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第三章 『異世界生活の始まり」
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まぶたが閉じてから、二十分くらい経っただろうか。母さんの声が聞こえて再び目を開けた。俺の傍にはさっきまで無かったバックが置かれている。
(きっと、担任の佐々木先生が持って来てくれたんだ…)
俺はそう思っていた。
「それ、アリスさんが持ってきてくれたのよ。今度お礼言ってね。」
保健室の先生が俺が目覚めたのに気づいて俺に教えてくれた。
(あの、柊アリスが…俺のバックを…)
自分の荷物をあのアリスが準備して、自分のために保健室まで持ってきてくれた事を考えるだけで嬉しくなった。
俺は、バックを持って立ち上がると、先生に挨拶をした。
「先生、さよなら」
「はい、さよならー。しっかり休むのよ!」
先生が心配そうに挨拶を返してくれた。
「お世話になりました。」
母さんは先生にお辞儀をした後、静かに保健室にドアを閉めた。
車に乗ると母さんはエンジンをかけて、すぐに出発した。車の時計は11時と表示されている。
車だったら5分もしないで家についてしまう。助手席に座った俺に母さんが話しかけてくる。
「あんた、昨日から様子がおかしいわよ?
どうしたの?楓生君も、大聖君も、太陽君も帰ったみたいだけど…」
「ああ、そうらしいね。まぁ、俺は大丈夫…」
「あら、そう…まぁ、家に帰ったら、寝なさいね。」
俺は、母さんに話しかけないで欲しかった。そうこうしているうちに車は家に着いた。
「はい、到着!さぁ、降りて、自分の部屋に行きなさい。」
「うん…」
俺は家に入ると、すぐに自分の部屋に行った。そして部屋着に着替えた後、布団の中に入った。
(はぁ、昨日から、変な夢は見るし、俺の体はどうしちゃったんだよ…)
俺のまぶたが自然下がってきて、俺は眠りに着いた。
しばらくすると、母さんじゃない誰かが俺の名前を読んで、体を揺すってくる。
(んっ!?この声太陽!?どうして俺の部屋に…)
目を覚ますとそこは、明らかに俺の部屋では無かった。周りを見ると、ベットが迎え合わせに二つずつ置かれているだけの部屋だった。俺のベットの横には窓があった。
(ここは…)
そう思った瞬間、部屋の扉がゆっくり開いた。
入って来たのは、なんと、大聖と楓生だった。
「おっ!大和!起きったか!丁度よかった。」
具合が悪くて、早退したはずの大聖が元気そうに話しかけてくる。
「大聖、ここはどこなんだ?」
俺は、何が何だか理解できないまま、大聖に聞いた。
「まぁ、それを含めて僕から説明しよう。」
楓生が口を開く。
「どうやら、ここは、俺らの住んでいた日本ではないらしい。まぁ、日本語が奇跡的に通じるのはよかったけど…町の人に聞いてみたらどうやら、ここはセクリオスっていう町らしい。まぁ、とりあえず、分かったのはこれだけだけど…」
勢いよく部屋の窓を開けると、そこには見た事のない町並みが広がっていた。石畳の上を走る馬車、たくさんの人達が買い物をしている。外からは威勢のいい声が聞こえてくる
俺は、三人の方を振り向くと、
「いやいや!どういう事だよ!これは夢だよな!セクリオスってどこだよ!なんで、お前らはそんな平然としてられるんだよ!」
「平然としていられるわけないだろ!この状況どう考えてもおかしいのは分かってる!
俺達も最初は夢だと思ったから大聖にビンタしてもらったけど痛みを感じるんだよ…」
初めは、怒ったように言い返してきた太陽が涙目になっている。
「大和、俺らもまだ信じられないんだよ。でも、今は早く元の世界に帰る方法を考える方がいいだろ?」
「そうだけど…」
大聖が俺を落ち着かせるように話しかける。
俺はベットに腰をかけ窓の外をぼんやりと見る。
俺達の異世界での終わりの見えない生活が幕を開けたのである。
(きっと、担任の佐々木先生が持って来てくれたんだ…)
俺はそう思っていた。
「それ、アリスさんが持ってきてくれたのよ。今度お礼言ってね。」
保健室の先生が俺が目覚めたのに気づいて俺に教えてくれた。
(あの、柊アリスが…俺のバックを…)
自分の荷物をあのアリスが準備して、自分のために保健室まで持ってきてくれた事を考えるだけで嬉しくなった。
俺は、バックを持って立ち上がると、先生に挨拶をした。
「先生、さよなら」
「はい、さよならー。しっかり休むのよ!」
先生が心配そうに挨拶を返してくれた。
「お世話になりました。」
母さんは先生にお辞儀をした後、静かに保健室にドアを閉めた。
車に乗ると母さんはエンジンをかけて、すぐに出発した。車の時計は11時と表示されている。
車だったら5分もしないで家についてしまう。助手席に座った俺に母さんが話しかけてくる。
「あんた、昨日から様子がおかしいわよ?
どうしたの?楓生君も、大聖君も、太陽君も帰ったみたいだけど…」
「ああ、そうらしいね。まぁ、俺は大丈夫…」
「あら、そう…まぁ、家に帰ったら、寝なさいね。」
俺は、母さんに話しかけないで欲しかった。そうこうしているうちに車は家に着いた。
「はい、到着!さぁ、降りて、自分の部屋に行きなさい。」
「うん…」
俺は家に入ると、すぐに自分の部屋に行った。そして部屋着に着替えた後、布団の中に入った。
(はぁ、昨日から、変な夢は見るし、俺の体はどうしちゃったんだよ…)
俺のまぶたが自然下がってきて、俺は眠りに着いた。
しばらくすると、母さんじゃない誰かが俺の名前を読んで、体を揺すってくる。
(んっ!?この声太陽!?どうして俺の部屋に…)
目を覚ますとそこは、明らかに俺の部屋では無かった。周りを見ると、ベットが迎え合わせに二つずつ置かれているだけの部屋だった。俺のベットの横には窓があった。
(ここは…)
そう思った瞬間、部屋の扉がゆっくり開いた。
入って来たのは、なんと、大聖と楓生だった。
「おっ!大和!起きったか!丁度よかった。」
具合が悪くて、早退したはずの大聖が元気そうに話しかけてくる。
「大聖、ここはどこなんだ?」
俺は、何が何だか理解できないまま、大聖に聞いた。
「まぁ、それを含めて僕から説明しよう。」
楓生が口を開く。
「どうやら、ここは、俺らの住んでいた日本ではないらしい。まぁ、日本語が奇跡的に通じるのはよかったけど…町の人に聞いてみたらどうやら、ここはセクリオスっていう町らしい。まぁ、とりあえず、分かったのはこれだけだけど…」
勢いよく部屋の窓を開けると、そこには見た事のない町並みが広がっていた。石畳の上を走る馬車、たくさんの人達が買い物をしている。外からは威勢のいい声が聞こえてくる
俺は、三人の方を振り向くと、
「いやいや!どういう事だよ!これは夢だよな!セクリオスってどこだよ!なんで、お前らはそんな平然としてられるんだよ!」
「平然としていられるわけないだろ!この状況どう考えてもおかしいのは分かってる!
俺達も最初は夢だと思ったから大聖にビンタしてもらったけど痛みを感じるんだよ…」
初めは、怒ったように言い返してきた太陽が涙目になっている。
「大和、俺らもまだ信じられないんだよ。でも、今は早く元の世界に帰る方法を考える方がいいだろ?」
「そうだけど…」
大聖が俺を落ち着かせるように話しかける。
俺はベットに腰をかけ窓の外をぼんやりと見る。
俺達の異世界での終わりの見えない生活が幕を開けたのである。
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