私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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転生先は悪役令嬢

お兄様??

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「お父様!!お話があります!!」
私はノックもせずに部屋に入った、お兄様の案内もありお父様の部屋に辿り着けた!
「どうしたんだい、エルサ??」
「お兄様の仕事を無くして欲しいのです!」
「エルサ·····」
お兄様が心配そうに私を呼びましたが無視です!!
「どうしていきなり·····」
「お兄様はまだ成人しておりません!ようするにまだ子供ですわ·····なのに、仕事ばかりさせるなんて可哀想だと思いませんの??」
お兄様は·····もっとしたいことをすべきなの·····仕事ばかりしてほしくないの!!
「キール君·····仕事は嫌いだったのか·····?」
「旦那様·····僕は別に·····」
「お兄様·····思いを伝えなければ何も変わりません!!お兄様は何がしたいのですか?」
お兄様·····ここからはお兄様が言わないと進まないの!!お願い·····言って!!
「遊びたい··········もっと··········いろんな·····ところに·····行きたい」
最初は小さかった声がどんどん大きくなっていた·····
「話したい·····家·····家族と·····もっと·····いろんな話をしたい!!」
言ってくれた!!
「分かった·····仕事は今日からしなくていい·····だが!!」
「お父様??」
もしかしてお兄様を家から追い出しちゃうの??
嫌だ!!
「お兄様はここにずっといますよね!!」
「当たり前だ·····しかし!!」
「俺たちのことはお父様、お母様と呼びなさい、本当の家族なんだからな!」
「お父様!!!ありがとう、でもお父様もお兄様のことキールって言ってね!!」
「当たり前だ!」
お兄様は未だに信じられないといった顔をしている。でも良かった·····お兄様が家族と言われて·····良かった
「お父様··········ありがとう·····ございます」
「敬語もなしだ!」
「ありがとう·····エルサもありがとう」
「いいのよ、お兄様!!ずっと一緒にいましょうね!」
お兄様は嬉しいそうに顔を綻ばせた。

お兄様が幸せそうになったのは良かった·····でも最近·····お兄様が私にベッタリなの!!いや、嬉しいのよ!!イケメンが隣にいるのは·····でも私を殺すかもしれない人でしょ!!やっぱり怖いのよ!!
「エルサ、一緒に遊ぼう、嫌だ??なんであのとき遊ぼうって言ってたよね、遊ぶよね??」
笑顔が怖いのよ!!お兄様!!

『エルサの人生は前途多難であった』
「そんなこと言ってないで~助けてシンシア!!!」
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