アルカナセイド【ARCANUM;SEDO】

臂りき

文字の大きさ
19 / 28

3-3 清算

しおりを挟む
 既に刻限は九を回っただろうか。僅かばかりの街灯の明かりなしでは足元が覚束ないほどの闇の中をリンカは疾走していた。たとえどれだけ頭に地図を叩き込もうとも、並大抵の経験では為し得ない所業だ。
 何本もの路地を抜け、ある程度の広さを持った道の一角にある古い空き家の壁を背にする。背の安全を確保できたとは言え未だ警戒は解かれない。周囲を見渡す目の動きは最早猛禽類のそれで、三軒先にある家の隅で動いた鼠の動向まで察知された。しばらくの間、物音一つない暗黒の淵を鋭敏に研ぎ澄まされた非常な感覚で捉え続けた。
 辺りを窺う鼠がゆっくりと巣と思しき家屋へと消えていった――ここでようやく半時振りの常人らしい息を吐く。
 しかし疲労に体を委ねるのも束の間、再び這い出した鼠の後から静寂を殊更壊す足音が近付いてきた。
「――やっと追いついたよ姉さん。どうして逃げようとしたの」
 まだ幼い少年の声だ。沈んだ調子のそれは裏を読もうにも、ただ純粋にリンカへと向けられている。本当に分からない、といった意に加え焦りの色が窺える。
「どうせ俺をヤりにきたんだろ。命令も聞かねぇ、殺しをやめた無能なやつをよ。アカナはどうした?」
 家屋の端から路地の中へ人影が動く。大きさからしてリンカとほぼ同じほどの背丈、若干鼻に向かうような癖のある話し方からべネル種であると察せられる。リンカの目は物の動きや輪郭を捉えはするが、そこにいる人物のそれ以上の詳細を視認することができない――極端に感情を押し殺した状態の今では記憶を垣間見ることさえ儘ならない。
「そのことなんだけど姉さん。頼みを聞いてほしいんだ」
「わざわざ殺す相手のご意見なんざ伺ってどうする。やるならさっさとヤりにこい」
 感情が戻りつつある。目の前の少年は暗殺者でありながら、口を利くだけでは飽き足らず、さも個人的な要求をしてきたのだ。
 彼スンドへの思い入れもあってか、リンカに満ちていた獣の圧は次第に薄れていった。
「僕はあの男に姉さんを殺せと命じられてきた」
「だろうな。で、妹の方はどうしたんだ?」
 意を決したらしい彼は暗殺者らしからぬ発言をした。リンカは当然とばかりに鼻を鳴らしにべもなく一蹴した。求める真意の方へと言葉を促す。
「アカナは今、店にいる――……店で、あの男に捕らわれてるんだ」
 リンカは一瞬伝えられた事実にたじろいたが、更に説得せんともう一歩近付くスンドの動きを警戒、後退してナイフに手を掛ける。それに気付いた彼はその場に踏み止まる。
「スンド、お前見ない間に服の趣味が悪くなったんじゃないか」
「これは、その……仕方がなかったんだ……だって僕たちは姉さんほど強くないから」
 少年はリンカに指摘された深紅に染まったローブに身を包み物陰へと後ずさった。
「きっとこれは姉さんを嵌めるための罠だよ。僕らに命令した時、凄く怒ってた。アカナや僕をダシにして姉さんを――」
「そんなこと分かってんだよバカ! 少し静かにしてろ!」
 兄妹の実力はリンカより遥かに劣っていることは明白。ヒョドーにしてみれば兄のスンドが偶然的にもリンカを騙し打ちできれば御の字程度に彼をはなったのだろう。万が一にもその可能性が極めて低いことから、その真髄は彼の言った通りリンカを誘き寄せることにあるようだ。
 しかしリンカは逡巡する。仮に誘いに乗ったとして、あの男に勝つ見込みはあるだろうか。ヒョドーは今でこそ肥えた肉で覆われているが、その昔は凄腕の暗殺者であったらしい。その狡猾さや鋭敏な感覚が保たれているからか、動き難そうな外見に反して彼に逆らう者は悉く消されてきた。だが、彼が如何なる手管で直接手を下しているのかは知られていない。
 少年にやられた振りをするなど以ての外だ。すぐさま見破られて兄妹もろとも犬の餌になるのが関の山である。だからと言って二人を無視して逃げるという選択肢は端からリンカにはない。
「お前はここで待ってろ」
 その呼吸は再び深く沈んだものとなり、次の瞬間には先の通りの俊足に夜の空気を切っていた。火月と言えど夜風は冷える。彼女の頬は外気の熱とは無縁の冷たさを纏った。
 言葉に反してスンドが後を追ってくる。よもやこの期に及んで不意打ちを企んでいるはずもなく、べネルである彼の足でさえ尚距離を離し続けるリンカはその動向を完全に無視した。
 ――決戦の時は近い。

