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消えていくお金…一日の終わり
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護身用の武器を手に入れ、あとは薬と家電が買えれば大満足なんだけど…。やはりお金が足りない。食費の事も考えると無駄遣いは出来ない。アルバイトだってすぐ決まるかわからないし、即日払いでなければすぐにお金は手に入らない。今さらだけど、貯金がないのは凄く辛い。精神的不安が大きい。
とりあえず、薬屋さんを探そう。ゲームと現実を一緒に考えちゃダメってわかってるけど…。回復薬はこの世界では必要不可欠だと思う。…だって町の外を歩けば普通に魔獣が出るんだよ?あんなのに出くわして普通に生きていられる方がおかしい。仮にまた襲われる事態になっても薬さえあれば生き延びる事が出来るかもしれない。
薬屋さんを見つけ入店する。少し安心したのはここでは嘘八百の自己紹介をしなくて済むこと。シスターが薬を買うのは全く違和感が無いし、不思議じゃない。驚いたのは上級回復薬の価格…一個4000ゴル。いくら薬とは言え高すぎる…と最初は思ったけど、あんな大怪我を傷痕も残さず素早く治癒した薬。これくらいするものかな…と思い直した。
これ程の高額品を今の私が買うのは無理があると思う。でも、その薬をママさんは惜しむ事なく使ってくれた。だっだら私もその気持ちに応えたい。
回復薬の他にも解毒薬、止痛薬、筋力増強の丸薬など様々な種類の薬が陳列されていた。続けて商品を眺めていると気になる物が目に入った。
『あなたの薬に頼れるポーチ!これさえあれば安心・安全!走っても転んでも割れません!薬もあなたも守ります!最大六本まできっちり持ち運び出来ます!』
…これは良いウエストポーチかも…。薬のショーケースに一緒に並べてあった商品だけど、持ってて損はなさそう…。というのが回復薬はいかにもすぐ割れてしまいそうな試験管に薬液を入れ、詮をしただけの作りとなっている。せっかく薬を持ち歩いていても使う時に割れていたら意味がない。ここは安心の為にお金を使うべきかな…。
「すみません。このウエストポーチはどの程度の衝撃に耐えられるんでしょうか?」
店主のお婆さんに聞いてみる。
「うぬ?…思い切り蹴飛ばされたり、踏んづけられたりせにゃあ大丈夫じゃと聞いとるが…」
…。
大丈夫かな…。でも薬を裸で持ち歩くよりはいいかも…。
結局、上級回復薬一本、普通の回復薬二本、ウエストポーチで合計8000ゴルかかってしまった。これで残りは6000ゴル。さすがにこれ以上はマズイ。ご飯が食べられなくなる。
お店を出て早速ウエストポーチを着け、薬をセットする。うん…良い感じにフィットした。それとサイドポケットに小型の武器が入りそう。ちょうど良い…さっきの武器、ソードブレイカー(名前はカッコいいのに…)も入れておこう。これでいつ魔獣が襲ってきても即座に抜いて対応出来る。…脳天直撃!串刺しにしてやんよ…なんてね。実際にはまた逃げるんだろうな…。
残りの6000ゴルをどう使うか…。普通に考えれば全て食費に当てた方がいいんだけど…。まだ、何か買わなきゃいけないものがあるような…。
…。
そうだ!靴を買わなきゃ!サイズが合ってないし、いつまでも亡きシスターさんの靴を履いているのは良くないよね…。だったら修道服はいいのか?…と言われたらそれは別の話。この修道服は私の生命線…これだけは手放せない。いつか素晴らしい伝説の鎧が手に入ればその時返却しよう。…ごめんなさい。家電はまた今度にしよう。
靴屋さんに向かう。色々お店を回り過ぎてなんか疲れてきた。さっさと買って家で休もう。靴屋さんに入り、売場に向かうより先に店主様に聞く。
「安くて履き心地が良い、歩きやすいブーツが欲しいのですが…」
…。
サイズ合わせをして靴を購入する。ダークブラウンのショートブーツ。靴の両サイドにゴムが入っているので多少走っても脱げないはず…。価格は2500ゴル。
ついでにカウンター横に積まれていた革製のミニ財布も買う。価格はなんと500ゴル。なぜこんなに安いのかと聞いたところ、靴の素材の余りを縫い合わせて作ったものだからとのこと。でもクオリティーは結構高いような…。
封筒から今買った財布にお金を入れかえる。残金3000ゴル。…家電どころの話じゃない。早くバイト探さないと、また借金しなきゃいけなくなる。借金シスターもどき爆誕!…って全然笑えない。
買うもの買ったし家に帰ろう。雑貨屋さんで買った腕時計を確認すると午後六時を過ぎたところだった。…お腹空いたな。
食堂『流星と旅人』に着いた。店内を覗くと大勢のお客さんでごった返していた。満席っぽい。ママさんとミリー大丈夫かな?バイトの子…さすがにもう来てるよね…?
