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第1部
12:ギルマス幼女の秘密
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結局、ギルドマスターがギルドの客室に泊めてくれることになった。
客室はほとんど使うことがないらしく、ギルドマスターの私室と化していた。
泊まらせていただいている身としては文句は言えないのだけれども、泊まらせてくれるギルドとかやさしすぎるくらいなのだろうけれども、なんだかめちゃくちゃ気になる。
私はそこそこきれい好きなのだ。
ギルドマスターは、「あるものはかってにつかってよいぞ!」って言っていたことだし、
―――――かたづけますか!
まずは散らばっているものを分類わけしよう。
本、何かの資料、きれいな石?、化粧品、服…etc.
……化粧品?あんな幼女に必要あるのか??
というか素肌のほうがきれいなのでは??
ん??服も大人用だ……。
どういうことなんだろう。
もしかしたらあの幼女はギルドマスターさんの子供なのかな?
いろんな疑問が残りつつも、2時間かけてようやくかたづいた。
外は真っ暗で家の明かりが見える。
「キュルルルルルㇽㇽㇽ~」
……おなかすいたぁ
考えてみれば、朝家を出発して、お昼前に殺されかけて、お昼過ぎくらいにみかさんたちと出会って、夕方くらいにギルドについて、決闘?して、ギルドマスターの子供?とはなして、掃除して、今になったわけだ。朝ごはんの後何も食べてない。
というか、すごい日だな、今日。
濃い一日だ……。
もう寝よう、明日お金を稼いでごはんを食べよう。
私は、空腹は寝て忘れることにした。
そして、疲れと緊張がたまっていたのか、ベッドに寝っころがった瞬間に眠りに落ちた。
**********
「おはよーごじゃいましゅ、おかーさま」
・・・・・・
ん?ここどこ?
――――――――あ、そっか。冒険者ギルドに泊まったんだっけ。
いい年して?寝ぼけてお母様を呼んでしまうとは……。恥ずかしい……。
コンコンコン
「おきたかぁ~?」
この声はギルマス幼女!
タイミングばっちしだ。
「おはようございます。お部屋貸してくださって、ほんとにありがとうございます。」
「あさからかたくるしーのー。はいってよいか?」
「はい、大丈夫です!」
ガチャ
……
うん、誰?
あの、声はギルマス幼女さんとほんとに同じなんです。
でも、見た目が……見た目が、……
身長約165センチ
顔、めちゃくちゃ美人
胸、けっこうある
……ほんとに、誰?
「えっと?どちらさまでいらっしゃいますか?」
「あー、そうか、おぬしはしらないのじゃよな。」
「???」
「きのうのこどものぎるますとどういつじんぶつじゃよ。」
あー、そっか、だから声同じなんだね。
一晩にして大人になれるなんてすごいな。
いいないいな♪
「……って理解できるか―!」
あ、思わず心の声のままに叫んじゃった…。
「むー、話すと少し長くなるのじゃがな、――――――――――――――」
本当に長かったので要約すると、
若いころは、腕利きの魔法使いで、魔法の追求とともに、様々な薬や魔法の開発実験をしていた。
死ぬ時に、もう一度若かったころのように魔法が使いたい、と魔法バカな自分(←自分で言うものなのかな?)なら思うだろう、と考え、若返りの秘薬(効果継続時間1日と2時間4分)をつくることにした。
調合の最終段階に入り、完成まであと一歩というところで大きなくしゃみをして、原液の瓶を倒してしまった。
倒れた瓶からこぼれた原液は、別のビーカーに入り、90%くらいは無事だった。
そのビーカーには、別の、繰り返し薬ループの原液がちょっと残っていたが、気が付かず、そのまま次の工程を行った。
完成した若返りの秘薬の原液は、見た目も匂いも完璧で、自分で秘薬をつくることができたことに歓喜し、ふたもせず、思わずビーカーにほおずりをした。
そしたら(あたりまえだが)、秘薬の原液がこぼれ、体にふりかかった。
この秘薬は、魔聖水で1:5にして飲むことが基本だ。
秘薬の類は、失敗したもの・未完成のものを摂取すると、正常の作用どころか、元の効果の倍以上の逆効果がでたり、まれにそうでない場合もあるが、ほとんど99.9999…%人の手には負えない劇薬になる。
魔聖水なし&ほんのちょっとの繰り返し薬ループ入り。
体中にかかったそれは、元の効果の倍以上の逆効果が出ることはなく、体が29歳のままで成長しなくなり、1ヵ月に一度6歳くらいの子供の姿になる、という薬となった。
死ぬ1ヵ月前に急にそれまでの時間分年を取るようになっていることが最近分かったらしい。
寿命も普通の人族の2.5倍くらいの187歳くらいまで生きるようになったとか。
というわけらしかった。
死ぬ1ヵ月前に158歳分年を一気に取るって怖すぎる。朝起きた瞬間にきのうまでぴちぴちだった肌がしわくちゃになっているってことだ。
というか、どうやって年を取ることとか、寿命のこととか知ったのだろうか。誰か同じようなことやってる人がいたのかな。
ちなみに、このお話を、起きてすぐの私は、2時間聞き続けました。ずいぶん無駄なところが多かったような気がいたします。
・・・・・・疲れたし、いい加減仕事を始めて稼がないと、飢え死にしちゃうよ!