        *

 館が見える。彼女を縛る無情の館だ。そこに巣食った貪食人の親玉を倒さねばならぬ。
 リンカは見張りを常とするその部屋の、しかし今日ばかりはその反対側に位置した窓の淵へと鋭敏なつま先を掛ける。立ち並ぶ家屋の更に上を行くその場所は、この娼館街を見渡すには十分な位置にある。万が一にも落ちたら一溜まりもない。
 近頃、この娼館前の路で無残に潰れた子どもの遺体が転がっていた。丁度この下辺りにあったそれを掃除した覚えがある。闘いを前にして不意に意識の上に浮いてきた記憶は、そんな日常的な「取るに足りないもの」だった。的(まと)を捉えること以外に意識を向けることなど普段のリンカでは考えられないことだ。つまり、これはいつもの殺しとは何かが違う。
 リンカはそこに思い至り、ナイフを握りしめた手に汗が滲むのを感じた。
 俺は何を迷っているのか。あの男が怖いからか――違う。あの男が「親」だからか――断じて違う。ならばこの体たらくは何だ。俺はいつだって完璧に仕事をこなしてきた。失敗することなど考えず、常に成功した光景を思い描いてきた筈だ。しかし今はそれが見えない――そうか、俺はあの子どものようになるのが怖いのだ。非力な子ども、肉もろくについていない、手足を辛うじて残したあの無惨な塊に。俺は強い。あの子どもとは違う。少なくとも非力ではない――ならば立ち向かえばいいだろう。だがあの男の出方が全く分からない以上、こちらが先に手を出すのは愚の骨頂だ。だからと言っていつまでもここにいる訳にもいかない――やるしかないのだ。失敗の先など考えても今は仕方ないのだから。
 リンカにとって永遠にも思われた長い逡巡の末、彼女は全く考えることをやめた。
 窓の木枠に手を掛ける。中から漏れる光の元には的がある。男はこちらに背を向け机上に意識を集めている。好機。
 更にもう一方の手を木枠に掛けた時ギッと鈍い音が鳴った。背にヒヤリとしたものが駆ける――。幸いにも男の体は机に向けられたままだ。ゆっくり、じわりじわりと木枠に力を込めていく――隙間が空いた。両開きの窓に鍵は掛かっていなかった。その体であれば片側だけで十分だ。手首に巻かれたナイフの柄を握り直す――一気に窓を開き一足飛びで懐に入れば勝ちだ。
 ナイフのない手で一気に窓を引く。半身になった体を反転させ瞬時に全身を部屋へと移動させる。勢いのまま飛び込み着地の衝撃を殺す――既にその背は目と鼻の先にある。
「遅かったなリンカ。待ちくたびれたぞ」
 更に踏み込んだ足は後足を引き付けるより速く横に飛び退いた。唐突に話し出した男は背を向けたままじっと動かない。リンカの手足が微かに震え出す。
「スンドはよくやったようだ。後で褒めてやらないとな。お前も『姉』として鼻が高いだろう――それに引き換え妹の方はとんだ出来損ないだったな」
 踏み込む直前の低い姿勢のまま固まり続けるリンカは、反射的に男の指へと意識が向けられ、それが差す方をじっと目に映した。
 床、先にあの少女がひれ伏した場所に、襤褸切れを纏った塊が転がっている。布を濡らすのは粘性を帯びた赤黒い血溜まり。若干腰の上がったそれは只々床に額し、地に手を着いている。
「――アカナ、なのか」
「実に健気だったよ。最後まで『姉さん』のことを助けてほしいと懇願していた……そこまではよかった。同じ穴の貉を大切に思うことは、この薄汚れた世界においても必要なことだからな。互いに争ってもらっては、たとえいくら替えの利く子どもだからと言って、あまり気分のいいものではない。処理にも困ったものだ。しかしこいつはどうだ。事もあろうか、主人である私に向かって異議を唱えたのだ――身の程を弁えろと散々教えてやったのにな。これではさすがの私も手に負えん。お前と同じ目に遭わせてやることにしたよ」
 男はゆっくりとした口調で、あたかも詩を詠うようにじっくり時間を掛けて誰にともなく語り掛けた。それまで的の一挙手に向けられていたリンカの意識は、ようやく周囲の状況把握に至った。同時に流れ込んでくる男の言葉を受け、徐々に奥底から言い様のない怒りが込み上げてきた――最早眼前の男は生かしてはおけない。殺さなくてはならない。
 固まった体からスッと力が抜けると、地を這うように男に向かって飛び出していた。
 いいぞ。そのままじっと突っ立っていろ。その醜い顔や体から一滴残らず血を抜いてやる。首を掻っ切り、目玉を潰し、ついでに下の物まで潰してくれようか。醜い体をのたうち回し苦しみで豚のように喚くがいい。
 駆け出したと思われたリンカの足はその願望に反してその場に釘付けだった。
 幻想に支配された彼女の中の「醜い男ヒョドー」が死んだ。
「だからいつも言っていただろう。『殺しに私情を持ち込むな』とな」
 リンカの眼前には下卑た男の顔がある。虚ろな目には只その光景が映る。瞳の中で男は次の行動に移っている。片手には幻影を生み出す「杖」のような形状の元凶を携え、もう一方には禍々しい部屋の光に似た球体が握られている。ヒョドーは球体の方を少女の顔に向けて呟く。
「お前の父親も最後は呆気ないものだったな。こうして娘にまで手を掛けることになろうとは――しかしお前が悪いのだ。私にお前の子を育てる義理はない。お前は私に逆らった――この娘と同じように!」
