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静かな。
しおりを挟む「信じよう、輝かしい惜しみない未来、共に分かち合おう、苦しみ悲しみ乗り越えて、ですね」
美羽、ともう彼女のことを呼ぼう。
彼女は翼の計らいで、翼の屋敷のすぐ傍の翼の掲げる、まだ幼くも卵のような真心平愛党の事務所の中枢に自分の居場所を用意された。
誠一をもう、翼と呼ぶ。
翼はそれからは多忙な日々を送った。
美羽の住家、そして自分の掲げた政治、そう、着実に成長していた。
小雪、少女は、儚い運命の名から解放され、毎日立派な歌姫になれるよう励む。
「このスローガン、素敵です。」
「そうか、気に入ってくれたか。」
二人の間には、静かで、それでいて悲しい雰囲気で守られていた。
翼は、美羽に優しかった。
政治家の卵。一緒にデートなんて考えられない。文武相応という理想国家で、親のいない性格保護の少女が、誠一、総理大臣の一人息子と結ばれる、それは夢でしかない。
だから、翼は我慢した。本当は服も、料理も、何もかもしてあげたかった。
一緒に笑いあいたかった。
だが、実際にとった行動は、美羽に新しい居場所を与え、夢を目指せと励ますことだけだったー
二人は、良く夢について語り合うようになった。
「君の今の本当の夢は?」
翼はある日、堪えきれずに聞いてしまう。
「色々ありました、本当に・・・。私、翼様が掲げる国に、期待したいです。全ては、翼様の羽ばたく翼に成れたなら・・・それが私の思いであり、願いです。」
「信じてくれてありがとう。君の期待を裏切らない、約束する。」
書類に触れる手と手。
儚い想い、その場に滲み出て来る
「君だったら、僕の党になんて名前をつけてくれる?」
「え・・・」
「もしもでいい」
切ない笑顔にじむ
「真・愛平共有党・・・」
「君がそういうなら。・・・」
翼と美羽。二人は想いあっていたー そう、 自然に 引力でもなんでもなく、ただ純粋にー
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