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第14章「王弟の檻」
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深夜。
セリーヌとレオンは、王宮の東門近くにいた。
黒い服。顔を隠すマント。足音を殺して歩く。
月明かりが石畳を照らしている。
「ここです」
レオンが小声で言った。
壁の一部、蔦に覆われた場所。
レオンは蔦をかき分け、隠し扉を見つけた。
ヴィクトルの地図の通りだ。
扉を開ける。軋む音。
二人は息を止めた。
周囲に人の気配はない。
中に入る。
狭い階段。下へ続いている。
松明を灯し、降りていく。
地下通路。
天井は低く、壁は湿っている。カビの匂い。
足元に水が溜まっている場所もある。
慎重に進む。
地図を確認しながら。
左に曲がる。さらに直進。右に曲がる。
やがて、階段が見えた。
上へ続いている。
「この先が、ロベルト殿下の私室の近くです」
レオンが囁いた。
セリーヌは頷いた。
階段を登る。
扉がある。
耳を当てて、向こう側の音を聞く。
何も聞こえない。
扉を少しだけ開ける。
廊下。
松明が揺れている。
人の気配はない。
二人は廊下に出た。
ロベルトの私室は、この廊下の奥。
足音を殺して進む。
心臓が激しく打っている。
もし見つかれば、言い訳はできない。
侵入罪。反逆罪。
処刑される。
だが、引き返せない。
私室の扉が見えた。
レオンが扉を調べる。
鍵がかかっている。
だが、レオンは懐から針金を取り出した。
「開けられます」
小声で言い、針金を鍵穴に差し込む。
カチャカチャと音がする。
セリーヌは周囲を警戒した。
廊下の向こうから、足音。
「誰か来ます」
レオンは手を早めた。
足音が近づく。
警備兵だ。
カチャリ。
鍵が開いた。
二人は急いで部屋に入り、扉を閉めた。
廊下を警備兵が通り過ぎる音。
二人は息を殺して待った。
足音が遠ざかる。
セリーヌは息を吐いた。
「危なかった」
部屋を見回す。
広い私室。豪華な家具。壁には絵画。机には書類が積まれている。
奥には寝室への扉。
「契約書を探します」
セリーヌは机に近づいた。
引き出しを開ける。
書類、手紙、記録。
一つ一つ確認する。
税収の報告。領地の地図。貴族への手紙。
契約書はない。
「こちらにもありません」
レオンが本棚を調べていた。
セリーヌは部屋の隅を見た。
大きな箱。鍵がかかっている。
「レオン、これを」
レオンが針金で鍵を開ける。
箱の中には、さらに小さな金庫。
頑丈な鍵。
「これは時間がかかります」
レオンが額の汗を拭った。
セリーヌは周囲を見た。
鍵はどこかにあるはずだ。
机の引き出し。本棚の裏。絵画の裏。
絵画の裏に、小さな袋があった。
中には鍵。
「これです」
金庫に鍵を差し込む。
開いた。
中には、羊皮紙の束。
セリーヌは一枚ずつ確認した。
貴族との密約書。金の貸付記録。領地の売買契約。
そして、一枚の黒い羊皮紙。
血で書かれたような赤い文字。
「魔術契約書。雇い主ロベルト、魔術師ザイン。契約内容:王女セリーヌの排除。方法:呪術による病死または事故死。期限:夏の終わりまで。報酬:金貨五百枚。条件:契約は血の誓約により成立し、破棄は契約書の焼却または雇い主の死によってのみ可能」
セリーヌは息を呑んだ。
証拠だ。
ロベルトが、ザインを雇ってセリーヌを殺そうとしている証拠。
「これを持って行きます」
セリーヌは契約書を懐にしまった。
他の書類も確認する。
東国との密約書もあった。
「東国リオネール侵攻支援密約。東国はロベルトの王位簒奪を支援する。その代償として、ロベルトは即位後、リオネールの東部領土を東国に割譲する」
裏切りだ。
国を売る契約。
セリーヌは怒りで震えた。
この男は、王位のために国を売った。
民を、領土を、全てを。
「これも持って行きます」
全ての証拠を集める。
金庫を閉め、箱を元に戻す。
部屋を元通りにする。
痕跡を残さない。
「行きましょう」
二人は扉に近づいた。