 球体が閃光を放った。球は男の言葉の最後に呼応し炸裂した。発せられる強烈な光はリンカの眼を焦がし、衝撃は鼓膜を破り脳を震盪させた。
 激痛と共に我に返る。強い吐き気と眩暈の絶えない朦朧とした意識の中で只の痛みだけが鮮明に少女の体を苛む。目を抑える両手の隙からは鮮血が滴る。耳から首を血が濡らす。
「がぁああああ! 痛ぇ、いてぇよぉ!」
 リンカの叫びが館中を震わせる。床をひたすらのたうち回る音が部屋に響く。
 手を濡らす血の感触も、周囲の音もまるで感じられない。痛み以外の感覚がまるでない。
「はははは! 痛いかリンカ! そうかそうか! 今すぐ楽にしてやるからな!」
 対する男は全くの無傷のまま悲惨な状況を前に喜び勇んでいる。大口を開いて笑うその端は人目も憚らず満遍に濡れている。股にあるそれはリンカが部屋に忍んだ時にも増して大きく屹立している。
 男が身に纏うローブはあらゆる厄災から身を守る魔道具である。殊に魔術の類はこのローブの前では塵に等しい。いずれもその昔エイリが所持していたものだ。
「しかし解せんな。あの魔素工房の男、何故これほどの物を持っていたのか。だがこれさえあればこの国の頂点に座すことも容易い」
 藻掻き苦しむリンカを尻目に机に向かっていく。机にはこの館の先代が愛用した髑髏の装飾を施した短剣が納められている。この男ヒョドーがリンカの父親でもある先代の死に際に奪った遺品の一つである。
「――ふへへ。こいつで娘を刺したなら、お前もさぞかし浮かばれるだろうなぁ……よくも俺の女を奪いやがって」
 ふと、男は遠い過去と向き合う。先代、盗賊衆の元同業者を殺害した瞬間に感じた胸のすくような感覚。同じく好いてしまった元奴隷の女を奪われ逃げられた時の憎悪。過去に雪がれたはずのそれらの記憶はまた、その両の面影を残すリンカと出会うことで再び競り上がってきたのだ。己の中に潜む、自覚したものより更に以てどす黒い救いようのない残忍な性質が、その末裔を前に呼び覚まされたのである。
 よくよく見れば、幼い頃の貧相な少女からは予想だにしなかった彼女の面影がそこにある。近付けば分かる今では荒い息遣いも、思い出される日頃の仕草も、全く以て己が好いて止まなかった女性のものを感じずにはいられない。
 男は既に張り裂けそうなほどに怒張した一物を、飾り立てた豪奢な覆いから解き放っていた。興奮に蟀谷の脈が煩い。震える手足が前に進むごとに、苦しみ喘ぐ少女に向う度に、悦びを増して覚束ない。この距離が、今の今まで気付けなかった時間が実にもどかしい。
 その四肢に触れた。かつての女性とは比にならないほど細く骨ばったものだ。しかし張りとしなやかさを兼ねた手足は絹よりも滑らかでむしろ艶めかしい。
 むせ返る血の臭いの中に少女が発する特有のものを覚えた。時折気の迷いから抱き捨てる少女のものとは全く別種の、花の香りにも似た芳しい匂いである。
 最早絶句し藻掻く体を乱暴に引き寄せ軋るほどに抱きしめる。苦痛の喘ぎなど意に介さず、薄い胸倉へとその醜い顔を埋め深く息を吸い込む。先の匂いが更に強まるのを感じながら、未だ小さなようやく丸みを帯びたばかりの臀部を執拗に弄る。
 そのどれもがかつての女性に向けて為された行為の一端であり、無意識の内にそれらをなぞる男の思考はいつになく陶酔していた。
 布越しに一物が少女の恥部に触れた時、唐突に男の意識は途絶えた。尋常の彼であれば回避することも容易かっただろう。絶命の最中、醜悪な男の眼が背後の者を映すことはなかった。
 今ではただ傍にある骸と同じ床を照らすのみ。
 リンカは姉の力を借りることで、図らずも暗殺者らしい復讐を遂げたのである。
「……ああ――……ちくしょう……ちくしょぉ……」
 未だ押し寄せる激痛の波に身を晒すリンカの心身は既に限界を迎えようとしていた。
 しかし生きる物の性とは残酷なもので、痛覚は当初より鈍化され、リンカは次第に強烈な悔恨の念に締め付けられていった。
「よく頑張ったね、リンカ。これで敵は討ったよ」
 叡智の使者サエナは瀕死のリンカの頬を拭いそっと抱き寄せた。
 刹那、辺りは魔晶石が破砕に向かう際に生じる輝きに満ちる。サエナの術が魔晶石を媒介にしてリンカの一命を取り留めた。リンカの流血と痛みが徐々に和らいでいく。
「間に合いましたか――……まったく、無茶をしますね」
 伴に駆け付けたズィンイがその様子に胸を撫で下ろす。
「一先ずは大丈夫……あとはこの子が自力で回復するのを待つしかない」
 サエナの言葉は虚しく、痛みと悔恨に打ちひしがれた少女が元に戻る見込みは限りなく薄い。
 姉の手が蒼白のままぐったりと仰向く血の固まりかけたリンカの目元に触れる。彼女の鋭敏な視覚、猛禽類に近い感覚や身のこなしを支えてきた器官がおよその機能を失っている。聴力につけても完全に回復する可能性は無いに等しい。
「まだ命があるんだ。いずれどうにかなる。リンカならどうにかする」
 自らに言い聞かせるようにサエナが呟く。
「一先ず騒ぎになる前にここを出よう」
 これまでの騒音や眩い光に勘付いたのか、はたまた娼婦や小間使いに助けを請われたのか、娼館付近にいた衛兵たちの騒々しい声と足音が開いた窓から聞こえてきた。
「――ああ、アカナ……僕が、僕がもっと強ければ、こんな……」
 去り際、一部始終を見届けた少年が部屋へと侵入した。
 そして倒れた少女の元でひたすらに泣く声だけが部屋に残った。

