私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

文字の大きさ
6 / 56
転生先は悪役令嬢

僕の姫エルサ ※キール目線

しおりを挟む
親が僕と縁を切ろうとしていることをアルナート公爵から聞いたとき信じられなかった·····僕を騙そうとしてるのか??理由は僕が邪魔になったからだそうだ·····確かに五男はいる必要がない·····金を使うだけだ·····でも僕は信じていたかった·····両親は僕を愛しているのだと·····!!
「少し考えさせて頂けませんか·····」
「あぁ·····」

僕はお父様の部屋に入り資料を漁った、僕に関する資料を·····僕との縁を切ろうとしている資料を見つけたとき·····涙が出てしまった·····
なんで·····なんで僕を産んだの·····

僕はアルナート公爵の養子にしてもらえた。庶民に落とされず良かったが、養子などいつ捨てられてもおかしくない·····アルナート公爵に男の子が産まれれば僕の価値はなくなってしまうだろう·····次は捨てられないように·····自分の価値を上げなければ!だから僕は勉強をした。勉強はもともと好きだったため難なくこなせた。しかし、そのせいで全く遊べなかった·····いつもいつも勉強に追われる日々·····僕が三歳になったとき公爵に子供が出来たと聞いた。怖かった·····捨てられるかもしれない·····僕は拾ってもらった恩も忘れ流産を祈っていた。
子供が女の子だったときホッとした。良かった·····これで捨てられない·····初めて心から安堵した。

その女の子の見た目はとても可愛かった、銀色の髪に緑の目·····綺麗だ。しかし彼女に魔力がないと分かったとき彼女から笑顔が消えた。僕の前に姿を現さなくなり、ずっと部屋に閉じこもっていた。その時にちょうどお義父様とお義母様の仕事が忙しくなり、彼女は一人ぼっちだった。彼女が倒れたと聞いたとき別になにも気にならなかった·····仕事が忙しかったし、両親に愛される彼女に嫉妬していたから。

彼女が目覚め、僕の部屋に来たときとても驚いた。そして、仕事を辞めろと言ってきたのだ!正直辞めたかったがそれが僕の価値だから·····なぜ辞めろと言うのだろう??彼女は僕をお義父様の部屋まで連れていった。部屋が分からなくなっていたのは不思議だったが·····

彼女がお義父様に訴えた。なぜここまでするんだろう?なぜ?君が·····僕なんかのために??
お義父様は優しい人だった。お父様と呼べと言ってくれたのだ·····なぜ僕は今までこの優しさに気づくことができなかったのか·····これに気づけたのもエルサのおかげだ·····なぜ僕は彼女に何もしなかったのか·····彼女はここまでしてくれたのに·····感謝と共に後悔が頭の中を埋めつくしていた。
エルサ·····ありがとう·····
彼女の笑顔は天使よりも綺麗なんじゃないかと思った·····この笑顔を守り続けたい!!
大好き、エルサ!!!
しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。

十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!

翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。 「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。 そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。 死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。 どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。 その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない! そして死なない!! そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、 何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?! 「殿下!私、死にたくありません!」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ※他サイトより転載した作品です。

悪役令嬢の大きな勘違い

神々廻
恋愛
この手紙を読んでらっしゃるという事は私は処刑されたと言う事でしょう。 もし......処刑されて居ないのなら、今はまだ見ないで下さいまし 封筒にそう書かれていた手紙は先日、処刑された悪女が書いたものだった。 お気に入り、感想お願いします!

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

気配消し令嬢の失敗

かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。 15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。 ※王子は曾祖母コンです。 ※ユリアは悪役令嬢ではありません。 ※タグを少し修正しました。 初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...