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第2部

35:2年ぶりに冒険者ギルドへ行ってきます!①

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ホイット商会から出ても、来た時のようにかつがれることはなかった。

よかった!

さすがにあれは恥ずかしい。




周りからみれば小さい子がお兄ちゃんに連れられている、っていう風にしか見えないんだろうけど。




「まだ昼過ぎだけど、ギルドに寄ってくか?」




「ライアン君は、時間とか大丈夫なの?」




「おれは暇だから。はやい方がいいんじゃねーの?」




「じゃあ、寄って行ってもいい?」




「わかった。」




「そういえばさ、ライアン君はなんで裏路地にいたの?」




「暇だったから新しい裏道最短ルートを探してた。この町のいろんな場所に出る裏道、たぶん一番知ってるぜ。よく探してるんだ。」




「へぇー、すごいね!わたし、すぐ迷っちゃうから、あんな複雑なのは歩く気になれない……。」




「昔から暇なときに探してるからな。ここに住んでる人でもそんな使わないから、外から来たやつは絶対足を踏み入れない方がいいな。土地勘がないやつらはぜってー迷う。」




うん、普通の道でも迷ってる人は、絶対に使わない方がいいよね。




「あ、ギルド見えてきたぞ。」




ギルドマスター、なんて言うかな?

怒られるかな?

一応不本意だけど特別対応された人がすぐ蒸発したら、そりゃ、ねぇ?







ギルドの扉を開けて、中に入る。




「ライアンじゃねーか、どうしたんだ?」




「おう、なんの依頼受けるんだ?」




「ライアン、俺と勝負しろ!」




おやおや?

ライアン君は、冒険者だったのか。

すごい人気者だ。




「ライアン、おまえいもーとがいたのか?」




「あ、ほんとだ。ちっちぇー子連れてる!」




「ちげーよ。つーか、おれと同い年だし。」




「まじで!?めっちゃちっちゃいじゃん。」




「ライアンと違ってかわいいー。」




言われ放題……




やっぱり、妹とかに見えるよね。

頭2個分くらい違うからね……。




「あ、あれ?あなた、どこかでみたような?」




ん?

あ!!

あのときの真面目なギルド女職員Aさん!




「あ!!おもいだしたわ。あのときの!え?まって、生きてるの?」




え?私、死んでるの?




「ギ、ギルドマスタ――――――!」




ありゃりゃりゃりゃ。




2年間顔出さなかったから、依頼の途中で死んだと思われてたのかな?




「おまえ、幽霊とかじゃねーよな?」




「失礼な!わたし、透けてないじゃない!」




ライアン君、あなたまで疑うの!?




「うん、透けてねーな。生きてるっぽい。」




あたりまえじゃないの!




「ギルドマスター、こっちです!生きてます!」




あ、戻ってきた。

ギルマスさんは、今日は幼女じゃないですね。




「な、え、あ、うそ、えれな!?」




「はい、ご無沙汰しております。エレナです。」




あ、ギルマスが突進してくる!




「いきていたのか?!と、とりあえず、ぎるましゅるーむにいくのじゃ!」




勢いのあまりかんだ……。

そして、その勢いで私は引きずられていく……。




「ちょ、じ、自分で歩きます―!」




ギルマスに私の叫びは聞こえてないようだ。

まだ引きずられている。




それも結構な勢いで!




体が勢いでふわってうきそうになってるよ!?

























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