私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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転生先は悪役令嬢

寂しい·····

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ルー兄様、ラルク様、ゲルナート様、カイト様と私はこの一年遊び続けた·····肝試ししたし、海も行った。殺されるかもって最初は怖かったけど·····とても楽しかった·····皆、凄く優しくて人と遊ぶことが幸せなことなんだと思えた。ずっと続くと思ってたけど時の流れは早いもの·····すぐに一年が経ってしまった。今日はルー兄様とラルク様がフォーレンス学園に入学する日、笑顔で送り出したつもりだけど、
やっぱり二人がいないと寂しいもの·····家の中が静かになった。いつもはラルク様が家に来て、私の部屋に来て、それをルー兄様が止めてたっけ、いつも二人で口喧嘩してた。仲がいいんだろうな~って思う
そう二人に言ったら全力で否定されたけど、恥ずかしいのかな~
ベルがアンナじゃないかって話になったけどアンナが死ぬとは考えられないしな·····もしもそれが本当なら私は絶望してしまうだろう。アンナのことだ、絶対に悪役令嬢であるエルサを逃がすはずがない·····己の幸せのための踏み台にするだろう·····考えたくもない·····来世もアンナによって幸せを奪われるなんて·····
そんなことを考えながら私は眠りに落ちた。

朝、起きて身支度をして、ご飯を食べて、本読んで、ダンスのレッスンをする。しかし、午前中に全て終わり、ベッドの上でぐーたらしている。
暇だよ~ゲルナート様が来るのは週二だし、アカリも隣国にいるからなかなか会えないし、カイト様も仕事が忙しいみたいだし·····勉強だって前世でやってたから余裕だし·····やることないよ~ベッドの上でゴロゴロ転がっているとドアからノックが聞こえた。
「はい!」
「失礼致します、エルサ様」
「あぁ、ルナ!どうしたの??」
ルナは私の侍女、礼儀正しいのに凄く明るくて大好きなの!だから最近私付きにきてもらった
「エルサ様にお客様です。」
「お客様??誰??」
「十代の男性です。アレックス・ロドリゲス様と言われるようです。」
「アレックス·····ロドリゲ·····ス·····えっ??なんで??」
「お知り合いですか?」
「し、知らないわ!!ちょっと待ってて準備するから!!」
「お手伝いしましょうか?」
「ううん、大丈夫!!」 
そう言って私はドアを閉めた。
アレックス·····ロドリゲス·····あいつしかいないよね·····ナルシストの·····あいつしか·····
物語ではアレックスとエルサは街中で出会うはず。
ラルク様とベルが仲良さそうに出かけているところを追いかけていた·····ラルク様はすぐに気づき、護衛のアレックスを呼び、エルサを追い払ったのだ!!剣を向けて!!危ないでしょ!!
こんなやつとは関わりたくないと誰もが思うはずだ、それにナルシスト·····嫌だ、関わりたくない。
「エルサ様、大丈夫ですか??」
ルナが心配そうに聞いてきた。諦めて、行かなきゃダメだよね·····私は上着を羽織って部屋の外に出た。
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