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第1部
13:冒険者になったので、ルール説明をしてもらいました!(※説明が多めです)
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ギルマス幼女……元ギルマス幼女なお姉さん?の長い話を聞いてから30分後、ようやくギルドの登録が完了したらしく、昨日のあの部屋に呼ばれた。
「ぎるどとうろくがおわったのじゃ。これがぎるどかーどで、もろもろのせつめいはぎるどのしょくいんがするのじゃ。」
「私が説明します。」
・・・・・・ひとまかせなの!?
ギルドマスターって仕事ないのかな?
ちゃんと仕事してるの見たことない…
「宜しくお願いします。」
「知っていると思うけれど、冒険者ギルドにはF∼SSSの9個のランクがあって、それぞれ受けられる依頼のランク―――――難易度のことですが――――、あともらえるポイントが違います。あと、Cランクからは冒険者収集依頼の対象となり、Bランクからは指名依頼の対象となります。」
ふむふむ
「それでは、がんばってください。」
「おうえんしておるぞ! めざせSSSじゃ!」
・・・・・・えぇ!? 説明終わり!?
「あの、”依頼のポイント”とか、”冒険者収集依頼”とか、”指名依頼”ってなんですか?」
「えぇ?――――――――コホン。えっとですね、ポイントは、1∼100まであって、難易度が上がるほどもらえるポイントが高いんです。ポイントは、ランクアップに必要で、それぞれ一定のポイントがたまるとランクアップになります。」
「冒険者収集依頼は、依頼掲示板に依頼を貼って、誰かに選んでもらう・受けてもらう、というのんびりなことをしていると間に合わないときに、その近くにいる冒険者に強制的に依頼を受けに集まってもらうシステムで、ギルドカードから通知がいきます。通知がいく範囲は、事の大きさによって変わり、7段階の危険度によって変わります。駆けつけられない場合は、罰金が発生しますが、事情がある場合には、ギルドが判断して対応を決めることになっています。」
「指名依頼はその名の通り、依頼者が、依頼を受ける人を指名することができるシステムです。」
へー。ランクアップって面倒だなぁ。わたしはCだから、冒険者収集依頼は対象に入っているのか。
……ギルド職員さんが質問した時にすっごくめんどくさそうにしてたけど、営業スマイルは大事だよね。
「ギルドで決まりってあるんですか?」
「……冒険者ギルド正面口入って右突き当り」
はい?
息継ぎなく早口で言い切ったギルド職員Aさん。
質問の答えはどうなったんでしょうか?
「そこにかかれていますので、お読みくださればわかるかと思われます。」
……雑!?
「それでは、がんばってくださいね。」
職員Aさんは、それはそれは素晴らしい笑顔でございました。
……笑顔で強制終了。
「あ、ありがとうございました。」
無言の圧を背に、少し早足で部屋を出た。
どうしてこうなったのかは私にはわからない……。
人とのコミュニケーションが苦手なのは、前世から変わらない(と思っている)。どこかで何かしてしまったのかなぁ?
あっ! ギルドカードもらったけど、これってどうすればいいんだろう。
どんなものなのかもよくわからないままもらてきてしまった……
xxxxxxxxxx
∼ギルド女職員A∼
「あの、”依頼のポイント”とか、”冒険者収集依頼”とか、”指名依頼”ってなんですか?」
「えぇ?――――――――コホン。えっとですね、ポイントは、―――――」
まずい、まずいってこれ!
冒険者ギルドに来る人って、基本的にめんどうくさがりだったり、短気だったり、好奇心旺盛な人ばっかりだ。このこのように、決まりをしっかり聞く人が冒険者には少ないのだ。
最初の登録の時も
『冒険者ギルドにはF∼SSSの9個のランクがあって、それぞれ受けられる依頼のランク―――――難易度のことですが――――、あともらえるポイントが違います。あと、Cランクからは冒険者収集依頼の対象となり、Bランクからは指名依頼の対象となります。では頑張って下さい。』
くらいで、いろいろあった時に追加で説明することがほとんどだ。
だから、正直に言うと、マニュアルのようなものを完全に暗記している人は珍しい。
私は、ほとんど受付の裏側に貼ってあるカンニングペーパーを見て対応しているのだ。
このまま聞かれ続けると、私には絶対答えられなくなる。
ギルドマスターが説明を放棄したのもきっと私と同じような理由なのだろう。
こんな小さい子どもの前で恥をかくのはよくない。
美人受付嬢の1,2を争う私の汚点となりかねない……。
「ギルドで決まりってあるんですか?」
……うぅっ、5つくらいあるけど2つくらい思い出せない
雰囲気ではわかっているのだが、文章で完璧には言えない。
てきとうなこと言うのもまずいよね……。
「……冒険者ギルド正面口入って右突き当り」
あ、焦りすぎて雑になってしまった。
営業スマイル、これ大事。
スマイルスマイル……
「そこにかかれていますので、お読みくださればわかるかと思われます。」
「それでは、がんばってくださいね。」
完璧に切り抜けられた!
我ながら結構良かったと思う。
カンニングペーパーなしでやりきった私、だれかほめて!!
「そ、その笑顔はちょっと怖いのではないかのぉー」
ん?完璧な笑顔だったと思うのだけど……?