「あら?ユリカさんお帰りなさい!町はどうだったかしら?」
ママさんがこちらに気付いて声を掛けてくれた。
「すみません、お忙しい時に…。とても興味深い町でした。お店もいっぱいありますし…」
「そう!それはよかった♪お席へご案内しましょうか?カウンター席になりますが…」
「あっ…いえ。大変そうですので…テイクアウトでお願いします」
「テイクアウト…?」
不思議そうな顔をするママさん。
ヤバい…前の世界の用語が…。
「すみません。お持ち帰りって出来ますか?お部屋で頂こうと思います」
「出来ますとも♪気を遣わせちゃってごめんなさいね」
「とんでもないです。えっと…じゃあ、おにぎりセットをお願いします」
「畏まりました。少々お待ち下さいませ♪」
ほんとは親子丼とは別の丼物が食べたかったけど…。節約しなきゃね。
代金を支払い(さらに500ゴルを失った)夕食を持って自宅に戻る。
買ってきた荷物を静かに床に置く。部屋の掃除もしなきゃいけないけど…。今日は疲れて無理っぽい。
とりあえずシャワーを浴びさっぱりしてからご飯を食べよう。
…。
お風呂から出て髪と身体を拭き、買ったばかりの下着を着け部屋着に着替える。それから、今日着ていた服(修道服以外)、下着を全て洗濯機に放り込み洗剤を入れスタートボタンを押す。
疲れた…。一人で生活するってこんなに大変だったんだと改めて実感する。今までは甘え過ぎてた…。こんな状況になった以上、自立しないとダメだよね。
部屋全体を掃除したかったけど、それは明日にしよう。玄関から部屋へと続く通路の床だけを掃き掃除・雑巾がけし、腰を下ろす。ママさんお手製のおにぎり…おいしい。適度に塩味が効いていて具材の鮭と昆布もシンプルながら味わい深い。満足満足…。
買い物袋から歯磨きセットを取り出し歯を磨く。今夜はベッドが使えない。埃まみれのせんべい布団じゃきっと眠れないし、衛生的に良くない。床に粗品で頂いたバスタオル二枚目を敷き、その上に身体を横にする。掛け布団が無いので代わりに修道服を広げて掛ける。…床が硬い。寝れるかな…。
明日は部屋の掃除にバイトも探さなきゃ…。それにもう一つ、必ずしなきゃいけない事がある。それは亡きシスターのお墓を作ってあげること。装備もある程度整った今なら、草原を越え、森を抜けてあの洞窟へ行くのも無謀ではない…ような気がする。カトレアさんの言ったように護衛を雇えれば安心なんだけど…。当然そんなお金はない。自分で何とかするしかない。
馬車を利用する?…安心だけどいくらかかるのかな?馬を借りるのは?…乗馬の経験も無いのに?
そんな事を考えながら目を閉じていると、いつの間にかウトウトし始め次第にゆっくりと眠りに落ちていくのを感じていた。
とりあえず、薬屋さんを探そう。ゲームと現実を一緒に考えちゃダメってわかってるけど…。回復薬はこの世界では必要不可欠だと思う。…だって町の外を歩けば普通に魔獣が出るんだよ?あんなのに出くわして普通に生きていられる方がおかしい。仮にまた襲われる事態になっても薬さえあれば生き延びる事が出来るかもしれない。
薬屋さんを見つけ入店する。少し安心したのはここでは嘘八百の自己紹介をしなくて済むこと。シスターが薬を買うのは全く違和感が無いし、不思議じゃない。驚いたのは上級回復薬の価格…一個4000ゴル。いくら薬とは言え高すぎる…と最初は思ったけど、あんな大怪我を傷痕も残さず素早く治癒した薬。これくらいするものかな…と思い直した。
これ程の高額品を今の私が買うのは無理があると思う。でも、その薬をママさんは惜しむ事なく使ってくれた。だっだら私もその気持ちに応えたい。
回復薬の他にも解毒薬、止痛薬、筋力増強の丸薬など様々な種類の薬が陳列されていた。続けて商品を眺めていると気になる物が目に入った。
『あなたの薬に頼れるポーチ!これさえあれば安心・安全!走っても転んでも割れません!薬もあなたも守ります!最大六本まできっちり持ち運び出来ます!』
…これは良いウエストポーチかも…。薬のショーケースに一緒に並べてあった商品だけど、持ってて損はなさそう…。というのが回復薬はいかにもすぐ割れてしまいそうな試験管に薬液を入れ、詮をしただけの作りとなっている。せっかく薬を持ち歩いていても使う時に割れていたら意味がない。ここは安心の為にお金を使うべきかな…。
「すみません。このウエストポーチはどの程度の衝撃に耐えられるんでしょうか?」
店主のお婆さんに聞いてみる。
「うぬ?…思い切り蹴飛ばされたり、踏んづけられたりせにゃあ大丈夫じゃと聞いとるが…」
…。
大丈夫かな…。でも薬を裸で持ち歩くよりはいいかも…。
結局、上級回復薬一本、普通の回復薬二本、ウエストポーチで合計8000ゴルかかってしまった。これで残りは6000ゴル。さすがにこれ以上はマズイ。ご飯が食べられなくなる。
