私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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転生先は悪役令嬢

憎い奴 ※ラルク目線

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まるで純銀でできているかのような髪に宝石のように輝く緑の瞳、ふっくらと紅い唇に華奢な体·····
彼女の全てが美しく、尊い·····
エルサに出会い私の世界は大きく変化した。今まで私は勉強や鍛錬以外に全力を注いだことはなかった、しかし今はエルサを振り向かせるためにそれ以上に頭を使っている。エルサは恐ろしいほど鈍感だ。どこまでやったら私の想いに気づいてくれるのか·····

お茶会で出会った後、私はエルサに近づくため、計画をたてた。婚約者になりたかったがさすがに一度しか会っていない男と婚約はダメだろう、ならばまずは友人にならなければと考えた。エルサが私の服にお茶をこぼしたとき、焦ったエルサが可愛かった·····それを理由に友達になったのは今思うとちょっといけなかったと思うけど~エルサがお茶をかけた服は綺麗に部屋の壁に飾ってある。これが私達の始まりだからね。

私は欲が誰よりも強い、今度はエルサとの距離を近づけていこうと思う。そんなときに肝試しの話になった。ならば·····まずはゲルナートを金で買収。肝試しはペアで行い、クジで決め、カイトはそのチームから外してくれというとすぐに頷いてくれた。カイトにもそのことを伝え、お化けを作ってくれと言った。ため息をつきながらも引き受けてくれた。後はエルサとペアになれればいい·····そのためには
イカサマをしないとね。クジは最初から二番しか入っていないように見える、男性には。しかし女性には一番にしか見えないようになっているのだ。後は、私がもともと持っていた一番のクジを見せれば完了だ。キールはまんまと騙され、私はエルサとのペアをゲットした。まぁ、後でバレたけど。
エルサにこの前、本で読んだ話を少々作り替え聞かせるとブルブルと震え、怖がっていた。そんな姿も可愛いな。そうすると私は行かないと言い出した。
あぁ、私はここにも惚れたんだ·····他の女なら二人で肝試しに行こうものなら怖がっているフリをしながら私にしがみついてくるだろう·····行かないなんて言うものか·····しかしエルサは私に自分が考えてることを素直にぶつけてくる。自分の力だけで生きていこうとし、私に媚びらない。私に甘い言葉だけを吐く女達とは違う·····私にすがってくる女達とは全てが違うのだ·····そんなことを考えていたときにエルサが音にびっくりして私の腕を掴んだ。
愛おしい·····エルサを僕だけのものにしたい·····そう思いその腕をいつの間にか握れ返していた·····
自分でも怖いと思ってしまう黒い感情が胸の中で増えていった·····

カイトがいい感じで幽霊を出してくれた。
エルサが怖がって私の腕を掴む力を強くした。
うん、我慢できないね~
抑えがきかず私はエルサに抱きついた。彼女の髪はとてもいい匂いで微かにバニラの香りがした。
「そんなこと言ってる場合じゃない!!」
と顔を真っ赤にしながら言うエルサは可愛すぎて、絶対にこの腕を離すか!とさえ考えてしまった。
しかし、あの憎きキールがこの場に来てしまったのだ!!
久しぶりに怒りと憎しみを覚えた。
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