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第2部

36:2年ぶりに冒険者ギルドに行ってきます!②

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「おぬし、2ねんかんなにしておったのじゃ!せっかくCらんくすたーとだったのになにしておるのじゃ!」




うぅ……。

いや、あのですね、突然、自分でもわけわからぬまま精霊界に行っちゃってですね、時間感覚が失われてですね、2年たってるなんて全然思わなかったんです!

そもそも、私は普通にFランクからでよかったんです!




「まあ、ぎるどがわがとやかく いえることではないのじゃがな……。」




「ごめんなさい……。」




「さいとうろくはするのじゃろう?」




「はい。そのつもりでここに来ました。」




「いまのじつりょくは、どんなかんじなのじゃ?」




「えっと?」




「すこしけんりょくがあがったのじゃ。じつりょくしだいではこんどはBらんくにすることがかのうなのじゃ。」




「いえ、Fからのやりなおしでかまいません!!」




「む?なぜじゃ?―――――あ、おぬし、まえもらんくあっぷしたがらなかったんだったのう。しかし!こんかいはめいわくりょうとしてらんくあっぷさせろなのじゃ!」




ええぇ!?

迷惑料がランクアップって聞いたことないよ!

それ、だいたいの人が喜んじゃうよ!?




「で、ですけど、実力が上がっているかどうかはわから「わかるのじゃ!」




なんですと!?




「なんというか、おーらじゃ、おーらがちがうのじゃ!とっくんしたもののおーらなのじゃ!」




おう、ぴったり正解だよ……。




「いや、でも……。」




「でも、も、だって、もないのじゃ!もんくはなしなのじゃ!うけつけしゅうりょうなのじゃ!」




ん、このセリフどこかで……。

――――――あ、ソフィアナさんだ。『文句はなしです!受付終了です!』っていってたよ。




この二人、なんか雰囲気似てるとこあったりするし、会ったら案外仲良くなるかもしれないなぁ。




「じつりょくそくていするのじゃ!そとにいくぞ!」




わたし、こういうかんじの人には勝てないなぁ……。

ソフィアナさんにも勝てないし。




「そうじゃ、らいあんとはともだちなのか?」




ど、どうなんだろう?

友達にはなりたいし、生まれてから家族以外の人間で一番親しくなれたとは思うけど、ライアン君とは今日あったばっかりだし、知り合いってところかな?

いつかは友達になりたいな!




目指せ、友達100人!!まずははじめの一歩から!





「で、どうなのじゃ?」




「知り合い、ですかね?さっき知り合ったばかりなのです。いつかは友達になれたら、とは思いますが。」




「ふむ、そうか。」




ギルマスさんは、そういうと考え込んでしまった。

この人と会ってから初めてこんな真面目な顔を見た気がする。

どうしたんだろ。




私の友人の少なさに悩んだ、とか?




いや、この人は私のこと、あんまり知らなかったんだった。それはないな。




「のう、ちょっとらいあんをよんできてくれぬか?」




「へ?ライアン君を、ですか?」




「ちょっとはなしがあるのじゃ。」




実力測定はどうなったのだろう。

まあ、いいけど。


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