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チュート殿下 21 俺の身体からは何かが滲み出ているらしい⁉
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金髪碧眼は王子様のデフォ!は、ほぼ乙女ゲームの定番だけど。この『ドキ恋』も御多分に漏れず、第一王子や王族?の人も、濃さは違うが総じて色見は同じだった。
色の濃さがその属性の魔力の強さを表すっていう設定で、アーク殿下も攻略対象だからか、綺麗だなと思える色の濃さで、父親である陛下と同じ色だった。ただ、力は持ってるけど、あまり使えないやつ扱い。
言うなれば、究極の『当て馬』。それがアースクエイク・デューク・テンペストだったのだから。
つらつら、鏡の前で考え込んでいると、仕事中だっただろう忙しい侍従長を連れて、リフルが帰ってきた。
マーシュは人手の少ないこの離宮を回すことは大変だろう。が、前の後宮の一角に居る時よりも、警備の面では楽になったと言っていた。
この離宮を囲む壁の入り口一か所、外側に衛士を置けばよくなったので、部屋の扉を開けたときに、王城から借りている護衛騎士に俺を見られることが無くなった、そのことが一番良かったことだ、とマーシュがいっていたことが、アーク殿下の立場の特殊性をあらわしているのかもしれない。
忙しい仕事の中、この前の事件のことは無論、5歳にして精霊契約をしてしまったが如くの姿の原因を、古の書籍に答えになるものが書かれていないか探していたそうだ。
王城の図書館はこの国最大のもので、禁書も多く一般閲覧できない古書も多く収蔵されている。マーシュは決して爵位は高くないが、学生の時、その当時の王子の側近であったことから、特別に古書は勿論のこと禁書の閲覧も許された許可証をもらっており、今でも使用可能だったため、時間を作っては図書館に通ってくれていたそうだ。
この許可証は本人のみしか使用できないものなので、忙しくても時間をひねくりだして、図書館通いをしているらしい。
今まで、昔から親しい図書館の主の力も借りて魔術関係、特に精霊契約について調べているそうだが、これといって目新しいものは、なかったと、よく見れば目の下にうっすらと隈を作ったマーシュが、俺の髪を撫でながら話す。
そう、すでに俺は、鏡の前から引きはがされて、ゆったりとしたソファーに座らされている。ソファーというかマーシュの膝の上に……。
以前は、誰も見ていないところでリフルが抱き着いてくることもあったみたいだけど、マーシュのこれは疲れからくる無意識の行動かもしれない。お茶を持ってきたリフルが固まっていたから。
どうも、『俺』が目覚めてから、より魔力量が増えたようで、隠蔽できない髪色に一番特化してる治癒系の何かがにじみ出ているらしく、触るとよりその恩恵にあずかれるらしい。
マーシュのこの普段からは考えられない行動に、疲れの重さを感じて、俺は甘んじてこのナデナデを受け入れるのだ。
マーシュが正気に戻ってからの、リフルの嫉妬?からくる、姑並みの嫌味との、低次元ともいえる大声での応酬とか、しっかり高度な結界が張られていて、外に漏れなくて良かったね。
この結果は、誰あろうマーシュが張ったもので、黒い髪色から土の上級精霊と契約をしていることがわかるが、結界や防御魔法など土の精霊が得意とする魔法に関してはこの国でもトップクラスらしい。
とにかく、今の時点で、アーク殿下がなぜ?の部分に関しては何もわからないので、瞳の色と魔法の関係とかは、マーシュの魔法制御に関する授業を受けながら、訓練して真相を探ることにしようということになった。
とりあえず、以前はできていた魔力制御及び隠蔽を、再度使えるようにすることを目指すこととした。
色の濃さがその属性の魔力の強さを表すっていう設定で、アーク殿下も攻略対象だからか、綺麗だなと思える色の濃さで、父親である陛下と同じ色だった。ただ、力は持ってるけど、あまり使えないやつ扱い。
言うなれば、究極の『当て馬』。それがアースクエイク・デューク・テンペストだったのだから。
つらつら、鏡の前で考え込んでいると、仕事中だっただろう忙しい侍従長を連れて、リフルが帰ってきた。
マーシュは人手の少ないこの離宮を回すことは大変だろう。が、前の後宮の一角に居る時よりも、警備の面では楽になったと言っていた。
この離宮を囲む壁の入り口一か所、外側に衛士を置けばよくなったので、部屋の扉を開けたときに、王城から借りている護衛騎士に俺を見られることが無くなった、そのことが一番良かったことだ、とマーシュがいっていたことが、アーク殿下の立場の特殊性をあらわしているのかもしれない。
忙しい仕事の中、この前の事件のことは無論、5歳にして精霊契約をしてしまったが如くの姿の原因を、古の書籍に答えになるものが書かれていないか探していたそうだ。
王城の図書館はこの国最大のもので、禁書も多く一般閲覧できない古書も多く収蔵されている。マーシュは決して爵位は高くないが、学生の時、その当時の王子の側近であったことから、特別に古書は勿論のこと禁書の閲覧も許された許可証をもらっており、今でも使用可能だったため、時間を作っては図書館に通ってくれていたそうだ。
この許可証は本人のみしか使用できないものなので、忙しくても時間をひねくりだして、図書館通いをしているらしい。
今まで、昔から親しい図書館の主の力も借りて魔術関係、特に精霊契約について調べているそうだが、これといって目新しいものは、なかったと、よく見れば目の下にうっすらと隈を作ったマーシュが、俺の髪を撫でながら話す。
そう、すでに俺は、鏡の前から引きはがされて、ゆったりとしたソファーに座らされている。ソファーというかマーシュの膝の上に……。
以前は、誰も見ていないところでリフルが抱き着いてくることもあったみたいだけど、マーシュのこれは疲れからくる無意識の行動かもしれない。お茶を持ってきたリフルが固まっていたから。
どうも、『俺』が目覚めてから、より魔力量が増えたようで、隠蔽できない髪色に一番特化してる治癒系の何かがにじみ出ているらしく、触るとよりその恩恵にあずかれるらしい。
マーシュのこの普段からは考えられない行動に、疲れの重さを感じて、俺は甘んじてこのナデナデを受け入れるのだ。
マーシュが正気に戻ってからの、リフルの嫉妬?からくる、姑並みの嫌味との、低次元ともいえる大声での応酬とか、しっかり高度な結界が張られていて、外に漏れなくて良かったね。
この結果は、誰あろうマーシュが張ったもので、黒い髪色から土の上級精霊と契約をしていることがわかるが、結界や防御魔法など土の精霊が得意とする魔法に関してはこの国でもトップクラスらしい。
とにかく、今の時点で、アーク殿下がなぜ?の部分に関しては何もわからないので、瞳の色と魔法の関係とかは、マーシュの魔法制御に関する授業を受けながら、訓練して真相を探ることにしようということになった。
とりあえず、以前はできていた魔力制御及び隠蔽を、再度使えるようにすることを目指すこととした。
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