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第16章「幼き日の記憶」
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夕方、セリーヌは一人で庭園を歩いた。
夏の終わりが近づいている。風が少し涼しくなってきた。
庭園の奥に、古い薔薇の木がある。
母が好きだった薔薇。赤く、大きな花を咲かせる。
セリーヌはその木の前で立ち止まった。
記憶が蘇る。
幼い頃、ここで母と過ごした時間。
母は優しく、美しく、そして強かった。
「セリーヌ、この薔薇を見て」
母の声が聞こえる気がした。
「美しいでしょう。でも、棘がある。美しいものには、必ず守るべき理由があるの」
セリーヌは薔薇に触れた。
棘が指に刺さる。痛い。
だが、その痛みが現実を思い出させる。
「セリーヌ」
声がした。
振り返ると、父王が立っていた。
「父上」
「一人で何を考えていたのだ」
父が近づいてくる。
「母のことを思い出していました」
父は微笑んだ。
「エリザベートか。彼女もこの薔薇が好きだった」
父は薔薇の木を見た。
「私が植えたのだ。結婚した年に」
「覚えています」
セリーヌは幼い頃の記憶を辿った。
「父上と母上が、ここで話していました。私は隠れて見ていました」
父は笑った。
「そうだったか。お前は小さい頃から、好奇心旺盛だったな」
二人は並んで歩き始めた。
庭園の小道。石畳が夕日を反射している。
「セリーヌ」
父が静かに言った。
「最近、お前は変わった」
セリーヌは驚いて父を見た。
「変わった、ですか」
「ああ。以前より、大人びた。そして、どこか疲れているように見える」
父は立ち止まった。
「何か、悩んでいることがあるのか」
セリーヌは言葉を選んだ。
何を言うべきか。
真実を話せば、父は信じるだろうか。
ロベルトが陰謀を企てていると。毒を盛っていると。国を売ろうとしていると。
だが、証拠を見せるには早すぎる。
タイミングが重要だ。
「父上」
セリーヌは慎重に言った。
「私は、王家の責任について考えています」
「責任?」
「はい。もし私が王位を継いだら、何ができるのか。民を守れるのか。国を導けるのか」
父は優しい目でセリーヌを見た。
「お前は十分に優秀だ。心配することはない」
「でも、父上」
セリーヌは足を止めた。
「王であることは、孤独ではありませんか。誰を信じればいいのか。誰が本当の味方なのか」
父は深く息をついた。
「確かに、孤独だ」
彼はベンチに座った。セリーヌも隣に座る。
「王は、全ての者から何かを求められる。貴族は特権を、商人は利益を、民は保護を。全てに応えることはできない」
父は空を見上げた。
「だが、王には指針がある」
「指針、ですか」
「正義だ」
父は真剣な顔をした。
「王は、正しいことをしなければならない。たとえそれが人気がなくても、たとえそれが困難でも」
「でも、何が正しいのか、どうやってわかるのですか」
「自分の心に問うのだ」
父はセリーヌの手を取った。
「セリーヌ、お前には優しい心がある。母から受け継いだ心だ。その心が、正しい道を教えてくれる」
セリーヌは目に涙が浮かぶのを感じた。
「父上、もし誰かが父上を傷つけようとしたら、私はどうすればいいですか」
父は驚いた顔をした。
「傷つける?誰が」
「仮定の話です」
セリーヌは急いで言った。
「もし、王家の誰かが、父上に害をなそうとしたら」
父は長い間沈黙していた。
やがて、静かに答えた。
「それでも、正義を貫くことだ」
「正義を」
「ああ。たとえ相手が家族でも、友人でも、罪は罪だ。法に従って裁かれなければならない」
父は悲しそうな顔をした。
「だが、裁きには慈悲も必要だ。罰するだけでは、何も解決しない。なぜその罪を犯したのか。どうすれば償えるのか。それを考えることも、王の務めだ」
セリーヌは父の言葉を心に刻んだ。
正義と慈悲。
両方が必要だ。
だが、ロベルトに慈悲をかけることができるだろうか。
あの男は父を毒殺しようとした。セリーヌを処刑した。国を売ろうとしている。
そんな男を、許せるだろうか。
「父上」
セリーヌは涙を拭った。
「もし私が王になったら、父上のような王になりたいです」
父は微笑んだ。
「お前なら、私よりもっと良い王になれる」
「そんな」
「本当だ」
父は立ち上がった。
「お前には、私にない強さがある。母の強さだ」
父は歩き出した。
「さあ、戻ろう。夕食の時間だ」
セリーヌは立ち上がり、父の後を追った。
だが、数歩歩いたところで、父が咳をした。
激しい咳。
体を折り曲げて、苦しそうに。
「父上!」
セリーヌは駆け寄った。
父は手で制した。
「大丈夫だ。少し喉が」
また咳。
セリーヌは背中をさすった。
やがて、咳が収まった。
「父上、侍医を」
