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30.
私の周りではこれくらい出来るのが当たり前で、これ以上出来る令嬢たちなどワラワラといるのだが二人には珍しいものらしい。放置されたそれらは縫い目が綺麗だが、私の友人たちのものと比べると少しばかり技術力が劣っている。
よくよく考えれば貴族の令嬢として嗜むほどには刺繍をするのだろうけれど、極めることはないのだろう。雨の日は大抵暇を持て余していた私たちとは違うのだ。
私が手元のハンカチを凝視していると、それを困惑と受け取ったのか、横で傍観を決め込んでいたサキヌが彼女たちをやんわりと諌めた。
「アンジェリカもお母様も落ち着いて。姉さんもやっぱり初めはお兄様に贈るために作っているんだろうから、ね?」
「うっ……」
私のために言ってくれたであろうサキヌの言葉は心にグサリと突き刺さった。
一応、仮初めの、(仮)がつこうが今の私はラウス様の婚約者である。
先日の外出の際、何があったかは全く覚えてはいないものの、部屋に飾られた花はラウス様からの贈り物であるというのは確認済みだ。
ならば何かお返しをしなくてはならないと考えるのが貴族として、人としての常識ではないだろうか。失念していた自分が恥ずかしい……。
「義姉さん?」
「サキヌ、ありがとう」
材料は頂き物だが、サキヌが遠回しにもそうしていいと教えてくれたのだからそうしない手はない。というより今の私にはこれくらいしかお返しものとして用意できるものなどない。
サキヌの手を包み込むようにして心からのお礼を告げると、彼の顔はなぜか少しだけ赤らんだような気がした。
「ラウスお兄様ばっかりズルイですわ……」
「そうよねぇ……。私たちだってモリアちゃんのために頑張ってるのに……」
二人はよく似た顔を並べて頬を膨らませながら、ここにはいないラウス様への恨み言を呟いていた。
「初めてのお買い物だってお兄様とだったのに……」
「お茶会はお兄様よりも先に義姉さんとしただろう……」
「ラウスはお茶会なんて滅多にしないじゃない!」
「まぁそうだけど、義姉さんはお兄様の妻となるんだから仕方ないだろう?」
「私はモリアちゃんのお義母様よ!」
「私だって義妹ですわ!」
二人はよほどハンカチが欲しいのか、サキヌがどんなに諌めようとも引くつもりはないようだ。これにはさすがの彼もお手上げ状態らしく、お義母様とアンジェリカに向き合っていた身体を今度は私の方へと向けて頭を下げた。
「義姉さん、どうか二人の分も作ってやってほしい」
「はい!」
「で……。出来れば、義姉さんの負担にならなければなんだけど……」
「はい」
「俺とお父様の分も作ってもらえるかな?」
「もちろんです!」
申し訳なさそうに頬を掻くサキヌに元気よく返事を返した。すると彼だけではなく、お義母様とアンジェリカの顔、ひいては私の顔までも和らいでいく。
サキヌからの申し出によって、ラウス様が不在の時間のカリバーン家での仕事が見つかったのだった。嬉しくないはずがない。
脱 穀潰しである。
「皆さんはどのようなデザインがよろしいですか?」
先ほどのものは特に誰に渡すと決まっていなかったため、この屋敷で印象に残っていた薔薇を刺繍した。
今度は贈り主が決まっているのだから、その人にあった物を刺繍するのでもいいが、生憎私は彼らのことをそんなに詳しくは知らない。それでもちょうど本人たちがこの場所にいるのだ。それなら彼らに直接尋ねてみればいいだろう。そう思い聞いてみたのだが、三人が三人とも同じ答えを返したのだった。
「薔薇ですわ!」「薔薇かしら」「薔薇がいいな」
「皆さん、薔薇でよろしいんですか?」
「ああ。出来ればお父様のも薔薇にしてくれると嬉しい」
「構いませんが、難しくなければ薔薇以外のものでも刺繍できますよ?」
彼らの前でしてみせたのは薔薇ではあるが、見たことあれば大抵どんな花でも、花でなくても刺繍できる。
細かい装飾が要求される城を模した物ともなればそれなりに時間は要するだろうが、この屋敷に来てから結構な時間を持て余している私ならば数日のうちに完成させることができるだろう。だがどうやら彼らは私の技量を心配して同じものを注文したわけではないらしく、私の提案にゆっくりと首を振った。
