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「半年前、カフェで菜々子ちゃんを見かけたんだ」
平野は菜々子の涙を指で拭いながら話し始めた。
「パソコン開いて仕事してる格好いい菜々子ちゃんに一目惚れしたんだ」
はにかんだように微笑んでから平野は俯いた。
「時々ボーッと壁を見たり、ふっと何か思い付いたみたいな顔したり……それが、料理のアイデア閃いた時とか、盛り付け考えてる自分と重なって、なんかすげぇ創作意欲を掻き立てられてさぁ……」
あの時だ、と菜々子は気付いた。平野のその表情には覚えがあった。あのメモ帳には、料理のアイデアが書き込まれていたのだろう。
「こっそり見てるだけじゃ飽き足りなくて、わざと時間遅らせて、菜々子ちゃんの視界に入る場所に座るようになったんだ」
それが三ヶ月前ということに気付いて、菜々子の胸が熱くなる。
平野は菜々子の涙を指で拭いながら話し始めた。
「パソコン開いて仕事してる格好いい菜々子ちゃんに一目惚れしたんだ」
はにかんだように微笑んでから平野は俯いた。
「時々ボーッと壁を見たり、ふっと何か思い付いたみたいな顔したり……それが、料理のアイデア閃いた時とか、盛り付け考えてる自分と重なって、なんかすげぇ創作意欲を掻き立てられてさぁ……」
あの時だ、と菜々子は気付いた。平野のその表情には覚えがあった。あのメモ帳には、料理のアイデアが書き込まれていたのだろう。
「こっそり見てるだけじゃ飽き足りなくて、わざと時間遅らせて、菜々子ちゃんの視界に入る場所に座るようになったんだ」
それが三ヶ月前ということに気付いて、菜々子の胸が熱くなる。
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