「いや、大丈夫だ。ただの埃だ」
父は笑おうとしたが、顔色が悪い。
セリーヌは不安になった。
強壮剤をすり替えてから、二週間。
効果が出るには、まだ時間がかかる。
だが、父の体はすでに毒に蝕まれている。
回復には、時間が必要だ。
「父上、今夜はゆっくり休んでください」
「ああ、そうするよ」
父は笑顔を見せたが、その笑顔は弱々しかった。
二人は王宮に戻った。
夕食の席で、セリーヌは父の様子を観察した。
食欲がない。スープを少し飲んだだけで、箸を置いた。
ロベルトが心配そうに言った。
「兄上、お加減が悪いのですか」
「いや、少し疲れただけだ」
「無理をなさらないでください」
ロベルトの声は優しい。
だが、その目は冷たい。
セリーヌは拳を握った。
この男が、父を苦しめている。
毒を盛り、命を奪おうとしている。
そして、今も優しい言葉で父を欺いている。
許せない。
だが、今は耐える。
秋まで、あと少し。
その時、全てを暴く。
夕食が終わり、セリーヌは自室に戻った。
窓から夜空を見た。
星が輝いている。
母の髪飾りを手に取る。
「母上」
セリーヌは呟いた。
「私は、正しいことをしているのでしょうか」
答えはない。
だが、セリーヌは自分の心に問うた。
復讐は正しいのか。
ロベルトを裁くことは正しいのか。
答えは、イエスだ。
ロベルトは罪を犯した。
罰せられなければならない。
だが、父の言葉も忘れてはいけない。
慈悲も必要だ。
ならば、どうする。
ロベルトを裁き、しかし殺さない。
法に従って処罰し、償いの機会を与える。
それが、正義と慈悲の両立だ。
セリーヌは決意を新たにした。
復讐ではない。
正義だ。
法による裁き。
それが、セリーヌの戦いだった。
扉がノックされた。
「お嬢様、お休み前のお茶です」
マリーの声。
「入って」
マリーがお茶を運んできた。
「お嬢様、お疲れのようですね」
「ええ、少し」
「何かお手伝いできることは」
セリーヌは微笑んだ。
「いつも側にいてくれるだけで、十分です」
マリーは嬉しそうに笑った。
「ありがとうございます」
マリーが去った後、セリーヌはお茶を飲んだ。
温かい。心が落ち着く。
ベッドに横になる。
明日も、戦いは続く。
だが、今夜は休む。
父との会話を思い出しながら。
母の教えを胸に刻みながら。
そして、明日への力を蓄える。
セリーヌは目を閉じた。
幼い頃の夢を見た。
庭園で、父と母と三人で笑っている夢。
幸せな夢。
その幸せを、もう一度取り戻す。
それが、セリーヌの願いだった。
夏の終わりが近づいている。風が少し涼しくなってきた。
庭園の奥に、古い薔薇の木がある。
母が好きだった薔薇。赤く、大きな花を咲かせる。
セリーヌはその木の前で立ち止まった。
記憶が蘇る。
幼い頃、ここで母と過ごした時間。
母は優しく、美しく、そして強かった。
「セリーヌ、この薔薇を見て」
母の声が聞こえる気がした。
「美しいでしょう。でも、棘がある。美しいものには、必ず守るべき理由があるの」
セリーヌは薔薇に触れた。
棘が指に刺さる。痛い。
だが、その痛みが現実を思い出させる。
「セリーヌ」
声がした。
振り返ると、父王が立っていた。
「父上」
「一人で何を考えていたのだ」
父が近づいてくる。
「母のことを思い出していました」
父は微笑んだ。
「エリザベートか。彼女もこの薔薇が好きだった」
父は薔薇の木を見た。
「私が植えたのだ。結婚した年に」
「覚えています」
セリーヌは幼い頃の記憶を辿った。
「父上と母上が、ここで話していました。私は隠れて見ていました」
父は笑った。
「そうだったか。お前は小さい頃から、好奇心旺盛だったな」
二人は並んで歩き始めた。
庭園の小道。石畳が夕日を反射している。
「セリーヌ」
父が静かに言った。
「最近、お前は変わった」
セリーヌは驚いて父を見た。
「変わった、ですか」
「ああ。以前より、大人びた。そして、どこか疲れているように見える」
父は立ち止まった。
「何か、悩んでいることがあるのか」
セリーヌは言葉を選んだ。
何を言うべきか。
真実を話せば、父は信じるだろうか。
ロベルトが陰謀を企てていると。毒を盛っていると。国を売ろうとしていると。
だが、証拠を見せるには早すぎる。
タイミングが重要だ。
「父上」
セリーヌは慎重に言った。
「私は、王家の責任について考えています」
「責任?」
「はい。もし私が王位を継いだら、何ができるのか。民を守れるのか。国を導けるのか」
父は優しい目でセリーヌを見た。
「お前は十分に優秀だ。心配することはない」
「でも、父上」
セリーヌは足を止めた。
「王であることは、孤独ではありませんか。誰を信じればいいのか。誰が本当の味方なのか」
父は深く息をついた。
「確かに、孤独だ」
彼はベンチに座った。セリーヌも隣に座る。