「薔薇がいいのだ」――と。
そこまで言われれば無理に他のものを勧めることもないと全員分、薔薇の刺繍をすることに決めた。
「では色はどうしましょう?」
この様子だと皆が皆、ラウス様に渡す予定のハンカチのものと同じく赤薔薇かもしれないと思いながら聞くと今度は三人ともが違う答えを返して来た。
「私はピンクの薔薇がいいですわ! だって、だって可愛らしいもの!」
「私は気高く、美しい白薔薇がいいわ」
「俺は青薔薇かな。この前、学園に植えられていたの、綺麗だったんだよな……」
「お義父様のはどうしましょう?」
「モーチェス様は私と同じ色のものがいいわ!」
「わかりました」
そう返事をすると後ろからスッとまっさらなハンカチ5枚と針、そしてピンク、白、青、赤、緑の刺繍糸の入った籠が差し出される。
「ありがとうございます」
いつからか私の背後で控えていたシェードにお礼を言う。すると彼は大きな身体を少しだけ曲げて「アンジェリカ様の外出は明後日でございます」と耳打ちした。
「お父様、お兄様、お帰りなさい!」
二人の帰宅を聞き、玄関へと駆け出したアンジェリカはすぐさまお義父様の胸へと飛び込んだ。
「どうしたんだい、アンジェリカ? 今日はやけに機嫌がいいじゃないか」
「聞いてください、お父様! お義姉様がハンカチをプレゼントしてくださると約束してくださったのです!」
「ハンカチ?」
「そうよ。それはもう素晴らしいものでね!」
アンジェリカに続いてお義母様まで嬉しさを抑え切れずに語り出した。その姿にお義父様もラウス様もついていけずに首を傾げて、恥ずかしさで真っ赤に顔を染め上げた私に視線を注ぐ。だが二人はそんなことは構わずに先ほどよりも激しい賛美を代わる代わる繰り返す。
「針と糸を巧みに使っては一つ、また一つと花弁を作り上げていくのです!」
「腕利きの職人でもあんなに軽やかには進まないわ!!」
「何もないところにああも正確に薔薇を映し出せるなんてさすがとしか言いようがなかったよ!」
初めは見ているだけだったサキヌまでもがいつの間にか加わってしまい、私の顔は庭のバラたちよりもきっと真紅に染まっていることだろう。慌てて両手で顔を覆いはしたものの、全ては覆い切れずに熱を帯びた両耳は丸見えだ。
「モリア、そう恥ずかしがらないでくれ」
頭の上から声をかけられ、覆った手の指先だけ左右にずらして隙間を作ると目の前には優しく微笑むラウス様の姿があった。
「三人とも悪気はないんだ。ただモリアのことが好きで堪らないんだ。……もちろん俺も」
「ラウス。私を仲間外れにしないでくれないか?」
「すみません、お父様。とにかくみんなモリアが大好きなんだ」
大事にされているとは感じている。それはもう初めて会ったその日から。
だがこう改めて日に何回も褒められるとやはり恥ずかしいのだ。赤くなった顔は中々冷めてはくれない。
「だってずっとずっと憧れていたお義姉様ですもの!」
「5年だもんな……」
「長かったわね……」
三人ともがしみじみと何かを懐かしむように遠い目をするのでそれは何の年数なのか気になって仕方がない。
「5年、とは何のことですか?」
少しは赤みが引いてきた顔からゆっくりと手を離してから不思議に思うそれの意味を尋ねる。すると三人は顔を見合わせて、そして代表するかのようにお義母が口を開いた。
「それはもちろんラウスがモリアちゃんに……」
だがそれは最後まで語ることなく、ラウス様によって妨害された。
「何するのよ!」
「そういうことは言わなくていいんだよ!」
口を塞がれ妨害されたことに苛立つお義母様と、5年という年数の正体を明かされたくないラウス様は互いに引くつもりはないらしく、激しい睨み合いを交わし続ける。
誰も入っていけそうのない雰囲気のその交戦を終わりに導いたのはお義父様だった。
「ほらほら喧嘩しない。モリアさんが困っているだろう?」
双方の頭に手を乗せてなだめたのだ。すると二人ともが同じようにお義父様に弁明をする。
「でも……」「ですが……」
その姿はお皿を割ってしまった子どものようで微笑ましく思える。当のお義父様も私と同じ気持ちのようで、二人に慈愛の目を向けてから「喧嘩はダメだ。いいね?」と言い聞かせた。
「さてお腹も減ったことだし、ご飯にしよう。こんな日はみんな揃って、な。いいだろ、ラウス?」