その時、廊下から声が聞こえた。
「ロベルト殿下、お戻りですか」
警備兵の声。
そして、返答。
「ああ、少し忘れ物をした」
ロベルトの声。
セリーヌとレオンは凍りついた。
ロベルトが戻ってくる。
今、この部屋に。
「どうしますか」
レオンが囁いた。
「寝室に隠れます」
二人は急いで寝室の扉を開け、中に入った。
扉を少しだけ開けたままにして、様子を見る。
私室の扉が開く音。
ロベルトが入ってきた。
松明を持ち、机に近づく。
「どこに置いたか」
独り言を言いながら、引き出しを開ける。
セリーヌは息を殺した。
金庫を開けたら、気づかれる。
書類が減っていることに気づかれる。
だが、ロベルトは机の上の書類を手に取っただけだった。
「あった」
彼は書類を懐にしまい、部屋を出た。
扉が閉まる。
足音が遠ざかる。
セリーヌとレオンは、しばらく動けなかった。
心臓が口から飛び出しそうだった。
「もう少し待ちましょう」
数分後、二人は寝室を出た。
私室の扉を開け、廊下を確認する。
誰もいない。
急いで来た道を戻る。
地下通路の扉。階段を降りる。通路を走る。
出口の扉。
外に出た。
夜空。
星が輝いている。
セリーヌは大きく息を吸った。
生きている。
成功した。
証拠を手に入れた。
「殿下、大丈夫ですか」
レオンが心配そうに聞いた。
「ええ、大丈夫」
だが、手が震えていた。
恐怖。緊張。そして、安堵。
全てが混ざり合っている。
「戻りましょう」
二人は王宮の裏門から入り、自室へ戻った。
セリーヌは扉を閉め、鍵をかけた。
そして、ベッドに倒れ込んだ。
疲れた。
だが、やり遂げた。
懐から契約書を取り出す。
魔術契約書。東国との密約書。貴族への買収記録。
全てが、ここにある。
ロベルトの罪を証明する証拠。
セリーヌはそれらを引き出しにしまい、鍵をかけた。
窓の外、夜が明け始めていた。
朝が来る。
新しい日。
セリーヌは勝利の一歩を踏み出した。
証拠は揃った。
次は、それを使う時だ。
法廷で。
評議会で。
そして、全ての人の前で。
ロベルトの罪を暴く。
それが、セリーヌの復讐だ。
セリーヌとレオンは、王宮の東門近くにいた。
黒い服。顔を隠すマント。足音を殺して歩く。
月明かりが石畳を照らしている。
「ここです」
レオンが小声で言った。
壁の一部、蔦に覆われた場所。
レオンは蔦をかき分け、隠し扉を見つけた。
ヴィクトルの地図の通りだ。
扉を開ける。軋む音。
二人は息を止めた。
周囲に人の気配はない。
中に入る。
狭い階段。下へ続いている。
松明を灯し、降りていく。
地下通路。
天井は低く、壁は湿っている。カビの匂い。
足元に水が溜まっている場所もある。
慎重に進む。
地図を確認しながら。
左に曲がる。さらに直進。右に曲がる。
やがて、階段が見えた。
上へ続いている。
「この先が、ロベルト殿下の私室の近くです」
レオンが囁いた。
セリーヌは頷いた。
階段を登る。
扉がある。
耳を当てて、向こう側の音を聞く。
何も聞こえない。
扉を少しだけ開ける。
廊下。
松明が揺れている。
人の気配はない。
二人は廊下に出た。
ロベルトの私室は、この廊下の奥。
足音を殺して進む。
心臓が激しく打っている。
もし見つかれば、言い訳はできない。
侵入罪。反逆罪。
処刑される。
だが、引き返せない。
私室の扉が見えた。
レオンが扉を調べる。
鍵がかかっている。
だが、レオンは懐から針金を取り出した。
「開けられます」
小声で言い、針金を鍵穴に差し込む。
カチャカチャと音がする。
セリーヌは周囲を警戒した。
廊下の向こうから、足音。
「誰か来ます」
レオンは手を早めた。
足音が近づく。
警備兵だ。
カチャリ。
鍵が開いた。
二人は急いで部屋に入り、扉を閉めた。
廊下を警備兵が通り過ぎる音。
二人は息を殺して待った。
足音が遠ざかる。
セリーヌは息を吐いた。
「危なかった」
部屋を見回す。
広い私室。豪華な家具。壁には絵画。机には書類が積まれている。
奥には寝室への扉。
「契約書を探します」
セリーヌは机に近づいた。
