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いつもの
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恒心は目を覚ました。時計は6時を指している。いつもより大分早い時間。目ヤニで固まった目を擦って、型落ちスマホを取り1階の洗面所へ向かう。
朝食をとり、学校指定のカバンを持ち玄関を出た。
恒心は、いつも家を出るのが遅く、遅刻ギリギリの日々を送っている。学校までの距離は2キロ。それほど遠くない距離のせいで時間にルーズになっている。
昨日のこと、担任の村田先生に「お前は、登校してくるのが遅すぎだ!明日からまたギリギリで来る様であれば遅刻扱かいにするからな!」と、こっぴどく注意された様だ。だから今日は早めに家を出た。
いつも通り恒心は歩いて学校へ向かっていた。「時間に余裕があると見える景色が全然違うよな」なんて思いながら、昨日の歌番組に出ていたお気に入りのアイドルグループの事を思い出しながら、かすれた口笛を奏でていた。
2番の間奏の時、どこからか聞き覚えがある呼び出し音が聞こえ見渡すと、側溝の金網の中が地味に光っているのを確認した。
気になった恒心は中を覗いてみると、昨日発売された最新スマートフォンが画面をこちら側に向け倒れていた。
恒心はこの最新スマートフォンがどうしても欲しかった。
恒心が今使っているのはパパからのお下がりの型落ちボロボロで使うのが恥ずかしい位の見た目をしている。恒心は、キョロキョロ周りを見渡し、誰も居ない事を確認、金網を両手で持ち上げて横に置いた。
「よいしょ」
手を伸ばしスマホを取った恒心はポケットに入れ、金網を足で雑に直して何事も無かったかのように平然の顔を装ってそのまま学校へ向かった。
恒心は一番最初の登校者になった。教室に向かったが誰もいなかったので職員室に鍵を取りに行った。先生も5人くらいしかいなかった。教頭先生と挨拶を交わし鍵を受け取った。
鍵を開けて自分の机にカバンを置いてダッシュでトイレに駆け込み鍵をした。あのスマホを取り出してみるとパスワードがやっぱりかかっていた。が、パスワードを間違えまくるとデータが初期化される事を知っていた恒心は両親指で表示されている数字を乱雑に押しまくった。
見事、初期化成功。
初期設定を済まし、いろんな機能を使い最新テクノロジーを堪能していると、チャイムが鳴った。楽しい事をしていると時間が過ぎるのが早い。「そろそろ出ようかな」とスマホをポケットにしまい、教室に戻った。
「は?」
そこにはありえない光景が広がっていた。
クラスメイトの中に恒心が今朝拾ったスマホと同じものを使ってる人がちらほらと、それに当たり前の様に使っているのだ。
その中に仲のいい友達もいる。
朝食をとり、学校指定のカバンを持ち玄関を出た。
恒心は、いつも家を出るのが遅く、遅刻ギリギリの日々を送っている。学校までの距離は2キロ。それほど遠くない距離のせいで時間にルーズになっている。
昨日のこと、担任の村田先生に「お前は、登校してくるのが遅すぎだ!明日からまたギリギリで来る様であれば遅刻扱かいにするからな!」と、こっぴどく注意された様だ。だから今日は早めに家を出た。
いつも通り恒心は歩いて学校へ向かっていた。「時間に余裕があると見える景色が全然違うよな」なんて思いながら、昨日の歌番組に出ていたお気に入りのアイドルグループの事を思い出しながら、かすれた口笛を奏でていた。
2番の間奏の時、どこからか聞き覚えがある呼び出し音が聞こえ見渡すと、側溝の金網の中が地味に光っているのを確認した。
気になった恒心は中を覗いてみると、昨日発売された最新スマートフォンが画面をこちら側に向け倒れていた。
恒心はこの最新スマートフォンがどうしても欲しかった。
恒心が今使っているのはパパからのお下がりの型落ちボロボロで使うのが恥ずかしい位の見た目をしている。恒心は、キョロキョロ周りを見渡し、誰も居ない事を確認、金網を両手で持ち上げて横に置いた。
「よいしょ」
手を伸ばしスマホを取った恒心はポケットに入れ、金網を足で雑に直して何事も無かったかのように平然の顔を装ってそのまま学校へ向かった。
恒心は一番最初の登校者になった。教室に向かったが誰もいなかったので職員室に鍵を取りに行った。先生も5人くらいしかいなかった。教頭先生と挨拶を交わし鍵を受け取った。
鍵を開けて自分の机にカバンを置いてダッシュでトイレに駆け込み鍵をした。あのスマホを取り出してみるとパスワードがやっぱりかかっていた。が、パスワードを間違えまくるとデータが初期化される事を知っていた恒心は両親指で表示されている数字を乱雑に押しまくった。
見事、初期化成功。
初期設定を済まし、いろんな機能を使い最新テクノロジーを堪能していると、チャイムが鳴った。楽しい事をしていると時間が過ぎるのが早い。「そろそろ出ようかな」とスマホをポケットにしまい、教室に戻った。
「は?」
そこにはありえない光景が広がっていた。
クラスメイトの中に恒心が今朝拾ったスマホと同じものを使ってる人がちらほらと、それに当たり前の様に使っているのだ。
その中に仲のいい友達もいる。
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