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12.送ったタオルは愛用されているらしい
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「う~ん、なんかしっくり来ない」
アイゼン様がいつ攻めてきてもいいように鍛え始めてから、ライドはほぼ毎日私の鍛錬に付き合ってくれている。
三日ほど前に「アイゼン様と戦う機会があるなら、公式戦用の剣じゃないか?」との指摘を受け、昨日から剣を持ち替えて鍛錬を行っているのだが、どうも手に馴染まない。
ライドは学園の授業など普段も同じ剣を使っているが、私の場合、普段使いのものの方がやや短いのだ。しかもグリップ部分にはクッションなどは入れずにそのままの状態にテープを巻いたもの。一方で、公式戦で定められたものはクッションとなる素材が入っている。
公式戦の参加は六歳からで、幼い子どもの弱い力でも握れるようにとの配慮があるのだろう。だが私の手には合わない。いつもぐるんぐるんにテープを巻き付けて、手元の部分を出来るだけ固くしている。
「テーピング、いつも通りなんだろう?」
「そうなんだけど、薬指と小指の辺りの座りが悪いというか……。こう、グインって手首で捻る時に少し浮いているような感じがする」
「最後に使ったのいつだっけ?」
「去年の大会」
「まぁ、使う機会ないもんな。打ち合いしている側としてはあまり違和感はないが、気になるなら怪我する前にちゃんと見てもらって方がいい」
「明日行ってこようかな」
「こういうのは早いほうがいい。まだ時間も遅くないし、今から行ってきたらどうだ」
「でも」
ライドの言うことは最もだが、彼は私達と違って学校に通っている。彼が来られるのはいつも日が暮れた頃。だが今日は午後からの講義が休みになったらしく、いつもよりも長く時間を取ってもらえた。そんな貴重な時間を無駄にしてしまうのは勿体ない。
未だアイゼン様からの接触はなく、お茶会や夜会でも今回の一件は話題になっていない。その代わりなのか、クアラは『最近、アイゼン様は鍛錬場にいつも同じタオルを持って来ている』という話は度々お茶会で耳にするそうだ。
きっと良い人からの贈り物なのではないかと噂になっている。
まさかそのタオルの送り人が目の前のキャサリンだとはつゆほども思わずにきゃっきゃと浮かれ、時にはほの暗い雰囲気を醸し出していると。なんとも恐ろしい話である。
邪魔にはならないと思ったが、そう毎回使うことはないだろう。きっと何かしらの意図があるはずだ。
だからこそ、気を抜いてはいられない。
そんな焦りの気持ちがライドに伝わったのだろう。困ったように笑うと、ポンポンと頭を撫でてくれた。
「打ち合っているうちに不具合に気付くなんてよくあることだ。それに、俺なら明日も時間作ってくるから」
「分かった。わざわざ来てもらったのに、ゴメン」
「あ、でも武器屋行くならついでに俺のテーピングも買ってきて。やっぱあそこのじゃないとダメだからさ」
「了解」
ライドに手を振り、財布を取りに屋敷に戻る。
部屋の引き出しに入れっぱなしの財布をポケットに押し込んで、ドアを開いたところでクアラと遭遇した。
午前中に用事があって出かけたらしく、今日はドレス姿のようだ。今日は父の帰りも遅いし、鍛錬の予定もないため着替えなかったのだろう。
「あれ、ライドと鍛錬してたんじゃなかったの?」
「そうなんだけど、昨日から公式戦用の剣に変えたら違和感があって。怪我する前に調整してもらいに行ってくる」
「王都まで行くの?」
「うん。ライドのテーピングも買ってくるけど、クアラも何かいる?」
「あ、じゃあ手芸屋さんも寄ってもらっても大丈夫?」
「もちろん」
「刺繍用の糸なんだけど……今、お金とメモ用意するから待ってて」
「毛糸もそろそろなくなりそうって言ってなかった?」
「そっちはまだ使わないからメイドに頼む~」
トトトと駆けていく姿も可愛らしい。
花柄の便せんと刺繍糸分のお金を預かり、町に繰り出す。
そこから乗り合い馬車に揺られて半刻ほどで王都に到着した。王都に来るのは共同鍛錬場を訪れた時以来。
クアラはジュエリーショップや演劇を見たりとちょくちょく訪れているようだが、私には頻繁に来る用事がない。
武器のメンテナンスや鍛錬場への顔見せが精々といったところだ。
馬車を降りてからメイン通りを進み、路地に入ってしばらく進む。すると行きつけのドワーフの鍛冶屋の看板が見えた。
「今日は開いてるといいな」
知る人ぞ知る店で、少し変わり者の店主に気に入られなければ武器を売ってもらえない。それに休業日もまちまちだ。
ドア札にはクローズともオープンとも書いていないので、ドアを引いて開けば開店、開かなければ休業と判断するしかない。
閉まっている日は大抵、前日に賭けで大儲けして飲み過ぎたか、嫌な客が来て早々に締めてしまったかである。
親父さん曰く、ドア札は気に入らない客が来た時に投げつける用らしい。使っているところを見たことはないが、札についている傷は何かあったらしいことを物語っている。まぁ深くは聞くまい。
ちなみに前回来た時は二度ほど出直してやっと買えた。とはいえ、腕前は確かなのでこの店を知っていたら他の店にはなかなか行く気にはならない。一度入って、店先に並ぶ剣を見て引き返したほどだ。今日はどうだろうとドアを引いて、落胆した。
