34 / 56
転生先は悪役令嬢
アカリ姫 ※ラルク目線
しおりを挟む
私は影武者を作り、隣国へと向かった。エルサにダメと言われたけど、仕方がないよね。私がいない間、学園のことはキールに任せた。キールには行きたいところがあるからと言っておいた。疑いの目で見られたが一応私は第一王子、嫌だとは言えなかったようだ。まぁ文句は言われたけど·····
久しぶりに見たペルーザ国は前よりも明るくなった気がする。噂によるとアカリ姫が明るくなったんだとか、エルサに会ってから·····エルサは男までで留まらず女まで虜にさせてしまうのか?!
「お久しぶりです、アンシエル殿下」
「今日はお忙しい中ありがとうございます。」
「いえ、エルサのことです。時間をいくらかけても構いませんわ。」
「·····ありがとうございます·····」
エルサ·····これ以上人を魅力するのはやめてくれ·····私の欲が抑えられなくなってしまう·····
「アカリ嬢、エルサがなぜフォーレンス学園に行きたくないのか分かりますか?」
「·····えぇ·····大体予想はついております。」
「·····教えて頂けませんか?」
なぜアカリ姫は知っているんだ?!知っていて良かったが·····イライラする·····
「全て教えることは·····出来ません·····それでもよろしいでしょうか·····」
「なぜ教えられないのですか·····」
「これは私とエルサの二人だけの秘密なのです」
「·····ほぅ·····そうですか·····」
二人だけの秘密だと?!·····悔しい·····だが今はエルサのことを聞かなければ!
「では·····教えられる範囲でお願いします·····」
「·····はい·····ベル様をご存知でしょうか·····」
「いえ·····」
「·····そうですか·····彼女は·····リナリア家長女です。」
「あの男爵家の方ですか·····あそこは最近あまり良い噂を聞きませんね·····それも病気だった方が目覚められてからだったかと·····」
「エルサはその方に虐められているのです!」
「なに·····」
「エルサは悲しんでおりました·····だからエルサはベル様と同じ学園には行きたくないのです·····」
「それは·····初耳だ·····」
エルサが虐められているだと?!許せない·····あのベルって女·····男爵家の分際で公爵家であり、私の婚約者(仮)を虐めるだと?!
「·····教えて頂きありがとうございます·····私は用事が出来ましたので帰ります·····では」
「エルサを救ってください·····」
「もちろんです·····」
このことを一人で片付けたいが男爵家を潰すことはさすがにできない·····キールに言ってやるか·····
そんなことを考えながら馬車に乗った。
アカリ姫は笑顔で手を振り、私を見送っていた。
久しぶりに見たペルーザ国は前よりも明るくなった気がする。噂によるとアカリ姫が明るくなったんだとか、エルサに会ってから·····エルサは男までで留まらず女まで虜にさせてしまうのか?!
「お久しぶりです、アンシエル殿下」
「今日はお忙しい中ありがとうございます。」
「いえ、エルサのことです。時間をいくらかけても構いませんわ。」
「·····ありがとうございます·····」
エルサ·····これ以上人を魅力するのはやめてくれ·····私の欲が抑えられなくなってしまう·····
「アカリ嬢、エルサがなぜフォーレンス学園に行きたくないのか分かりますか?」
「·····えぇ·····大体予想はついております。」
「·····教えて頂けませんか?」
なぜアカリ姫は知っているんだ?!知っていて良かったが·····イライラする·····
「全て教えることは·····出来ません·····それでもよろしいでしょうか·····」
「なぜ教えられないのですか·····」
「これは私とエルサの二人だけの秘密なのです」
「·····ほぅ·····そうですか·····」
二人だけの秘密だと?!·····悔しい·····だが今はエルサのことを聞かなければ!
「では·····教えられる範囲でお願いします·····」
「·····はい·····ベル様をご存知でしょうか·····」
「いえ·····」
「·····そうですか·····彼女は·····リナリア家長女です。」
「あの男爵家の方ですか·····あそこは最近あまり良い噂を聞きませんね·····それも病気だった方が目覚められてからだったかと·····」
「エルサはその方に虐められているのです!」
「なに·····」
「エルサは悲しんでおりました·····だからエルサはベル様と同じ学園には行きたくないのです·····」
「それは·····初耳だ·····」
エルサが虐められているだと?!許せない·····あのベルって女·····男爵家の分際で公爵家であり、私の婚約者(仮)を虐めるだと?!
「·····教えて頂きありがとうございます·····私は用事が出来ましたので帰ります·····では」
「エルサを救ってください·····」
「もちろんです·····」
このことを一人で片付けたいが男爵家を潰すことはさすがにできない·····キールに言ってやるか·····
そんなことを考えながら馬車に乗った。
アカリ姫は笑顔で手を振り、私を見送っていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
悪役令嬢の大きな勘違い
神々廻
恋愛
この手紙を読んでらっしゃるという事は私は処刑されたと言う事でしょう。
もし......処刑されて居ないのなら、今はまだ見ないで下さいまし
封筒にそう書かれていた手紙は先日、処刑された悪女が書いたものだった。
お気に入り、感想お願いします!
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる