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男友達の家政婦致します
ブレイクタイム
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険悪な雰囲気のまま、案内は終ったので自室へ行くという日向と別れて一階へと下り立った菊子。
菊子は、そのまま、雨の待つ応接間へと向かう。
応接間の扉を開けると呑気に新聞を読んでいる雨がいた。
「お帰り、菊子。日向は?」
雨は菊子に気が付くと新聞から顔を上げ、菊子の方を見て言った。
「自室ですよ」
「そうか。家のことは分かった?」
「はい、だいたい」
「なら良かった」
そう言って雨はあくび一つする。
伸びまでして、雨はずいぶんのんびりと構えている。
さっき、日向と言い合ったばかりの菊子は、いい気なものだわ、と心の中でこっそり思う。
「それで、目黒さん、私はこれから何をしたらいいでしょう?」
菊子は真顔で訊いた。
何しろ、一日十万円で雇われているのだ。
それに日向の目もある。
しっかりと働かねばなるまい。
気合が入る菊子だったが雨はのほほんとしていて、「なぁ、菊子、お前、昼飯食べて来たか?」なんて訊いて来る。
菊子は首を横に振った。
「そう言えば、まだでした」
菊子の問いに嬉しそうな顔をする雨。
「そうか、実は、俺もまだなんだ。今日は昼にデリバリーでピザを取ったんだ。一緒に食べよう。日向は先にすませたから」
言われて菊子は、ダイニングテーブルにピザやサラダが広げられていたのを思い出す。
ピザは菊子の好物の一つだ。
テーブルの上のピザを見て、喉を鳴らした菊子なのだった。
「ご馳走になっていいんですか?」
「いいに決まってる」
「でも、仕事は?」
「食事の後にしてもらう」
「なら、ありがたく頂きます」
菊子と雨は、リビングダイニングに移動した。
ダイニングスペースのテーブルの上に鎮座している大き目のピザに菊子は目を向ける。
「ピザ、温め直した方が良いですよね」
「ああ、そうだな。熱々が食べたいよな。頼めるか?」
「任せて」
「じゃあ頼む。後、冷蔵庫にビールが入ってるからそれも持ってきてくれると助かる」
「昼間っからですか?」
「悪いか?」
「別にただ羨ましいだけです。ビール了解です」
「菊子、何なら、お前も飲むか」
「これから仕事がありますので結構です」
「じゃあ、ペリエとか適当なものがあるからそれを飲めよ」
「それはそれは、ありがとうございます。では、行って参ります」
菊子はキッチンへ向かった。
勝手知らぬ他人の家。
菊子は苦労して探したクッキングシートを敷いて、アルミ箔(コレも苦労して探した)を被せたピザをオーブンに入れた。
「えーっと、このオーブン、どうやって使うの?」
試行錯誤。
待つこと数分。
オーブンの使い方から何から何まで戸惑いはあったが無事にピザを温めることに成功した菊子。
冷蔵庫からビール、それにペリエを取り出し、二つのグラスと共に絶妙なバランスをもってピザの箱の上に載せる。
お皿とかフォークとかは確かテーブルの上に出てたわよね。
まぁ、無かったら取りに戻れば良いか。
菊子は両手で慎重にピザの箱を持ちながらリビングダイニングに戻った。
リビングダイニングでは、既にテーブルに着いている雨がサラダを指で摘まんで食べていた。
「目黒さん、摘まみ食い食いですか」
雨は、レタスをもしゃもしゃ食べながら、「うん」と言う。
「私が来るまで待っていくれているとばかり思っていたのに」
不満そうに言う菊子。
「少しくらいいいだろ」
「そうですけど」
テーブルにピザの箱を置き、テーブルにフォークと取り皿があることを確認して雨の目の前にビールの缶とグラスと取り皿を置いて、菊子は雨の対面の席に座った。
自分のグラスとペリエを手元に置くことを勿論菊子は忘れない。
菊子はペリエを、雨はビールを、お互いが自分のグラスに注ぎ入れる。
「じゃあ、乾杯」
雨がそう言うと、二人はグラスを合わせた。
雨が喉を鳴らしながら実に美味しそうにビールを飲み込む。
その飲みっぷりに菊子は感心する。
雨は、いつだって美味しそうに、そして、とても幸せそうにお酒を飲む。
雨がそうやって飲むのを見ているのを菊子は好きだった。
「何? じっと見て」
菊子の視線に気が付いた雨が、にやりと笑いながら訊く。
見ていたことに気が付かれていたことに菊子は何故か慌ててしまう。
「別に。良い飲みっぷりだなと思っただけです」
そう言って、菊子はグラスに口を付ける。
しゅわりと炭酸が菊子の口に中ではじける。
