私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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転生先は悪役令嬢

社交界来ちゃった·····

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余計なことに巻き込まれないよう気をつけてたつもりなのになんでこんな目に·····私が隣国へ行きたくない理由はラルク様がエスコートすることもそうだがもう一つある、「恋する君に花束を」で、ベルの親友が出てくるのだが、その子が隣国であるペルーザ国の王女なのだ。ようするにペルーザ国に行くということはその子に会わなければならない·····その子はエルサのことを嫌い、エルサを倒すために影でいろいろとしてくるのだ。例えば、私の悪い噂を流したり、エルサを一人にするなどだ。小説を読んでてどっちが悪役令嬢か分からなくなってしまった·····
私を嫌う子に会いたくないのは当たり前よね·····

あぁ、来てしまったわ、ペルーザ国に·····ラルク様は楽しそうに笑ってるけど私は全然楽しくない!! 
今回の衣装は黄色と白のドレス。体からレモンの香りがする·····ペルーザ国はフルーツが有名で今日の社交界も国のフルーツを広めるために開催され、テーブルには数多くのフルーツを使ったスイーツが並んでいる。美味しそう·····イチゴがのってるショートケーキやフルーツタルト·····挨拶を終えたら食べよう。
「エルサ、ショートケーキとフルーツタルトが気になるの??」
「なぜ分かったのですか?!?」
「エルサは顔に考えてることが出るからね」
そんなに出てたかしら!?
「後で食べようね!」
「はい!!」
スイーツを食べられることはとても嬉しいのですが·····周りの女性達からの視線が痛いのは辛い。
確かにラルク様にエスコートされるなんて羨ましいわよね、交代できるならしたいけど·····
「そろそろ挨拶に行こうか、エルサ」
「·····そうですね」
あぁ~どうかあの子がいませんように·····

奥まで進んでいくと 三つの席に座っている方々がいた。真ん中がペルーザ国の国王陛下、左が正妃様、右があの子のようだ·····やっぱりいるよね~
目立たないようさっさと済ませちゃおう!!
「ご招き頂きありがとうございます、アベール国第一皇子ラルク・ミドラーと申します。」
「アベール国公爵家のアルナート家の長女、エルサ・アルナートと申します。」
「初めまして、ペルーザ国の国王のユリシス・メザーリアだ。」
「正妃のララルア・メザーリアです。」
「長女のアカリ・メザーリアと申します。」
アカリ・メザーリア·····この人が私の敵となる女性だ。12歳で私より一つ上、オレンジ色の髪に黄色の瞳、凄い美人だ·····かすかにオレンジの香りがする
「アカリとエルサ嬢は歳が近いようだな、良かったら二人で話したらどうだ??」
「あぁ·····そうさせてもらいますわ·····」
「えぇ、お父様。少し席を外します。」
国王陛下何やってくれてんの?!?嫌なんですが·····嫌なんですが!!!
「エルサ様、お茶は何がよろしいですか??」
「なんでもいいですわ、ありがとうございます、アカリ様」
アカリ様とお茶を飲みながら、自分の趣味などについて話す·····私が将来の夢について話すと彼女はクッと真剣な顔になり、話し始めた·····
「私の将来の夢は、旅にでてある方を探して、会って·····謝りたいのです。」
「ある方??」
「はい、私はその方を裏切り、殺してしまったのです·····」
「えっっ?!?」
「その方がもしかしたらこの世界にいるかもしれない·····そう信じて、私は旅に出たいのです。例え、生きてるうちに会えたかったとしても、私は彼女に会えるまで追いかけるつもりです。笑わないでくたさいね·····夢物語だと·····」
「笑うわけがありません!もしかして·····アカリ様の表情が曇ってるのはそれが原因ですの??」
「彼女に会えるまで、笑顔は出来ませんわ」
「·····たぶん·····その方はあなたを許していると思います。」
「なぜ??」
「ここまで反省していて許さない方はいないと思いますし、あなたが望んで殺したのではないでしょう??」
「·····えぇ·····望むわけがありません····」
「なら許してくれてるに決まってますわ!」
「そうでしょうか·····」
「私なら絶対、許しますもの!」
「幾分か心が軽くなりましたわ、でも·····なぜかしら??エルサ様にはなんでも話せてしまうの·····まるでリリアナのようだわ」
んっっ??リリアナ??へっ??
「リリアナとは·····??」
「私が会いたい方ですわ、そっくり·····ね·····」
「ナナ·····」
「えっ??」
「ナナですの??」
「もしかして·····リリアナなの!」
「久しぶりね」
私達は抱き合って泣き出したのだった。
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