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第1部
15:冒険者になって1つ目の依頼。お金持ちになりたいです。
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MPポーションの材料
・光の魔力
・マナ草
・聖水
HPポーションの材料
・光の魔力
・精霊草
・聖水
目の前に並んだ材料はポーション150本分。
……魔力が切れたらMPポーションを飲んでいいそうです。
おばあさん気を使うところが違う気がする……
あいにく、私は魔力をたくさん持っているのでポーションの出番はなさそうだが。
「初めてなんだから、とりあえずやって、感覚をつかみなさいな。」
「がんばります……」
「売り物と同じくらいの品質になれば合格。そしたら正式に依頼を受けてもらおうと思っているの。」
「はい!」
「奥で別の仕事をしているから、試作品出来たら読んで頂戴ね。」
おばあさんは奥に入っていった。
早速作ろう!
魔石でできた専用の器みたいなものに魔力を流し込む。
入れる魔力の量によって、大きさが変わり、いくつ分の魔力がたまったか表示される優れものだ。
まずは5個分くらいつくることにした。
魔力は、きめ細かく、濃縮したものがよいそうなので、集中して魔力を出していく。器に向かってキラキラとあたたかい霧のようになって出ていく様子は、外からみたら、きっときれいに見えるに違いない。
魔石の器に5という文字が出たので、魔力の放出を止める。
そこに、光の魔力でコーティングしてある、シリコンのような手触りの素材でできた手袋をはめ、こねていく。これのおかげで魔力を触れるらしい。
パン作りのように体重をかけたりしながらこねていく。最初の時より、大分弾力が出てきた。
そこに聖水を少しずつ注いでいく。
聖水は、聖女が作り出すか、精霊の森の小さな池にあって、貴重なものらしい。人間がポーションなどで使うときは、薄めて使うので十分なのだそう。
メモリまで注いだら、薬草を入れる。
すると、
ピカ――――――――――
ものすごく強い光が出て、目がやられた。
ポーションって、作る時攻撃してくるの!?
ようやく光が消え、目が正常に戻る。
私が今作ったのはHPポーションだ。
ここのお店に売っているHPポーションは、少し黄色っぽい透明で、光にすかすとキラキラして見える。
これに近づけば、とりあえずは合格といわれている。
私のは、
……透明!?
黄色っぽくない、なんで!?
と、とにかく、瓶に入れてみよう。瓶に入れれば変わるかもしれない。
……変わらない
なんで?
あ、光にかざしてみよう。
どれどれ―――――――黄金!?
キラキラどころじゃない、ピカピカっていう感じに輝いた。
これは、失敗なのかな……
けっこう頑張って本気でやったのになぁ……
バタンッ!
「さっきの光、すごい光は何事!?」
おばあさんが勢いよく扉を開けて聞いてきた。
「お、おばあさん、実は、私もよくわからないんです。ポーション作っていて、薬草を入れる段階になって、いれたら急に光って……。あの、実は、ポーションも失敗してしまったんです。このお店にあるもののように、黄色っぽくないですし、光にすかすと、キラキラ、というよりピカーってなってしまうんです……」
「見せてもらえるかしら?」
「はい、これです。」
「――――――――――この商品は、お店では出せないわ。」
「……やっぱり、そうですよね。」
「あ、そうじゃないの。あなた、鑑定はしてみた?」
「いえ、鑑定スキルは持っていないので。」
「違うわよ、この横のお皿のところに、ポーションを2滴くらいたらすと、自動でやってくれるのよ。」
はかりのような形の機械で、メモリに下級、中級、上級、宝級、秘宝級、神級、と書いてある。
言われたとおりに、お皿のところに2滴ほど垂らしてみた。
メモリは、宝級にいったくらいで止まった。
「このポーションは、質が良すぎるの。お店のものとは違いすぎて出したら大騒ぎになってしまうの。」
そういうことだったのか。よかったぁ。
……ん?だけどこのままだと、依頼失敗、になるのかな?
失敗だと、罰金がとられる。
……お金0なのに罰金とられて借金とか、いやだな
「あの、このポーション、お店に出せないのなら、どうすればいいですか?処分、ですか??」
「まさか!これは買い取らせてほしいの!」
おばあさん、テンションが上がっている。
このポーションの価値は、どれくらいなのだろうか。
「買い取って頂けるのはとてもありがたいです。えっと、いくらくらいになるんですか?」
「んー……、そうねぇ、上級に近い宝級ポーションだから、1本小金貨1枚と大銀貨3枚くらいかしら。」
えっと、この世界は、
鉄貨 =1 円
銅貨 =10 円
大銅貨 =100 円
銀貨 =1,000 円
大銀貨 =5,000 円
小金貨 =10,000 円
金貨 =100,000 円
白金貨 =1,000,000 円
だから、日本円だと10,300円、か。
高っ!!
