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第1部

5:結果が大変なことに……!

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測定が終わったら出口にて結果の紙が渡された。




エレナ・ディベメント

 魔属性:火・光・水・緑・無

 魔力数:5,555

 精霊適数:5/10





なんか全部5なんですけど。ファラウザーさん、面白さとか求めてませんよね?まさか、ね?



(……)



魔力数は、5歳児の平均が600、15歳の成人した人だと1500、王宮「魔術師とか、位の高い専門職の人で5000~15000。

……隠蔽した結果でも王宮魔術師になれちゃうよ。

ファラウザーさん、私の本当の結果ってどうなの?



(魔属性:すべて、魔力数:58243、精霊適数:10/10、ですかね、今のところは。)



・・・・・・何でよ、もうほぼほぼ人外じゃん。




泣くよ、ほんとに。

”普通”のふの字も見えないじゃん!

今のところは、って何さ。

これから増えるのか?

ぬう~……。




(……)




ていうか、この魔力量でよく何も言わずに結果の紙渡してくれたよね。神官さん有能だよ、神様以上

に!



(ちょっと、それはさすがに悲しいぞ?)



……



(!?!?)




入口のところまで戻ると、かーさまがひどく心配そうに待っていた。

ほんの15分20分の間だというのに。



「結果はどうだった?」



今はちょっとなぁ。かーさま、騒ぎそうだし。



「ひ・み・つ、です!おうちについたらみんなと一緒のところで見せてあげます!!」



「まぁ、そんなにもったいぶるなんて、いい結果だったのかしら?楽しみだわ~」




確かにもったいぶっているように聞こえるかも、はぁ……。





家で結果を見せると、思ったとおり、いや、思った以上に騒がれてしまった。



「さすが、私の娘ね!これは国王様に報告物かしら?」

とは母の言葉。



「力のあるものは好きだ。私が鍛えて一人前にしてやろう。」

とは父の言葉。



「友達に自慢しなくっちゃ!すごいわ、エレナ!」

とは姉の言葉。





あ゛ー。よくない、これはよくない。

困った時の神頼み、って当の神様の仕業だよ、これは!!



国王様に報告なんてとんでもない!”国王様”ってワードでアウト―!!



とーさま直々の訓練!?それが意味するのはこの家の跡取り!アウト―!!



広めないで、おねーさま!!へいおんライフが崩れ去るよっ!アウト―!!





止められない、私の家族の勢いがすごいよ……。











当の本人が焦り、うろたえている中、お祝いの席は賑やかさを増していくのだった。







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