それは、菊子の少し上がった熱を冷ましてくれた。
「ほら、ピザ食べな」
「はい。目黒さんも食べて下さい」
「うん、じゃあ、一緒のを食べようか」
「え、別に良いですけど……」
ピザはクワトロピザ。
バジルのピザに、サラミのピザ。
きのこのピザに、ホウレンソウのピザ。
「目黒さん、どれがいいですか?」
「菊子の好きで良いよ」
「そんなこと言われても困ります。目移りしちゃって決められない」
菊子の目は、ピザの上を時計回りにさ迷った。
そうやっている間に、雨が、「ピザが冷めちゃうよ」と急かしてくる。
「それなら、目黒さんが決めて下さい」
「いや、俺はレディファーストを守りたいんだ」
「何ですか、それ」
「俺のポリシー」
「そんなポリシーが目黒さんにあったなんて知りませんでした」
「おかしいなぁ。ちゃんとアピールして来たと思ってたけど」
「全然通じて無いですよ」
「ははっ。じゃあ、これからってことで、早速のレディファーストを堪能してくれ」
菊子は、やれやれ仕方ないな、とため息を漏らした。
「うーん、うーん」
ピザを見ながら声を上げ続ける菊子。
どれにするか中々決まらない。
何だかんだって初めの一口が肝心なんだから。
「うーん……」
散々迷った挙句、どうしても決められなかった菊子は目を瞑ってピザを指さして決めた。
菊子の指の先には、きのこのピザが示された。
「これで決まり?」とは雨の台詞。
「はい」
「じゃあ、いただきます」
雨が手を合わせる。
菊子も雨と同じくピザに手を合わせ、「いただきます」と声を弾ませた。
二人で熱々のきのこのピザに食いつく。
「美味しいですね」
「ああ、美味しい」
二人が食すピザはチーズがふんだんに使われており、ピザとそれぞれの口の間にはチーズの橋渡しが出来ていた。
あっという間にきのこのピザを平らげた二人。
「次は何を食べる?」
雨に訊かれて、菊子は、今度は迷わずサラミのピザにした。
サラミのピザも美味であった。
サラミのピザを口いっぱいに頬張っている菊子に雨が、「そう言えば、日向とは上手くいきそうか」と訊ねた。
「げほっ!」
日向、と訊いて、菊子はピザを喉に詰まらせた。
「何やってるんだ。大丈夫か?」
心配そうに菊子を見ながら雨が言う。
菊子はペリエでピザを流し込むと「大丈夫です」と答えた。
大丈夫じゃないっての! と心の隅で自身に突っ込みを入れる菊子。
美味いものを食べている時に不味い話しはお断りというものだ。
ペリエと一緒に話しも流れてくれたらいいのに、と菊子は心底思ったのだった。
菊子は、そのまま、雨の待つ応接間へと向かう。
応接間の扉を開けると呑気に新聞を読んでいる雨がいた。
「お帰り、菊子。日向は?」
雨は菊子に気が付くと新聞から顔を上げ、菊子の方を見て言った。
「自室ですよ」
「そうか。家のことは分かった?」
「はい、だいたい」
「なら良かった」
そう言って雨はあくび一つする。
伸びまでして、雨はずいぶんのんびりと構えている。
さっき、日向と言い合ったばかりの菊子は、いい気なものだわ、と心の中でこっそり思う。
「それで、目黒さん、私はこれから何をしたらいいでしょう?」
菊子は真顔で訊いた。
何しろ、一日十万円で雇われているのだ。
それに日向の目もある。
しっかりと働かねばなるまい。
気合が入る菊子だったが雨はのほほんとしていて、「なぁ、菊子、お前、昼飯食べて来たか?」なんて訊いて来る。
菊子は首を横に振った。
「そう言えば、まだでした」
菊子の問いに嬉しそうな顔をする雨。
「そうか、実は、俺もまだなんだ。今日は昼にデリバリーでピザを取ったんだ。一緒に食べよう。日向は先にすませたから」
言われて菊子は、ダイニングテーブルにピザやサラダが広げられていたのを思い出す。
ピザは菊子の好物の一つだ。
テーブルの上のピザを見て、喉を鳴らした菊子なのだった。
「ご馳走になっていいんですか?」
「いいに決まってる」
「でも、仕事は?」
「食事の後にしてもらう」
「なら、ありがたく頂きます」
菊子と雨は、リビングダイニングに移動した。
ダイニングスペースのテーブルの上に鎮座している大き目のピザに菊子は目を向ける。
「ピザ、温め直した方が良いですよね」
「ああ、そうだな。熱々が食べたいよな。頼めるか?」
「任せて」
「じゃあ頼む。後、冷蔵庫にビールが入ってるからそれも持ってきてくれると助かる」
「昼間っからですか?」
「悪いか?」
「別にただ羨ましいだけです。ビール了解です」
「菊子、何なら、お前も飲むか」
「これから仕事がありますので結構です」
「じゃあ、ペリエとか適当なものがあるからそれを飲めよ」