しかも、×5本だから、51,500円。
ぼったくりだって。
いや、取られる側の人の提案だけどさ。
お店のポーションが、低級で銀貨1枚(1,000円)、中級で銀貨2枚と大銅貨4枚(2400円)
値段、上がりすぎじゃない?
「たかすぎませんか?」
「そんなことないわ!宝級のポーションは、ダンジョンのドロップアイテムでもレアのものになるの。上級までは売っていることも多いけど、宝級になると、一気に手に入りにくくなるのよ。買いたたかれないように、覚えておいてね。」
「は、はい。あの、依頼の方はどうなりますか?」
「もちろんこれから手加減して作ってもらうわよ。」
**********
ポーション150本、作り終わりました。
MPポーション・HPポーション、75本ずつ、納品です。
さすがに疲れた。
手加減するのは、真剣にやるより神経を使った。
11時ごろにギルドを出てきたが、今は3時くらい。
依頼達成のサインをもらって、ギルドに帰ってきた。
さすがに帰りは迷わなかった。
受付の職員さんに依頼用紙とギルドカードを渡す。
ギルドカードの右下に”15”と出た。ポイントは右下にたまっていくようだ。
それから、依頼達成報酬をもらった。
今回は、小金貨1枚と銀貨3枚(13,000円)
買い取ってもらったポーション代と合わせると、小金貨6枚と銀貨4枚と大銅貨5枚(64,500円)
日本だと時給1500円で43時間分だ。
けっこう稼ぐことができた。
さて、今は3時28分。
これからご飯を食べて、宿をとって、生活に必要なものをそろえよう。服が何着か欲しい。
この町に来て初めての食事。
ただのエレナになることに決めて、冒険者になって、初めて自分で稼いだお金で食べる食事。
どうせなら豪華にいきたい。
が、現実はそう甘くない。
街を歩くと、服を3着揃えて、3日間宿に泊まることにするとすると、のこりは小金貨1枚と銀貨2枚くらいになってしまう。
毎日ごはんを食べたいから、今日を豪華にするのはやめた方がいいかな……。
結局、フランスパンの中もそこそこ固いバージョンのパンとスープ、チーズ、よくわからない魔物のお肉の焼いたやつ、を食べた。
味は、おいしいとは言えなくて、家のご飯が食べたくなった……。
きめた!私の一つ目の目標は、毎日豪華にご飯が食べられるくらいにはお金持ちになる!!
商人の娘、損をせず、本当にいいものを見分けられるように、舌を育てられてきたので食事にはうるさくなってしまったのです。決して、食い意地が張ってる、とか、大食い、とかじゃないですからね!
・光の魔力
・マナ草
・聖水
HPポーションの材料
・光の魔力
・精霊草
・聖水
目の前に並んだ材料はポーション150本分。
……魔力が切れたらMPポーションを飲んでいいそうです。
おばあさん気を使うところが違う気がする……
あいにく、私は魔力をたくさん持っているのでポーションの出番はなさそうだが。
「初めてなんだから、とりあえずやって、感覚をつかみなさいな。」
「がんばります……」
「売り物と同じくらいの品質になれば合格。そしたら正式に依頼を受けてもらおうと思っているの。」
「はい!」
「奥で別の仕事をしているから、試作品出来たら読んで頂戴ね。」
おばあさんは奥に入っていった。
早速作ろう!
魔石でできた専用の器みたいなものに魔力を流し込む。
入れる魔力の量によって、大きさが変わり、いくつ分の魔力がたまったか表示される優れものだ。
まずは5個分くらいつくることにした。
魔力は、きめ細かく、濃縮したものがよいそうなので、集中して魔力を出していく。器に向かってキラキラとあたたかい霧のようになって出ていく様子は、外からみたら、きっときれいに見えるに違いない。
魔石の器に5という文字が出たので、魔力の放出を止める。
そこに、光の魔力でコーティングしてある、シリコンのような手触りの素材でできた手袋をはめ、こねていく。これのおかげで魔力を触れるらしい。
パン作りのように体重をかけたりしながらこねていく。最初の時より、大分弾力が出てきた。
そこに聖水を少しずつ注いでいく。
聖水は、聖女が作り出すか、精霊の森の小さな池にあって、貴重なものらしい。人間がポーションなどで使うときは、薄めて使うので十分なのだそう。
メモリまで注いだら、薬草を入れる。
すると、
ピカ――――――――――
ものすごく強い光が出て、目がやられた。
ポーションって、作る時攻撃してくるの!?
ようやく光が消え、目が正常に戻る。
私が今作ったのはHPポーションだ。
ここのお店に売っているHPポーションは、少し黄色っぽい透明で、光にすかすとキラキラして見える。
これに近づけば、とりあえずは合格といわれている。
私のは、
……透明!?
黄色っぽくない、なんで!?
と、とにかく、瓶に入れてみよう。瓶に入れれば変わるかもしれない。
……変わらない
なんで?
