ダミアン卿をご存じですか」
「ダミアン卿、貴族ですね」
「ええ。彼もロベルト殿下を嫌っています。領地問題で対立しました」
ヴィクトルは酒場の奥へ案内した。
隠し扉があり、その向こうに小さな部屋。
そこに、一人の男が座っていた。
五十代。がっしりした体格。軍人のような雰囲気。
「ダミアン卿、お待たせしました」
ヴィクトルが紹介した。
「こちらが王女セリーヌ殿下です」
ダミアンは驚いて立ち上がった。
「殿下、本当にご本人ですか」
「はい」
セリーヌは一礼した。
「お会いできて光栄です」
ダミアンは深く頭を下げた。
「こちらこそ。まさか殿下がこのような場所に」
「協力者を探しています」
セリーヌは真剣な顔をした。
「ロベルト伯父の陰謀を止めたい。そのために、力を貸してください」
ダミアンは席に座った。
「殿下、私は殿下を支持します。理由は二つ。第一に、ロベルト殿下は私の領地を奪おうとしました。不当な理由で」
「領地を」
「ええ。私の領地には鉱山があります。金が採れる。それを、ロベルト殿下が欲しがった。だが、私は拒否した。すると、殿下は評議会で私を訴えた。管理不行き届きだと」
ダミアンは拳を握った。
「嘘です。私は領地をきちんと治めています。ですが、バルド宰相が偽の記録を作り、私を有罪にしようとした」
「どうなったのですか」
「父王陛下が介入し、訴えは取り下げられました。ですが、私はロベルト殿下を許していません」
「第二の理由は」
「エリザベート王妃様です」
ダミアンは目を伏せた。
「王妃様は私の恩人でした。昔、私の息子が病に倒れた時、王妃様が最高の医師を手配してくださった。おかげで息子は助かりました」
「母が」
「ええ。王妃様は慈悲深い方でした。その娘である殿下を、私は守りたい」
セリーヌは胸が熱くなった。
「ありがとうございます」
「私にできることがあれば、何でもおっしゃってください」
「ダミアン卿、評議会で私を支持してくれますか」
「もちろんです」
ダミアンは力強く頷いた。
「私は、殿下が次の王にふさわしいと信じています」
「ありがとう」
セリーヌは立ち上がった。
「これから、戦いが激しくなります。危険も増します」
「覚悟しています」
ダミアンも立ち上がった。
「私には軍の経験があります。必要なら、兵を動かすこともできます」
「いえ、まだその時ではありません」
セリーヌは首を振った。
「今は、証拠を集め、法で戦う時です。武力は最後の手段です」
「賢明です」
ヴィクトルが言った。
「武力を使えば、内戦になります。それは避けるべきです」
「ええ」
セリーヌは二人を見た。
「私は法と証拠で戦います。それが、正しい道です」
三人は握手をした。
同盟が、形になった。
情報屋ヴィクトル。貴族ダミアン卿。
そして、セリーヌとレオン。
小さな同盟だが、確かな力だ。
酒場を出る時、ヴィクトルが言った。
「殿下、もう一つ情報があります」
「何ですか」
「ロベルト殿下は、東国と密約を結んでいます」
セリーヌは息を呑んだ。
「密約、とは」
「詳細は不明です。ただ、東国の使者が定期的にロベルト殿下を訪れています。夜、密かに」
「その使者の名前は」
「リー、という商人です」
リー。
マルセル商会に鉱物粉末を供給している商人。
全てが繋がった。
ロベルト、バルド、リー、そしてザイン。
東国を巻き込んだ、大きな陰謀。
「ヴィクトル、その密約の内容を調べられますか」
「試してみます。ただし、時間がかかります」
「構いません。お願いします」
セリーヌは酒場を出た。
夜空に星が輝いている。
レオンが隣を歩いている。
「殿下、大きな一歩ですね」
「ええ」
セリーヌは微笑んだ。
「味方が増えました。情報も増えました」
「ロベルトの私室への侵入も、可能になりました」
「明日の夜、実行します」
セリーヌは決意を固めた。
契約書を手に入れる。
ザインを無力化する。
そして、ロベルトの陰謀を暴く。
全ては、一歩ずつだ。
王宮に戻り、自室に入った。
セリーヌは地図を広げ、侵入ルートを確認した。
東門から地下通路。ロベルトの私室。そして脱出ルート。
全てを頭に叩き込む。
失敗は許されない。