お店を出て早速ウエストポーチを着け、薬をセットする。うん…良い感じにフィットした。それとサイドポケットに小型の武器が入りそう。ちょうど良い…さっきの武器、ソードブレイカー(名前はカッコいいのに…)も入れておこう。これでいつ魔獣が襲ってきても即座に抜いて対応出来る。…脳天直撃!串刺しにしてやんよ…なんてね。実際にはまた逃げるんだろうな…。
残りの6000ゴルをどう使うか…。普通に考えれば全て食費に当てた方がいいんだけど…。まだ、何か買わなきゃいけないものがあるような…。
…。
そうだ!靴を買わなきゃ!サイズが合ってないし、いつまでも亡きシスターさんの靴を履いているのは良くないよね…。だったら修道服はいいのか?…と言われたらそれは別の話。この修道服は私の生命線…これだけは手放せない。いつか素晴らしい伝説の鎧が手に入ればその時返却しよう。…ごめんなさい。家電はまた今度にしよう。
靴屋さんに向かう。色々お店を回り過ぎてなんか疲れてきた。さっさと買って家で休もう。靴屋さんに入り、売場に向かうより先に店主様に聞く。
「安くて履き心地が良い、歩きやすいブーツが欲しいのですが…」
…。
サイズ合わせをして靴を購入する。ダークブラウンのショートブーツ。靴の両サイドにゴムが入っているので多少走っても脱げないはず…。価格は2500ゴル。
ついでにカウンター横に積まれていた革製のミニ財布も買う。価格はなんと500ゴル。なぜこんなに安いのかと聞いたところ、靴の素材の余りを縫い合わせて作ったものだからとのこと。でもクオリティーは結構高いような…。
封筒から今買った財布にお金を入れかえる。残金3000ゴル。…家電どころの話じゃない。早くバイト探さないと、また借金しなきゃいけなくなる。借金シスターもどき爆誕!…って全然笑えない。
買うもの買ったし家に帰ろう。雑貨屋さんで買った腕時計を確認すると午後六時を過ぎたところだった。…お腹空いたな。
食堂『流星と旅人』に着いた。店内を覗くと大勢のお客さんでごった返していた。満席っぽい。ママさんとミリー大丈夫かな?バイトの子…さすがにもう来てるよね…?
「あら?ユリカさんお帰りなさい!町はどうだったかしら?」
ママさんがこちらに気付いて声を掛けてくれた。
「すみません、お忙しい時に…。とても興味深い町でした。お店もいっぱいありますし…」
「そう!それはよかった♪お席へご案内しましょうか?カウンター席になりますが…」
「あっ…いえ。大変そうですので…テイクアウトでお願いします」
「テイクアウト…?」
不思議そうな顔をするママさん。
ヤバい…前の世界の用語が…。
「すみません。お持ち帰りって出来ますか?お部屋で頂こうと思います」
「出来ますとも♪気を遣わせちゃってごめんなさいね」
「とんでもないです。えっと…じゃあ、おにぎりセットをお願いします」
「畏まりました。少々お待ち下さいませ♪」
ほんとは親子丼とは別の丼物が食べたかったけど…。節約しなきゃね。
代金を支払い(さらに500ゴルを失った)夕食を持って自宅に戻る。
買ってきた荷物を静かに床に置く。部屋の掃除もしなきゃいけないけど…。今日は疲れて無理っぽい。
とりあえずシャワーを浴びさっぱりしてからご飯を食べよう。
…。
お風呂から出て髪と身体を拭き、買ったばかりの下着を着け部屋着に着替える。それから、今日着ていた服(修道服以外)、下着を全て洗濯機に放り込み洗剤を入れスタートボタンを押す。
疲れた…。一人で生活するってこんなに大変だったんだと改めて実感する。今までは甘え過ぎてた…。こんな状況になった以上、自立しないとダメだよね。
部屋全体を掃除したかったけど、それは明日にしよう。玄関から部屋へと続く通路の床だけを掃き掃除・雑巾がけし、腰を下ろす。ママさんお手製のおにぎり…おいしい。適度に塩味が効いていて具材の鮭と昆布もシンプルながら味わい深い。満足満足…。
買い物袋から歯磨きセットを取り出し歯を磨く。今夜はベッドが使えない。埃まみれのせんべい布団じゃきっと眠れないし、衛生的に良くない。床に粗品で頂いたバスタオル二枚目を敷き、その上に身体を横にする。掛け布団が無いので代わりに修道服を広げて掛ける。…床が硬い。寝れるかな…。
明日は部屋の掃除にバイトも探さなきゃ…。それにもう一つ、必ずしなきゃいけない事がある。それは亡きシスターのお墓を作ってあげること。装備もある程度整った今なら、草原を越え、森を抜けてあの洞窟へ行くのも無謀ではない…ような気がする。カトレアさんの言ったように護衛を雇えれば安心なんだけど…。当然そんなお金はない。自分で何とかするしかない。
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