「…………はい、お父様」
「モリアさんもいいかい?」
「もちろんです」
結局5年が何を指すのかわからぬまま、カリバーン一家と仲良く食事を取るのだった。
よくよく考えれば貴族の令嬢として嗜むほどには刺繍をするのだろうけれど、極めることはないのだろう。雨の日は大抵暇を持て余していた私たちとは違うのだ。
私が手元のハンカチを凝視していると、それを困惑と受け取ったのか、横で傍観を決め込んでいたサキヌが彼女たちをやんわりと諌めた。
「アンジェリカもお母様も落ち着いて。姉さんもやっぱり初めはお兄様に贈るために作っているんだろうから、ね?」
「うっ……」
私のために言ってくれたであろうサキヌの言葉は心にグサリと突き刺さった。
一応、仮初めの、(仮)がつこうが今の私はラウス様の婚約者である。
先日の外出の際、何があったかは全く覚えてはいないものの、部屋に飾られた花はラウス様からの贈り物であるというのは確認済みだ。
ならば何かお返しをしなくてはならないと考えるのが貴族として、人としての常識ではないだろうか。失念していた自分が恥ずかしい……。
「義姉さん?」
「サキヌ、ありがとう」
材料は頂き物だが、サキヌが遠回しにもそうしていいと教えてくれたのだからそうしない手はない。というより今の私にはこれくらいしかお返しものとして用意できるものなどない。
サキヌの手を包み込むようにして心からのお礼を告げると、彼の顔はなぜか少しだけ赤らんだような気がした。
「ラウスお兄様ばっかりズルイですわ……」
「そうよねぇ……。私たちだってモリアちゃんのために頑張ってるのに……」
二人はよく似た顔を並べて頬を膨らませながら、ここにはいないラウス様への恨み言を呟いていた。
「初めてのお買い物だってお兄様とだったのに……」
「お茶会はお兄様よりも先に義姉さんとしただろう……」
「ラウスはお茶会なんて滅多にしないじゃない!」
「まぁそうだけど、義姉さんはお兄様の妻となるんだから仕方ないだろう?」
「私はモリアちゃんのお義母様よ!」
「私だって義妹ですわ!」
二人はよほどハンカチが欲しいのか、サキヌがどんなに諌めようとも引くつもりはないようだ。これにはさすがの彼もお手上げ状態らしく、お義母様とアンジェリカに向き合っていた身体を今度は私の方へと向けて頭を下げた。
「義姉さん、どうか二人の分も作ってやってほしい」
「はい!」
「で……。出来れば、義姉さんの負担にならなければなんだけど……」
「はい」
「俺とお父様の分も作ってもらえるかな?」
「もちろんです!」
申し訳なさそうに頬を掻くサキヌに元気よく返事を返した。すると彼だけではなく、お義母様とアンジェリカの顔、ひいては私の顔までも和らいでいく。
サキヌからの申し出によって、ラウス様が不在の時間のカリバーン家での仕事が見つかったのだった。嬉しくないはずがない。
脱 穀潰しである。
「皆さんはどのようなデザインがよろしいですか?」
先ほどのものは特に誰に渡すと決まっていなかったため、この屋敷で印象に残っていた薔薇を刺繍した。
今度は贈り主が決まっているのだから、その人にあった物を刺繍するのでもいいが、生憎私は彼らのことをそんなに詳しくは知らない。それでもちょうど本人たちがこの場所にいるのだ。それなら彼らに直接尋ねてみればいいだろう。そう思い聞いてみたのだが、三人が三人とも同じ答えを返したのだった。
「薔薇ですわ!」「薔薇かしら」「薔薇がいいな」
「皆さん、薔薇でよろしいんですか?」
「ああ。出来ればお父様のも薔薇にしてくれると嬉しい」
「構いませんが、難しくなければ薔薇以外のものでも刺繍できますよ?」
彼らの前でしてみせたのは薔薇ではあるが、見たことあれば大抵どんな花でも、花でなくても刺繍できる。
細かい装飾が要求される城を模した物ともなればそれなりに時間は要するだろうが、この屋敷に来てから結構な時間を持て余している私ならば数日のうちに完成させることができるだろう。だがどうやら彼らは私の技量を心配して同じものを注文したわけではないらしく、私の提案にゆっくりと首を振った。
「薔薇がいいのだ」――と。
そこまで言われれば無理に他のものを勧めることもないと全員分、薔薇の刺繍をすることに決めた。
「では色はどうしましょう?」