あ、光にかざしてみよう。
どれどれ―――――――黄金!?
キラキラどころじゃない、ピカピカっていう感じに輝いた。
これは、失敗なのかな……
けっこう頑張って本気でやったのになぁ……
バタンッ!
「さっきの光、すごい光は何事!?」
おばあさんが勢いよく扉を開けて聞いてきた。
「お、おばあさん、実は、私もよくわからないんです。ポーション作っていて、薬草を入れる段階になって、いれたら急に光って……。あの、実は、ポーションも失敗してしまったんです。このお店にあるもののように、黄色っぽくないですし、光にすかすと、キラキラ、というよりピカーってなってしまうんです……」
「見せてもらえるかしら?」
「はい、これです。」
「――――――――――この商品は、お店では出せないわ。」
「……やっぱり、そうですよね。」
「あ、そうじゃないの。あなた、鑑定はしてみた?」
「いえ、鑑定スキルは持っていないので。」
「違うわよ、この横のお皿のところに、ポーションを2滴くらいたらすと、自動でやってくれるのよ。」
はかりのような形の機械で、メモリに下級、中級、上級、宝級、秘宝級、神級、と書いてある。
言われたとおりに、お皿のところに2滴ほど垂らしてみた。
メモリは、宝級にいったくらいで止まった。
「このポーションは、質が良すぎるの。お店のものとは違いすぎて出したら大騒ぎになってしまうの。」
そういうことだったのか。よかったぁ。
……ん?だけどこのままだと、依頼失敗、になるのかな?
失敗だと、罰金がとられる。
……お金0なのに罰金とられて借金とか、いやだな
「あの、このポーション、お店に出せないのなら、どうすればいいですか?処分、ですか??」
「まさか!これは買い取らせてほしいの!」
おばあさん、テンションが上がっている。
このポーションの価値は、どれくらいなのだろうか。
「買い取って頂けるのはとてもありがたいです。えっと、いくらくらいになるんですか?」
「んー……、そうねぇ、上級に近い宝級ポーションだから、1本小金貨1枚と大銀貨3枚くらいかしら。」
えっと、この世界は、
鉄貨 =1 円
銅貨 =10 円
大銅貨 =100 円
銀貨 =1,000 円
大銀貨 =5,000 円
小金貨 =10,000 円
金貨 =100,000 円
白金貨 =1,000,000 円
だから、日本円だと10,300円、か。
高っ!!
しかも、×5本だから、51,500円。
ぼったくりだって。
いや、取られる側の人の提案だけどさ。
お店のポーションが、低級で銀貨1枚(1,000円)、中級で銀貨2枚と大銅貨4枚(2400円)
値段、上がりすぎじゃない?
「たかすぎませんか?」
「そんなことないわ!宝級のポーションは、ダンジョンのドロップアイテムでもレアのものになるの。上級までは売っていることも多いけど、宝級になると、一気に手に入りにくくなるのよ。買いたたかれないように、覚えておいてね。」
「は、はい。あの、依頼の方はどうなりますか?」
「もちろんこれから手加減して作ってもらうわよ。」
**********
ポーション150本、作り終わりました。
MPポーション・HPポーション、75本ずつ、納品です。
さすがに疲れた。
手加減するのは、真剣にやるより神経を使った。
11時ごろにギルドを出てきたが、今は3時くらい。
依頼達成のサインをもらって、ギルドに帰ってきた。
さすがに帰りは迷わなかった。
受付の職員さんに依頼用紙とギルドカードを渡す。
ギルドカードの右下に”15”と出た。ポイントは右下にたまっていくようだ。
それから、依頼達成報酬をもらった。
今回は、小金貨1枚と銀貨3枚(13,000円)
買い取ってもらったポーション代と合わせると、小金貨6枚と銀貨4枚と大銅貨5枚(64,500円)
日本だと時給1500円で43時間分だ。
けっこう稼ぐことができた。
さて、今は3時28分。
これからご飯を食べて、宿をとって、生活に必要なものをそろえよう。服が何着か欲しい。
この町に来て初めての食事。
ただのエレナになることに決めて、冒険者になって、初めて自分で稼いだお金で食べる食事。
どうせなら豪華にいきたい。
が、現実はそう甘くない。
街を歩くと、服を3着揃えて、3日間宿に泊まることにするとすると、のこりは小金貨1枚と銀貨2枚くらいになってしまう。
毎日ごはんを食べたいから、今日を豪華にするのはやめた方がいいかな……。
結局、フランスパンの中もそこそこ固いバージョンのパンとスープ、チーズ、よくわからない魔物のお肉の焼いたやつ、を食べた。
味は、おいしいとは言えなくて、家のご飯が食べたくなった……。
きめた!私の一つ目の目標は、毎日豪華にご飯が食べられるくらいにはお金持ちになる!!
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