見つかれば、全てが終わる。
だが、やるしかない。
セリーヌは地図を引き出しにしまい、ベッドに横になった。
明日の夜。
運命の夜。
成功すれば、大きく前進する。
失敗すれば、全てを失う。
だが、恐れない。
希望を捨てない。
母の言葉を思い出す。
どんなに辛いことがあっても、月は必ず昇る。
窓の外、月が輝いていた。
セリーヌは目を閉じた。
明日のために、休む。
戦いは、続く。
裏通りに入ると、松明の光が少なく、影が深い。
セリーヌは黒いマントで顔を隠し、レオンと共に歩いた。
マリーが先導している。彼女は町の出身で、裏通りに詳しい。
「お嬢様、この先です」
細い路地を抜けると、古びた建物があった。
看板には何も書かれていない。だが、扉の前に立つ男が、こちらを見て頷いた。
「ヴィクトルが待っている。入れ」
扉が開く。
中は薄暗い酒場だった。
カウンターに数人の客。奥の席に、一人の男が座っていた。
四十代ほど。痩せた体。鋭い目。商人のような服装。
「ようこそ、王女殿下」
男は立ち上がり、丁寧に頭を下げた。
「情報屋ヴィクトルです」
セリーヌはマントを下ろした。
「初めまして。マリーから話は聞きました」
「光栄です。どうぞ、お座りください」
三人は席についた。
ヴィクトルは酒を注いだ。
「まさか王女様がこのような場所に来られるとは」
「情報が必要なのです」
「何について」
セリーヌは慎重に言葉を選んだ。
「王弟ロベルトについて」
ヴィクトルは眉を上げた。
「ほう。危険な話題ですね」
「あなたは、情報を売る商売でしょう。金は払います」
「金はいりません」
ヴィクトルは微笑んだ。
「私は、ロベルト殿下が嫌いなのです」
セリーヌは驚いた。
「なぜ」
「昔、殿下に商売を潰されました。私は密輸業者でした。違法ですが、需要がある。ところが、ロベルト殿下が軍を使って取り締まりを強化した」
ヴィクトルは酒を飲んだ。
「私は捕まり、全てを失いました。牢屋に三年。出てきた時には、家族も去っていた」
「それで、今は情報屋に」
「ええ。復讐のためです」
ヴィクトルは真剣な顔をした。
「ロベルト殿下を引きずり下ろしたい。それが私の望みです」
セリーヌは頷いた。
「ならば、協力できるかもしれません」
「何が必要ですか」
「ロベルトの私室に侵入したい。隠し通路や、警備の配置を知りたい」
ヴィクトルは考え込んだ。
「可能です。私は元密輸業者。王宮の隠し通路は詳しい」
彼は紙を取り出し、地図を描き始めた。
「ここが王宮の東門。ここから地下通路に入れる。警備は少ない。そこを抜けると、ロベルト殿下の私室の近くに出る」
セリーヌは地図を見た。
詳細だ。
「この情報は正確ですか」
「三ヶ月前に確認しました。まだ使えるはずです」
「ありがとう」
セリーヌは地図を受け取った。
「他にも、協力者を紹介できます」
ヴィクトルは立ち上がった。
「ダミアン卿をご存じですか」
「ダミアン卿、貴族ですね」
「ええ。彼もロベルト殿下を嫌っています。領地問題で対立しました」
ヴィクトルは酒場の奥へ案内した。
隠し扉があり、その向こうに小さな部屋。
そこに、一人の男が座っていた。
五十代。がっしりした体格。軍人のような雰囲気。
「ダミアン卿、お待たせしました」
ヴィクトルが紹介した。
「こちらが王女セリーヌ殿下です」
ダミアンは驚いて立ち上がった。
「殿下、本当にご本人ですか」
「はい」
セリーヌは一礼した。
「お会いできて光栄です」
ダミアンは深く頭を下げた。
「こちらこそ。まさか殿下がこのような場所に」
「協力者を探しています」
セリーヌは真剣な顔をした。
「ロベルト伯父の陰謀を止めたい。そのために、力を貸してください」
ダミアンは席に座った。
「殿下、私は殿下を支持します。理由は二つ。第一に、ロベルト殿下は私の領地を奪おうとしました。不当な理由で」
「領地を」
「ええ。私の領地には鉱山があります。金が採れる。それを、ロベルト殿下が欲しがった。だが、私は拒否した。すると、殿下は評議会で私を訴えた。管理不行き届きだと」
ダミアンは拳を握った。
「嘘です。私は領地をきちんと治めています。ですが、バルド宰相が偽の記録を作り、私を有罪にしようとした」