このあと、エレナが受付のわきを通って決まりを見に行くとき、受付裏に貼ってあったたくさんのメモを見て、盛大に勘違いをすることになる。
「ここのギルドは、職員さんたちが優秀で働き者だから、あのギルドマスターでやっていけているのかもしれない」
と。
エレナの勘違いにより、不真面目な女職員Aはまじめな女職員Aとなり、職員のメンツは守られたのであった。
「ぎるどとうろくがおわったのじゃ。これがぎるどかーどで、もろもろのせつめいはぎるどのしょくいんがするのじゃ。」
「私が説明します。」
・・・・・・ひとまかせなの!?
ギルドマスターって仕事ないのかな?
ちゃんと仕事してるの見たことない…
「宜しくお願いします。」
「知っていると思うけれど、冒険者ギルドにはF∼SSSの9個のランクがあって、それぞれ受けられる依頼のランク―――――難易度のことですが――――、あともらえるポイントが違います。あと、Cランクからは冒険者収集依頼の対象となり、Bランクからは指名依頼の対象となります。」
ふむふむ
「それでは、がんばってください。」
「おうえんしておるぞ! めざせSSSじゃ!」
・・・・・・えぇ!? 説明終わり!?
「あの、”依頼のポイント”とか、”冒険者収集依頼”とか、”指名依頼”ってなんですか?」
「えぇ?――――――――コホン。えっとですね、ポイントは、1∼100まであって、難易度が上がるほどもらえるポイントが高いんです。ポイントは、ランクアップに必要で、それぞれ一定のポイントがたまるとランクアップになります。」
「冒険者収集依頼は、依頼掲示板に依頼を貼って、誰かに選んでもらう・受けてもらう、というのんびりなことをしていると間に合わないときに、その近くにいる冒険者に強制的に依頼を受けに集まってもらうシステムで、ギルドカードから通知がいきます。通知がいく範囲は、事の大きさによって変わり、7段階の危険度によって変わります。駆けつけられない場合は、罰金が発生しますが、事情がある場合には、ギルドが判断して対応を決めることになっています。」
「指名依頼はその名の通り、依頼者が、依頼を受ける人を指名することができるシステムです。」
へー。ランクアップって面倒だなぁ。わたしはCだから、冒険者収集依頼は対象に入っているのか。
……ギルド職員さんが質問した時にすっごくめんどくさそうにしてたけど、営業スマイルは大事だよね。
「ギルドで決まりってあるんですか?」
「……冒険者ギルド正面口入って右突き当り」
はい?
息継ぎなく早口で言い切ったギルド職員Aさん。
質問の答えはどうなったんでしょうか?
「そこにかかれていますので、お読みくださればわかるかと思われます。」
……雑!?
「それでは、がんばってくださいね。」
職員Aさんは、それはそれは素晴らしい笑顔でございました。
……笑顔で強制終了。
「あ、ありがとうございました。」
無言の圧を背に、少し早足で部屋を出た。
どうしてこうなったのかは私にはわからない……。
人とのコミュニケーションが苦手なのは、前世から変わらない(と思っている)。どこかで何かしてしまったのかなぁ?
あっ! ギルドカードもらったけど、これってどうすればいいんだろう。
どんなものなのかもよくわからないままもらてきてしまった……
xxxxxxxxxx
∼ギルド女職員A∼
「あの、”依頼のポイント”とか、”冒険者収集依頼”とか、”指名依頼”ってなんですか?」
「えぇ?――――――――コホン。えっとですね、ポイントは、―――――」
まずい、まずいってこれ!
冒険者ギルドに来る人って、基本的にめんどうくさがりだったり、短気だったり、好奇心旺盛な人ばっかりだ。このこのように、決まりをしっかり聞く人が冒険者には少ないのだ。
最初の登録の時も
『冒険者ギルドにはF∼SSSの9個のランクがあって、それぞれ受けられる依頼のランク―――――難易度のことですが――――、あともらえるポイントが違います。あと、Cランクからは冒険者収集依頼の対象となり、Bランクからは指名依頼の対象となります。では頑張って下さい。』
くらいで、いろいろあった時に追加で説明することがほとんどだ。
だから、正直に言うと、マニュアルのようなものを完全に暗記している人は珍しい。
私は、ほとんど受付の裏側に貼ってあるカンニングペーパーを見て対応しているのだ。
このまま聞かれ続けると、私には絶対答えられなくなる。
ギルドマスターが説明を放棄したのもきっと私と同じような理由なのだろう。
こんな小さい子どもの前で恥をかくのはよくない。
美人受付嬢の1,2を争う私の汚点となりかねない……。
「ギルドで決まりってあるんですか?」
……うぅっ、5つくらいあるけど2つくらい思い出せない
雰囲気ではわかっているのだが、文章で完璧には言えない。
てきとうなこと言うのもまずいよね……。
「……冒険者ギルド正面口入って右突き当り」
あ、焦りすぎて雑になってしまった。
営業スマイル、これ大事。
スマイルスマイル……
「そこにかかれていますので、お読みくださればわかるかと思われます。」
「それでは、がんばってくださいね。」
完璧に切り抜けられた!
我ながら結構良かったと思う。
カンニングペーパーなしでやりきった私、だれかほめて!!
「そ、その笑顔はちょっと怖いのではないかのぉー」
ん?完璧な笑顔だったと思うのだけど……?
このあと、エレナが受付のわきを通って決まりを見に行くとき、受付裏に貼ってあったたくさんのメモを見て、盛大に勘違いをすることになる。
「ここのギルドは、職員さんたちが優秀で働き者だから、あのギルドマスターでやっていけているのかもしれない」
と。
エレナの勘違いにより、不真面目な女職員Aはまじめな女職員Aとなり、職員のメンツは守られたのであった。
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