        *

「私なら、その子の力になれるかもよ」
 足早に娼館裏手から出る一行に向けて声を掛ける者がある。
 リンカを背負ったサエナは路地の闇に紛れた少女の姿を認めるなり一歩後退った。
「あなたはいったい何者ですか」
「そんなに警戒しないでいい。私は君たちが<大賢者>と崇める始祖の友人だ。証拠ならここにある」
 闇から姿を露わにした少女は見るからに怪しげな仮面の下に素顔を隠し、背負った荷物から古びた本を取り出して見せた。
 徐に差し出された重厚な本を恐る恐る手に取ったサエナは、ランタンの灯りを頼りに数ページだけ目を通した。
「――まさか、これは」
「大賢者様が直々に記した書物だよ。つまり、君たちが言うところの『魔術信奉書セレマヴィーラ』の原書にあたるものだ」
 サエナにとってにわかには信じ難い事実だが、原点の思想が書き連ねてあることからして完全に否定することもできない。第一、そんな突拍子もない嘘を吐く意図が分からない。
「何が目的ですか?」
「一先ず話を聞いてくれてありがとう。先ず目的だけど『傷付いたその子を不憫に思ったから救いたい』、じゃダメかな。もう一つ付け加えると、腕の立つ協力者がほしい。私ならその子を元の状態以上に回復させることができる。ちょっとした<権能>付きでね」
「……協力とは。それも大賢者様の御意思なのでしょうか?」
「君たちの言うところの『世界の救済』に『身近な人の苦痛を減らすこと』が入るなら、きっと彼女はどちらも両立するだろうね」
 いずれにせよ今はリンカを救う手立てを知らないサエナは納得し、藁をもすがる思いで仮面の少女を頼ることに決めた。
「ではすぐに始めよう。その子はそこに寝かせて――」
 取った仮面の下から一つの翠眼が現れる。
 突然のことに驚きを隠せないサエナを尻目に、大賢者の師サチは全神経を集中させ<権能>の形をイメージした。
 あの伽藍で手にした<風>の権能が持つ、もう一つの強大な力の一端――感覚共有、自己修復。
同期開始シムルサトス
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...