引き出しを開ける。
書類、手紙、記録。
一つ一つ確認する。
税収の報告。領地の地図。貴族への手紙。
契約書はない。
「こちらにもありません」
レオンが本棚を調べていた。
セリーヌは部屋の隅を見た。
大きな箱。鍵がかかっている。
「レオン、これを」
レオンが針金で鍵を開ける。
箱の中には、さらに小さな金庫。
頑丈な鍵。
「これは時間がかかります」
レオンが額の汗を拭った。
セリーヌは周囲を見た。
鍵はどこかにあるはずだ。
机の引き出し。本棚の裏。絵画の裏。
絵画の裏に、小さな袋があった。
中には鍵。
「これです」
金庫に鍵を差し込む。
開いた。
中には、羊皮紙の束。
セリーヌは一枚ずつ確認した。
貴族との密約書。金の貸付記録。領地の売買契約。
そして、一枚の黒い羊皮紙。
血で書かれたような赤い文字。
「魔術契約書。雇い主ロベルト、魔術師ザイン。契約内容:王女セリーヌの排除。方法:呪術による病死または事故死。期限:夏の終わりまで。報酬:金貨五百枚。条件:契約は血の誓約により成立し、破棄は契約書の焼却または雇い主の死によってのみ可能」
セリーヌは息を呑んだ。
証拠だ。
ロベルトが、ザインを雇ってセリーヌを殺そうとしている証拠。
「これを持って行きます」
セリーヌは契約書を懐にしまった。
他の書類も確認する。
東国との密約書もあった。
「東国リオネール侵攻支援密約。東国はロベルトの王位簒奪を支援する。その代償として、ロベルトは即位後、リオネールの東部領土を東国に割譲する」
裏切りだ。
国を売る契約。
セリーヌは怒りで震えた。
この男は、王位のために国を売った。
民を、領土を、全てを。
「これも持って行きます」
全ての証拠を集める。
金庫を閉め、箱を元に戻す。
部屋を元通りにする。
痕跡を残さない。
「行きましょう」
二人は扉に近づいた。
その時、廊下から声が聞こえた。
「ロベルト殿下、お戻りですか」
警備兵の声。
そして、返答。
「ああ、少し忘れ物をした」
ロベルトの声。
セリーヌとレオンは凍りついた。
ロベルトが戻ってくる。
今、この部屋に。
「どうしますか」
レオンが囁いた。
「寝室に隠れます」
二人は急いで寝室の扉を開け、中に入った。
扉を少しだけ開けたままにして、様子を見る。
私室の扉が開く音。
ロベルトが入ってきた。
松明を持ち、机に近づく。
「どこに置いたか」
独り言を言いながら、引き出しを開ける。
セリーヌは息を殺した。
金庫を開けたら、気づかれる。
書類が減っていることに気づかれる。
だが、ロベルトは机の上の書類を手に取っただけだった。
「あった」
彼は書類を懐にしまい、部屋を出た。
扉が閉まる。
足音が遠ざかる。
セリーヌとレオンは、しばらく動けなかった。
心臓が口から飛び出しそうだった。
「もう少し待ちましょう」
数分後、二人は寝室を出た。
私室の扉を開け、廊下を確認する。
誰もいない。
急いで来た道を戻る。
地下通路の扉。階段を降りる。通路を走る。
出口の扉。
外に出た。
夜空。
星が輝いている。
セリーヌは大きく息を吸った。
生きている。
成功した。
証拠を手に入れた。
「殿下、大丈夫ですか」
レオンが心配そうに聞いた。
「ええ、大丈夫」
だが、手が震えていた。
恐怖。緊張。そして、安堵。
全てが混ざり合っている。
「戻りましょう」
二人は王宮の裏門から入り、自室へ戻った。
セリーヌは扉を閉め、鍵をかけた。
そして、ベッドに倒れ込んだ。
疲れた。
だが、やり遂げた。
懐から契約書を取り出す。
魔術契約書。東国との密約書。貴族への買収記録。
全てが、ここにある。
ロベルトの罪を証明する証拠。
セリーヌはそれらを引き出しにしまい、鍵をかけた。
窓の外、夜が明け始めていた。
朝が来る。
新しい日。
セリーヌは勝利の一歩を踏み出した。
証拠は揃った。
次は、それを使う時だ。
法廷で。
評議会で。
そして、全ての人の前で。
ロベルトの罪を暴く。
それが、セリーヌの復讐だ。
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