帰郷

りゅ

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谷底の道中

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或る谷底、草も揺れない静かな場所。
そこには2人の旅人がいた。



「どれほど進んダ?」
大きな荷物を背負った、
大きなロボが唸るように喋った。

「さあね、ところでもう日が暮れそうだよ」
小さなピンクポシェットを掛けた、
ケイが言う。

ロボはケイの友達だ。
ロボとケイの2人はずっと仲良しだ。
だかロボとケイの意見はいつも別れる。

「今日はもう休もうダ」
ロボが喋る。

「駄目だ、もう少し進もうよ」
ケイが言う。

「ごごごご、ごごごご」
響く謎の音。

「なんの音ダ?」
ロボが喋る。

「これは僕のお腹の声だね」
ケイが言う。

結局、今日はもう休むようだ。

「いい匂いダ~!」
ロボが喋る。

「これはドブの魚を洗って塩漬けにしたものでね、」
ケイが言う。
いや、言い終わる前にロボは完食していた。

「強烈な匂いで癖の強いものなんだ。僕は好きだけどね」
ケイが言う。


2人の旅人の声が岩肌を撫でるように響く。
空には綺麗な月が上っていた。

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