私·····またまた悪役令嬢ですか〜〜

システィーナ

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転生先は悪役令嬢

アカリ姫 ※ラルク目線

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私は影武者を作り、隣国へと向かった。エルサにダメと言われたけど、仕方がないよね。私がいない間、学園のことはキールに任せた。キールには行きたいところがあるからと言っておいた。疑いの目で見られたが一応私は第一王子、嫌だとは言えなかったようだ。まぁ文句は言われたけど·····

久しぶりに見たペルーザ国は前よりも明るくなった気がする。噂によるとアカリ姫が明るくなったんだとか、エルサに会ってから·····エルサは男までで留まらず女まで虜にさせてしまうのか?!
「お久しぶりです、アンシエル殿下」
「今日はお忙しい中ありがとうございます。」
「いえ、エルサのことです。時間をいくらかけても構いませんわ。」
「·····ありがとうございます·····」
エルサ·····これ以上人を魅力するのはやめてくれ·····私の欲が抑えられなくなってしまう·····
「アカリ嬢、エルサがなぜフォーレンス学園に行きたくないのか分かりますか?」
「·····えぇ·····大体予想はついております。」
「·····教えて頂けませんか?」
なぜアカリ姫は知っているんだ?!知っていて良かったが·····イライラする·····
「全て教えることは·····出来ません·····それでもよろしいでしょうか·····」
「なぜ教えられないのですか·····」
「これは私とエルサの二人だけの秘密なのです」
「·····ほぅ·····そうですか·····」
二人だけの秘密だと?!·····悔しい·····だが今はエルサのことを聞かなければ!
「では·····教えられる範囲でお願いします·····」
「·····はい·····ベル様をご存知でしょうか·····」
「いえ·····」
「·····そうですか·····彼女は·····リナリア家長女です。」
「あの男爵家の方ですか·····あそこは最近あまり良い噂を聞きませんね·····それも病気だった方が目覚められてからだったかと·····」
「エルサはその方に虐められているのです!」
「なに·····」
「エルサは悲しんでおりました·····だからエルサはベル様と同じ学園には行きたくないのです·····」
「それは·····初耳だ·····」
エルサが虐められているだと?!許せない·····あのベルって女·····男爵家の分際で公爵家であり、私の婚約者(仮)を虐めるだと?!
「·····教えて頂きありがとうございます·····私は用事が出来ましたので帰ります·····では」
「エルサを救ってください·····」
「もちろんです·····」
このことを一人で片付けたいが男爵家を潰すことはさすがにできない·····キールに言ってやるか·····
そんなことを考えながら馬車に乗った。
アカリ姫は笑顔で手を振り、私を見送っていた。
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