客室はほとんど使うことがないらしく、ギルドマスターの私室と化していた。
泊まらせていただいている身としては文句は言えないのだけれども、泊まらせてくれるギルドとかやさしすぎるくらいなのだろうけれども、なんだかめちゃくちゃ気になる。
私はそこそこきれい好きなのだ。
ギルドマスターは、「あるものはかってにつかってよいぞ!」って言っていたことだし、
―――――かたづけますか!
まずは散らばっているものを分類わけしよう。
本、何かの資料、きれいな石?、化粧品、服…etc.
……化粧品?あんな幼女に必要あるのか??
というか素肌のほうがきれいなのでは??
ん??服も大人用だ……。
どういうことなんだろう。
もしかしたらあの幼女はギルドマスターさんの子供なのかな?
いろんな疑問が残りつつも、2時間かけてようやくかたづいた。
外は真っ暗で家の明かりが見える。
「キュルルルルルㇽㇽㇽ~」
……おなかすいたぁ
考えてみれば、朝家を出発して、お昼前に殺されかけて、お昼過ぎくらいにみかさんたちと出会って、夕方くらいにギルドについて、決闘?して、ギルドマスターの子供?とはなして、掃除して、今になったわけだ。朝ごはんの後何も食べてない。
というか、すごい日だな、今日。
濃い一日だ……。
もう寝よう、明日お金を稼いでごはんを食べよう。
私は、空腹は寝て忘れることにした。
そして、疲れと緊張がたまっていたのか、ベッドに寝っころがった瞬間に眠りに落ちた。
**********
「おはよーごじゃいましゅ、おかーさま」
・・・・・・
ん?ここどこ?
――――――――あ、そっか。冒険者ギルドに泊まったんだっけ。
いい年して?寝ぼけてお母様を呼んでしまうとは……。恥ずかしい……。
コンコンコン
「おきたかぁ~?」
この声はギルマス幼女!
タイミングばっちしだ。
「おはようございます。お部屋貸してくださって、ほんとにありがとうございます。」
「あさからかたくるしーのー。はいってよいか?」
「はい、大丈夫です!」
ガチャ
……
うん、誰?
あの、声はギルマス幼女さんとほんとに同じなんです。
でも、見た目が……見た目が、……
身長約165センチ
顔、めちゃくちゃ美人
胸、けっこうある
……ほんとに、誰?
「えっと?どちらさまでいらっしゃいますか?」
「あー、そうか、おぬしはしらないのじゃよな。」
「???」
「きのうのこどものぎるますとどういつじんぶつじゃよ。」
あー、そっか、だから声同じなんだね。
一晩にして大人になれるなんてすごいな。
いいないいな♪
「……って理解できるか―!」
あ、思わず心の声のままに叫んじゃった…。
「むー、話すと少し長くなるのじゃがな、――――――――――――――」
本当に長かったので要約すると、
若いころは、腕利きの魔法使いで、魔法の追求とともに、様々な薬や魔法の開発実験をしていた。
死ぬ時に、もう一度若かったころのように魔法が使いたい、と魔法バカな自分(←自分で言うものなのかな?)なら思うだろう、と考え、若返りの秘薬(効果継続時間1日と2時間4分)をつくることにした。
調合の最終段階に入り、完成まであと一歩というところで大きなくしゃみをして、原液の瓶を倒してしまった。
倒れた瓶からこぼれた原液は、別のビーカーに入り、90%くらいは無事だった。
そのビーカーには、別の、繰り返し薬ループの原液がちょっと残っていたが、気が付かず、そのまま次の工程を行った。
完成した若返りの秘薬の原液は、見た目も匂いも完璧で、自分で秘薬をつくることができたことに歓喜し、ふたもせず、思わずビーカーにほおずりをした。
そしたら(あたりまえだが)、秘薬の原液がこぼれ、体にふりかかった。
この秘薬は、魔聖水で1:5にして飲むことが基本だ。
秘薬の類は、失敗したもの・未完成のものを摂取すると、正常の作用どころか、元の効果の倍以上の逆効果がでたり、まれにそうでない場合もあるが、ほとんど99.9999…%人の手には負えない劇薬になる。
魔聖水なし&ほんのちょっとの繰り返し薬ループ入り。
体中にかかったそれは、元の効果の倍以上の逆効果が出ることはなく、体が29歳のままで成長しなくなり、1ヵ月に一度6歳くらいの子供の姿になる、という薬となった。
死ぬ1ヵ月前に急にそれまでの時間分年を取るようになっていることが最近分かったらしい。
寿命も普通の人族の2.5倍くらいの187歳くらいまで生きるようになったとか。
というわけらしかった。
死ぬ1ヵ月前に158歳分年を一気に取るって怖すぎる。朝起きた瞬間にきのうまでぴちぴちだった肌がしわくちゃになっているってことだ。
というか、どうやって年を取ることとか、寿命のこととか知ったのだろうか。誰か同じようなことやってる人がいたのかな。
ちなみに、このお話を、起きてすぐの私は、2時間聞き続けました。ずいぶん無駄なところが多かったような気がいたします。
・・・・・・疲れたし、いい加減仕事を始めて稼がないと、飢え死にしちゃうよ!
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