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44.伯爵夫人side
「ソニアの事は今でも可愛いと思っているんだ。大きく口を開けて笑う所とか、あどけない上目遣いだとか。コロコロ変わる表情を、いつまでも傍で見たいと思っていたんだ。だが……それが近頃どうも……。ソニアのくだらない話を聞くのも疲れる」
「まぁ」
「彼女との感覚の違いにも時々たまらなく嫌になる時がある。前はそれが良かったのだが……」
「夫婦ですもの。相手の些細な事に神経をすり減らす時がありますわ。まして、ソニア様は元平民でいらっしゃいますもの。私達に理解出来ない事は沢山ありますわ」
「ソニアを裏切っている私を不誠実だと思うか?」
「いいえ。王族と言えども人ですわ。好き嫌いがあって当然ですし、心変わりだってします。それを不誠実だとは思いませんわ。寧ろ、私は好ましく思っております」
「そうか……カレンは優しいな」
王太子殿下は私を抱きしめると、口づけたのでした。優しいキスから徐々に深いキスへと変わります。どうやら今日も殿下は私と一緒に過ごすおつもりのようですね。困った方。二週間連続で夜を一緒に過ごすなんて今までなかった事ですのに。
理由は解っています。
私との関係がソニア側妃にバレたせいでしょう。
随分なじられたとベッドの中で愚痴を漏らしていましたもの。私との関係を「浮気だ」「裏切り者」と言われたそう。バカバカしいですわね。自分だって婚約者から殿下を奪ったというのに。それとも自分がやった事は記憶の彼方なのかしら?
ソニア側妃のヒステリックな言動は社交界でも噂になってますし。自分が糾弾できる立場だとでも?「離婚したくともできない……」と殿下も漏らしてましたから相当鬱憤が溜まっているのでしょうね。
バカな側妃。
正妃ではない。
子供もいない。
後ろ盾もない。
ないない尽くしのソニア側妃。
王太子殿下の寵愛だけが頼みの綱でしょうに。
なのに喚き散らして殿下を困らせる言動ばかりしているのでは愛情が枯れるのは仕方がありませんわ。
せめて節度と忍耐くらいは身に付けるべきでしたわね。
尤も、それが出来るくらいならとっくに妃教育は終わっているでしょう。
可哀想なソニア側妃。
離婚はされなくともそのまま後宮に捨て置かれる可能性は大いにありますのに。
もしかするとその考えに思い至らないのかもしれませんわね。
「まぁ」
「彼女との感覚の違いにも時々たまらなく嫌になる時がある。前はそれが良かったのだが……」
「夫婦ですもの。相手の些細な事に神経をすり減らす時がありますわ。まして、ソニア様は元平民でいらっしゃいますもの。私達に理解出来ない事は沢山ありますわ」
「ソニアを裏切っている私を不誠実だと思うか?」
「いいえ。王族と言えども人ですわ。好き嫌いがあって当然ですし、心変わりだってします。それを不誠実だとは思いませんわ。寧ろ、私は好ましく思っております」
「そうか……カレンは優しいな」
王太子殿下は私を抱きしめると、口づけたのでした。優しいキスから徐々に深いキスへと変わります。どうやら今日も殿下は私と一緒に過ごすおつもりのようですね。困った方。二週間連続で夜を一緒に過ごすなんて今までなかった事ですのに。
理由は解っています。
私との関係がソニア側妃にバレたせいでしょう。
随分なじられたとベッドの中で愚痴を漏らしていましたもの。私との関係を「浮気だ」「裏切り者」と言われたそう。バカバカしいですわね。自分だって婚約者から殿下を奪ったというのに。それとも自分がやった事は記憶の彼方なのかしら?
ソニア側妃のヒステリックな言動は社交界でも噂になってますし。自分が糾弾できる立場だとでも?「離婚したくともできない……」と殿下も漏らしてましたから相当鬱憤が溜まっているのでしょうね。
バカな側妃。
正妃ではない。
子供もいない。
後ろ盾もない。
ないない尽くしのソニア側妃。
王太子殿下の寵愛だけが頼みの綱でしょうに。
なのに喚き散らして殿下を困らせる言動ばかりしているのでは愛情が枯れるのは仕方がありませんわ。
せめて節度と忍耐くらいは身に付けるべきでしたわね。
尤も、それが出来るくらいならとっくに妃教育は終わっているでしょう。
可哀想なソニア側妃。
離婚はされなくともそのまま後宮に捨て置かれる可能性は大いにありますのに。
もしかするとその考えに思い至らないのかもしれませんわね。
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