「今日は閉まってる日か……。ツイてないな~」
今日は無理に足を運ばず、普段の剣で鍛錬を行うのが正解だったらしい。また日を改めて来るしかない。
アイゼン様がいつ攻めてきてもいいように鍛え始めてから、ライドはほぼ毎日私の鍛錬に付き合ってくれている。
三日ほど前に「アイゼン様と戦う機会があるなら、公式戦用の剣じゃないか?」との指摘を受け、昨日から剣を持ち替えて鍛錬を行っているのだが、どうも手に馴染まない。
ライドは学園の授業など普段も同じ剣を使っているが、私の場合、普段使いのものの方がやや短いのだ。しかもグリップ部分にはクッションなどは入れずにそのままの状態にテープを巻いたもの。一方で、公式戦で定められたものはクッションとなる素材が入っている。
公式戦の参加は六歳からで、幼い子どもの弱い力でも握れるようにとの配慮があるのだろう。だが私の手には合わない。いつもぐるんぐるんにテープを巻き付けて、手元の部分を出来るだけ固くしている。
「テーピング、いつも通りなんだろう?」
「そうなんだけど、薬指と小指の辺りの座りが悪いというか……。こう、グインって手首で捻る時に少し浮いているような感じがする」
「最後に使ったのいつだっけ?」
「去年の大会」
「まぁ、使う機会ないもんな。打ち合いしている側としてはあまり違和感はないが、気になるなら怪我する前にちゃんと見てもらって方がいい」
「明日行ってこようかな」
「こういうのは早いほうがいい。まだ時間も遅くないし、今から行ってきたらどうだ」
「でも」
ライドの言うことは最もだが、彼は私達と違って学校に通っている。彼が来られるのはいつも日が暮れた頃。だが今日は午後からの講義が休みになったらしく、いつもよりも長く時間を取ってもらえた。そんな貴重な時間を無駄にしてしまうのは勿体ない。
未だアイゼン様からの接触はなく、お茶会や夜会でも今回の一件は話題になっていない。その代わりなのか、クアラは『最近、アイゼン様は鍛錬場にいつも同じタオルを持って来ている』という話は度々お茶会で耳にするそうだ。
きっと良い人からの贈り物なのではないかと噂になっている。
まさかそのタオルの送り人が目の前のキャサリンだとはつゆほども思わずにきゃっきゃと浮かれ、時にはほの暗い雰囲気を醸し出していると。なんとも恐ろしい話である。
邪魔にはならないと思ったが、そう毎回使うことはないだろう。きっと何かしらの意図があるはずだ。
だからこそ、気を抜いてはいられない。
そんな焦りの気持ちがライドに伝わったのだろう。困ったように笑うと、ポンポンと頭を撫でてくれた。
「打ち合っているうちに不具合に気付くなんてよくあることだ。それに、俺なら明日も時間作ってくるから」
「分かった。わざわざ来てもらったのに、ゴメン」
「あ、でも武器屋行くならついでに俺のテーピングも買ってきて。やっぱあそこのじゃないとダメだからさ」
「了解」
ライドに手を振り、財布を取りに屋敷に戻る。
部屋の引き出しに入れっぱなしの財布をポケットに押し込んで、ドアを開いたところでクアラと遭遇した。
午前中に用事があって出かけたらしく、今日はドレス姿のようだ。今日は父の帰りも遅いし、鍛錬の予定もないため着替えなかったのだろう。
「あれ、ライドと鍛錬してたんじゃなかったの?」
「そうなんだけど、昨日から公式戦用の剣に変えたら違和感があって。怪我する前に調整してもらいに行ってくる」
「王都まで行くの?」
「うん。ライドのテーピングも買ってくるけど、クアラも何かいる?」
「あ、じゃあ手芸屋さんも寄ってもらっても大丈夫?」
「もちろん」
「刺繍用の糸なんだけど……今、お金とメモ用意するから待ってて」
「毛糸もそろそろなくなりそうって言ってなかった?」
「そっちはまだ使わないからメイドに頼む~」
トトトと駆けていく姿も可愛らしい。
花柄の便せんと刺繍糸分のお金を預かり、町に繰り出す。
そこから乗り合い馬車に揺られて半刻ほどで王都に到着した。王都に来るのは共同鍛錬場を訪れた時以来。
クアラはジュエリーショップや演劇を見たりとちょくちょく訪れているようだが、私には頻繁に来る用事がない。
武器のメンテナンスや鍛錬場への顔見せが精々といったところだ。
馬車を降りてからメイン通りを進み、路地に入ってしばらく進む。すると行きつけのドワーフの鍛冶屋の看板が見えた。
「今日は開いてるといいな」
知る人ぞ知る店で、少し変わり者の店主に気に入られなければ武器を売ってもらえない。それに休業日もまちまちだ。
ドア札にはクローズともオープンとも書いていないので、ドアを引いて開けば開店、開かなければ休業と判断するしかない。
閉まっている日は大抵、前日に賭けで大儲けして飲み過ぎたか、嫌な客が来て早々に締めてしまったかである。
親父さん曰く、ドア札は気に入らない客が来た時に投げつける用らしい。使っているところを見たことはないが、札についている傷は何かあったらしいことを物語っている。まぁ深くは聞くまい。
ちなみに前回来た時は二度ほど出直してやっと買えた。とはいえ、腕前は確かなのでこの店を知っていたら他の店にはなかなか行く気にはならない。一度入って、店先に並ぶ剣を見て引き返したほどだ。今日はどうだろうとドアを引いて、落胆した。
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