「それはそれは、ありがとうございます。では、行って参ります」
菊子はキッチンへ向かった。
勝手知らぬ他人の家。
菊子は苦労して探したクッキングシートを敷いて、アルミ箔(コレも苦労して探した)を被せたピザをオーブンに入れた。
「えーっと、このオーブン、どうやって使うの?」
試行錯誤。
待つこと数分。
オーブンの使い方から何から何まで戸惑いはあったが無事にピザを温めることに成功した菊子。
冷蔵庫からビール、それにペリエを取り出し、二つのグラスと共に絶妙なバランスをもってピザの箱の上に載せる。
お皿とかフォークとかは確かテーブルの上に出てたわよね。
まぁ、無かったら取りに戻れば良いか。
菊子は両手で慎重にピザの箱を持ちながらリビングダイニングに戻った。
リビングダイニングでは、既にテーブルに着いている雨がサラダを指で摘まんで食べていた。
「目黒さん、摘まみ食い食いですか」
雨は、レタスをもしゃもしゃ食べながら、「うん」と言う。
「私が来るまで待っていくれているとばかり思っていたのに」
不満そうに言う菊子。
「少しくらいいいだろ」
「そうですけど」
テーブルにピザの箱を置き、テーブルにフォークと取り皿があることを確認して雨の目の前にビールの缶とグラスと取り皿を置いて、菊子は雨の対面の席に座った。
自分のグラスとペリエを手元に置くことを勿論菊子は忘れない。
菊子はペリエを、雨はビールを、お互いが自分のグラスに注ぎ入れる。
「じゃあ、乾杯」
雨がそう言うと、二人はグラスを合わせた。
雨が喉を鳴らしながら実に美味しそうにビールを飲み込む。
その飲みっぷりに菊子は感心する。
雨は、いつだって美味しそうに、そして、とても幸せそうにお酒を飲む。
雨がそうやって飲むのを見ているのを菊子は好きだった。
「何? じっと見て」
菊子の視線に気が付いた雨が、にやりと笑いながら訊く。
見ていたことに気が付かれていたことに菊子は何故か慌ててしまう。
「別に。良い飲みっぷりだなと思っただけです」
そう言って、菊子はグラスに口を付ける。
しゅわりと炭酸が菊子の口に中ではじける。
それは、菊子の少し上がった熱を冷ましてくれた。
「ほら、ピザ食べな」
「はい。目黒さんも食べて下さい」
「うん、じゃあ、一緒のを食べようか」
「え、別に良いですけど……」
ピザはクワトロピザ。
バジルのピザに、サラミのピザ。
きのこのピザに、ホウレンソウのピザ。
「目黒さん、どれがいいですか?」
「菊子の好きで良いよ」
「そんなこと言われても困ります。目移りしちゃって決められない」
菊子の目は、ピザの上を時計回りにさ迷った。
そうやっている間に、雨が、「ピザが冷めちゃうよ」と急かしてくる。
「それなら、目黒さんが決めて下さい」
「いや、俺はレディファーストを守りたいんだ」
「何ですか、それ」
「俺のポリシー」
「そんなポリシーが目黒さんにあったなんて知りませんでした」
「おかしいなぁ。ちゃんとアピールして来たと思ってたけど」
「全然通じて無いですよ」
「ははっ。じゃあ、これからってことで、早速のレディファーストを堪能してくれ」
菊子は、やれやれ仕方ないな、とため息を漏らした。
「うーん、うーん」
ピザを見ながら声を上げ続ける菊子。
どれにするか中々決まらない。
何だかんだって初めの一口が肝心なんだから。
「うーん……」
散々迷った挙句、どうしても決められなかった菊子は目を瞑ってピザを指さして決めた。
菊子の指の先には、きのこのピザが示された。
「これで決まり?」とは雨の台詞。
「はい」
「じゃあ、いただきます」
雨が手を合わせる。
菊子も雨と同じくピザに手を合わせ、「いただきます」と声を弾ませた。
二人で熱々のきのこのピザに食いつく。
「美味しいですね」
「ああ、美味しい」
二人が食すピザはチーズがふんだんに使われており、ピザとそれぞれの口の間にはチーズの橋渡しが出来ていた。
あっという間にきのこのピザを平らげた二人。
「次は何を食べる?」
雨に訊かれて、菊子は、今度は迷わずサラミのピザにした。
サラミのピザも美味であった。
サラミのピザを口いっぱいに頬張っている菊子に雨が、「そう言えば、日向とは上手くいきそうか」と訊ねた。
「げほっ!」
日向、と訊いて、菊子はピザを喉に詰まらせた。
「何やってるんだ。大丈夫か?」
心配そうに菊子を見ながら雨が言う。
菊子はペリエでピザを流し込むと「大丈夫です」と答えた。
大丈夫じゃないっての! と心の隅で自身に突っ込みを入れる菊子。
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