「王は、全ての者から何かを求められる。貴族は特権を、商人は利益を、民は保護を。全てに応えることはできない」
父は空を見上げた。
「だが、王には指針がある」
「指針、ですか」
「正義だ」
父は真剣な顔をした。
「王は、正しいことをしなければならない。たとえそれが人気がなくても、たとえそれが困難でも」
「でも、何が正しいのか、どうやってわかるのですか」
「自分の心に問うのだ」
父はセリーヌの手を取った。
「セリーヌ、お前には優しい心がある。母から受け継いだ心だ。その心が、正しい道を教えてくれる」
セリーヌは目に涙が浮かぶのを感じた。
「父上、もし誰かが父上を傷つけようとしたら、私はどうすればいいですか」
父は驚いた顔をした。
「傷つける?誰が」
「仮定の話です」
セリーヌは急いで言った。
「もし、王家の誰かが、父上に害をなそうとしたら」
父は長い間沈黙していた。
やがて、静かに答えた。
「それでも、正義を貫くことだ」
「正義を」
「ああ。たとえ相手が家族でも、友人でも、罪は罪だ。法に従って裁かれなければならない」
父は悲しそうな顔をした。
「だが、裁きには慈悲も必要だ。罰するだけでは、何も解決しない。なぜその罪を犯したのか。どうすれば償えるのか。それを考えることも、王の務めだ」
セリーヌは父の言葉を心に刻んだ。
正義と慈悲。
両方が必要だ。
だが、ロベルトに慈悲をかけることができるだろうか。
あの男は父を毒殺しようとした。セリーヌを処刑した。国を売ろうとしている。
そんな男を、許せるだろうか。
「父上」
セリーヌは涙を拭った。
「もし私が王になったら、父上のような王になりたいです」
父は微笑んだ。
「お前なら、私よりもっと良い王になれる」
「そんな」
「本当だ」
父は立ち上がった。
「お前には、私にない強さがある。母の強さだ」
父は歩き出した。
「さあ、戻ろう。夕食の時間だ」
セリーヌは立ち上がり、父の後を追った。
だが、数歩歩いたところで、父が咳をした。
激しい咳。
体を折り曲げて、苦しそうに。
「父上!」
セリーヌは駆け寄った。
父は手で制した。
「大丈夫だ。少し喉が」
また咳。
セリーヌは背中をさすった。
やがて、咳が収まった。
「父上、侍医を」
「いや、大丈夫だ。ただの埃だ」
父は笑おうとしたが、顔色が悪い。
セリーヌは不安になった。
強壮剤をすり替えてから、二週間。
効果が出るには、まだ時間がかかる。
だが、父の体はすでに毒に蝕まれている。
回復には、時間が必要だ。
「父上、今夜はゆっくり休んでください」
「ああ、そうするよ」
父は笑顔を見せたが、その笑顔は弱々しかった。
二人は王宮に戻った。
夕食の席で、セリーヌは父の様子を観察した。
食欲がない。スープを少し飲んだだけで、箸を置いた。
ロベルトが心配そうに言った。
「兄上、お加減が悪いのですか」
「いや、少し疲れただけだ」
「無理をなさらないでください」
ロベルトの声は優しい。
だが、その目は冷たい。
セリーヌは拳を握った。
この男が、父を苦しめている。
毒を盛り、命を奪おうとしている。
そして、今も優しい言葉で父を欺いている。
許せない。
だが、今は耐える。
秋まで、あと少し。
その時、全てを暴く。
夕食が終わり、セリーヌは自室に戻った。
窓から夜空を見た。
星が輝いている。
母の髪飾りを手に取る。
「母上」
セリーヌは呟いた。
「私は、正しいことをしているのでしょうか」
答えはない。
だが、セリーヌは自分の心に問うた。
復讐は正しいのか。
ロベルトを裁くことは正しいのか。
答えは、イエスだ。
ロベルトは罪を犯した。
罰せられなければならない。
だが、父の言葉も忘れてはいけない。
慈悲も必要だ。
ならば、どうする。
ロベルトを裁き、しかし殺さない。
法に従って処罰し、償いの機会を与える。
それが、正義と慈悲の両立だ。
セリーヌは決意を新たにした。
復讐ではない。
正義だ。
法による裁き。
それが、セリーヌの戦いだった。
扉がノックされた。
「お嬢様、お休み前のお茶です」
マリーの声。
「入って」
マリーがお茶を運んできた。
「お嬢様、お疲れのようですね」
「ええ、少し」
「何かお手伝いできることは」
セリーヌは微笑んだ。
「いつも側にいてくれるだけで、十分です」
マリーは嬉しそうに笑った。
「ありがとうございます」
マリーが去った後、セリーヌはお茶を飲んだ。
温かい。心が落ち着く。
ベッドに横になる。
明日も、戦いは続く。
だが、今夜は休む。
父との会話を思い出しながら。
母の教えを胸に刻みながら。
そして、明日への力を蓄える。
セリーヌは目を閉じた。
幼い頃の夢を見た。
庭園で、父と母と三人で笑っている夢。
幸せな夢。
その幸せを、もう一度取り戻す。
それが、セリーヌの願いだった。
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