この様子だと皆が皆、ラウス様に渡す予定のハンカチのものと同じく赤薔薇かもしれないと思いながら聞くと今度は三人ともが違う答えを返して来た。
「私はピンクの薔薇がいいですわ! だって、だって可愛らしいもの!」
「私は気高く、美しい白薔薇がいいわ」
「俺は青薔薇かな。この前、学園に植えられていたの、綺麗だったんだよな……」
「お義父様のはどうしましょう?」
「モーチェス様は私と同じ色のものがいいわ!」
「わかりました」
そう返事をすると後ろからスッとまっさらなハンカチ5枚と針、そしてピンク、白、青、赤、緑の刺繍糸の入った籠が差し出される。
「ありがとうございます」
いつからか私の背後で控えていたシェードにお礼を言う。すると彼は大きな身体を少しだけ曲げて「アンジェリカ様の外出は明後日でございます」と耳打ちした。
「お父様、お兄様、お帰りなさい!」
二人の帰宅を聞き、玄関へと駆け出したアンジェリカはすぐさまお義父様の胸へと飛び込んだ。
「どうしたんだい、アンジェリカ? 今日はやけに機嫌がいいじゃないか」
「聞いてください、お父様! お義姉様がハンカチをプレゼントしてくださると約束してくださったのです!」
「ハンカチ?」
「そうよ。それはもう素晴らしいものでね!」
アンジェリカに続いてお義母様まで嬉しさを抑え切れずに語り出した。その姿にお義父様もラウス様もついていけずに首を傾げて、恥ずかしさで真っ赤に顔を染め上げた私に視線を注ぐ。だが二人はそんなことは構わずに先ほどよりも激しい賛美を代わる代わる繰り返す。
「針と糸を巧みに使っては一つ、また一つと花弁を作り上げていくのです!」
「腕利きの職人でもあんなに軽やかには進まないわ!!」
「何もないところにああも正確に薔薇を映し出せるなんてさすがとしか言いようがなかったよ!」
初めは見ているだけだったサキヌまでもがいつの間にか加わってしまい、私の顔は庭のバラたちよりもきっと真紅に染まっていることだろう。慌てて両手で顔を覆いはしたものの、全ては覆い切れずに熱を帯びた両耳は丸見えだ。
「モリア、そう恥ずかしがらないでくれ」
頭の上から声をかけられ、覆った手の指先だけ左右にずらして隙間を作ると目の前には優しく微笑むラウス様の姿があった。
「三人とも悪気はないんだ。ただモリアのことが好きで堪らないんだ。……もちろん俺も」
「ラウス。私を仲間外れにしないでくれないか?」
「すみません、お父様。とにかくみんなモリアが大好きなんだ」
大事にされているとは感じている。それはもう初めて会ったその日から。
だがこう改めて日に何回も褒められるとやはり恥ずかしいのだ。赤くなった顔は中々冷めてはくれない。
「だってずっとずっと憧れていたお義姉様ですもの!」
「5年だもんな……」
「長かったわね……」
三人ともがしみじみと何かを懐かしむように遠い目をするのでそれは何の年数なのか気になって仕方がない。
「5年、とは何のことですか?」
少しは赤みが引いてきた顔からゆっくりと手を離してから不思議に思うそれの意味を尋ねる。すると三人は顔を見合わせて、そして代表するかのようにお義母が口を開いた。
「それはもちろんラウスがモリアちゃんに……」
だがそれは最後まで語ることなく、ラウス様によって妨害された。
「何するのよ!」
「そういうことは言わなくていいんだよ!」
口を塞がれ妨害されたことに苛立つお義母様と、5年という年数の正体を明かされたくないラウス様は互いに引くつもりはないらしく、激しい睨み合いを交わし続ける。
誰も入っていけそうのない雰囲気のその交戦を終わりに導いたのはお義父様だった。
「ほらほら喧嘩しない。モリアさんが困っているだろう?」
双方の頭に手を乗せてなだめたのだ。すると二人ともが同じようにお義父様に弁明をする。
「でも……」「ですが……」
その姿はお皿を割ってしまった子どものようで微笑ましく思える。当のお義父様も私と同じ気持ちのようで、二人に慈愛の目を向けてから「喧嘩はダメだ。いいね?」と言い聞かせた。
「さてお腹も減ったことだし、ご飯にしよう。こんな日はみんな揃って、な。いいだろ、ラウス?」
「…………はい、お父様」
「モリアさんもいいかい?」
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