「どうなったのですか」
「父王陛下が介入し、訴えは取り下げられました。ですが、私はロベルト殿下を許していません」
「第二の理由は」
「エリザベート王妃様です」
ダミアンは目を伏せた。
「王妃様は私の恩人でした。昔、私の息子が病に倒れた時、王妃様が最高の医師を手配してくださった。おかげで息子は助かりました」
「母が」
「ええ。王妃様は慈悲深い方でした。その娘である殿下を、私は守りたい」
セリーヌは胸が熱くなった。
「ありがとうございます」
「私にできることがあれば、何でもおっしゃってください」
「ダミアン卿、評議会で私を支持してくれますか」
「もちろんです」
ダミアンは力強く頷いた。
「私は、殿下が次の王にふさわしいと信じています」
「ありがとう」
セリーヌは立ち上がった。
「これから、戦いが激しくなります。危険も増します」
「覚悟しています」
ダミアンも立ち上がった。
「私には軍の経験があります。必要なら、兵を動かすこともできます」
「いえ、まだその時ではありません」
セリーヌは首を振った。
「今は、証拠を集め、法で戦う時です。武力は最後の手段です」
「賢明です」
ヴィクトルが言った。
「武力を使えば、内戦になります。それは避けるべきです」
「ええ」
セリーヌは二人を見た。
「私は法と証拠で戦います。それが、正しい道です」
三人は握手をした。
同盟が、形になった。
情報屋ヴィクトル。貴族ダミアン卿。
そして、セリーヌとレオン。
小さな同盟だが、確かな力だ。
酒場を出る時、ヴィクトルが言った。
「殿下、もう一つ情報があります」
「何ですか」
「ロベルト殿下は、東国と密約を結んでいます」
セリーヌは息を呑んだ。
「密約、とは」
「詳細は不明です。ただ、東国の使者が定期的にロベルト殿下を訪れています。夜、密かに」
「その使者の名前は」
「リー、という商人です」
リー。
マルセル商会に鉱物粉末を供給している商人。
全てが繋がった。
ロベルト、バルド、リー、そしてザイン。
東国を巻き込んだ、大きな陰謀。
「ヴィクトル、その密約の内容を調べられますか」
「試してみます。ただし、時間がかかります」
「構いません。お願いします」
セリーヌは酒場を出た。
夜空に星が輝いている。
レオンが隣を歩いている。
「殿下、大きな一歩ですね」
「ええ」
セリーヌは微笑んだ。
「味方が増えました。情報も増えました」
「ロベルトの私室への侵入も、可能になりました」
「明日の夜、実行します」
セリーヌは決意を固めた。
契約書を手に入れる。
ザインを無力化する。
そして、ロベルトの陰謀を暴く。
全ては、一歩ずつだ。
王宮に戻り、自室に入った。
セリーヌは地図を広げ、侵入ルートを確認した。
東門から地下通路。ロベルトの私室。そして脱出ルート。
全てを頭に叩き込む。
失敗は許されない。
見つかれば、全てが終わる。
だが、やるしかない。
セリーヌは地図を引き出しにしまい、ベッドに横になった。
明日の夜。
運命の夜。
成功すれば、大きく前進する。
失敗すれば、全てを失う。
だが、恐れない。
希望を捨てない。
母の言葉を思い出す。
どんなに辛いことがあっても、月は必ず昇る。
窓の外、月が輝いていた。
セリーヌは目を閉じた。
明日のために、休む。
戦いは、続く。
33
あなたにおすすめの小説
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
平民に転落した元令嬢、拾ってくれた騎士がまさかの王族でした
タマ マコト
ファンタジー
没落した公爵令嬢アメリアは、婚約者の裏切りによって家も名も失い、雨の夜に倒れたところを一人の騎士カイルに救われる。
身分を隠し「ミリア」と名乗る彼女は、静かな村で小さな幸せを見つけ、少しずつ心を取り戻していく。
だが、優しくも謎めいたカイルには、王族にしか持ちえない気品と秘密があり――
それが、二人の運命を大きく動かす始まりとなるのであった。
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる