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第一章 街を作る前準備編
1 エロ神さまに相談しようそうしよう
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王宮で無理難題をぶち投げられたその日、俺は愛しの女神に聞いてみた。
「どんな街が欲しいですか? エロ神さま」
「誰がエロ神よ」
執務机の端に、ちょこんとお尻を乗せて。
愛しの我が女神は遊ぶような声で返してきた。
「私には、情愛の女神リリスっていう、立派な名前があるんだから」
「え~、でもエロいじゃないですか~」
「貴方限定でしょ? 誰彼かまわずエロい訳じゃないもん。それとも、誰にでもエロい方が良いなら、これからそうするけど?」
悪戯じみた問い掛けに、
「すんません! 寝獲られ趣味無いんで勘弁して下さい!」
俺は流れるような所作で土下座しながら謝った。
調子こいて先に悪ふざけしたのは俺なのでしょうがない。
そんな俺に、我が女神たるリリスはクスクスと笑いながら、
「あんまりいじめないでね、陽色。私の一番は、貴方なんだから」
執務机に乗っかったまま、素足で俺の頭を軽く踏む。
どう考えてもイジめられてるのは俺の方です。
「ありがとうございます!」
「なにが?」
楽しげな響きを声に滲ませながら、リリスは俺の首筋を揉むように足裏でふみふみし、くすぐるように俺の背中を足裏で這う。
「あ、なんか、新しい世界に覚醒めそうな気が」
「覚醒めても好いけど、ずっとはダメよ。偶には私もイジめられたいもの」
耳をくすぐるような心地好い声で、誘うような響きを滲ませリリスは、ねだるように言う。
その声に誘われて、俺は顔を上げる。
視線の先には小柄な少女。
夜闇を思わせる艶やかな黒髪を背中に届くほどに伸ばし、透き通るような白い肌は瑞々しく張りがある。淡い空色のワンピースに包まれたその体は、これからのびやかに育つ硬さと共に、女としての柔らかさも同居していた。
蠱惑的でありながら清純な、相反する魅力を持っている。
それが我が愛しの女神たる、この世界に俺を転生させたリリスである。
リリスは顔を上げた俺に、ぞわりと肌が粟立つような、欲情をかきたてる微笑みを浮かべながら、俺の顔の前に素足を差し出す。
俺は恭しく右手に取って、華奢な肉感を確かめるようにやわやわと揉みながら、残った左手の指を、足の甲に這わす。
「ん……」
僅かに熱を感じさせるような、甘えた声をリリスは零す。けれど、
(足らないな……)
抑えが利かず、俺は唇で食むように、リリスの足の甲にキスをする。
「あ……」
濡れた泣き声をリリスは上げる。そしてもどかしげに、ねだるように言った。
「ねぇ……する?」
「いやしませんよ」
即座の返事に、リリスは不満そうに軽く眉を寄せると、
「なんでよーっ。こっちをその気にさせといてひどーいっ」
すねるように言った。
「うわっかわいいっ」
「ありがと。って、そんな言葉で騙されないんだからね」
「まんざらでもない表情で言われても」
「ちょろい、とか思ったでしょ」
「そこもかわいいですっ」
「もぅ……バーカ」
くすくすとリリスは笑うと、やわらかな眼差しを向け言った。
「ひょっとして、気を遣ってる? 今日の姿は、ちっちゃいし」
「分かってるなら、もっと大人な姿になって下さい。そういう少女の姿じゃ、壊しちゃいそうで怖いです。もっと育った姿になれるんですから」
「別に良いのに、壊しても。人間じゃないんだから、壊れても治っちゃうわよ」
「趣味じゃないですよ~」
「そう? 私は嫌いじゃないんだけどなぁ。だって、いつもよりいっぱいになって感じられるんだもの」
「うわっ、エロっ。やっぱエロ神じゃないですかーっ」
「そうよ。だって陽色が相手だもん」
嬉しそうに笑みを浮かべながら言い切るリリス。
……いかん、恥ずい。
こうもストレートに好意をぶつけられると、誤魔化せない。
顔が赤くなっているのが、鏡を見るまでもなく分かる。
それぐらい、熱くなっている。
ちょっと、くやしい。なので、仕返しめいた言葉を返す。
「今日、その姿なのは、その服を着るためですか?」
いまリリスが来ているワンピースは、華やかではあるが可愛らしいもの。大人の姿なリリスも魅力的ではあるが、似合うかというと、やはり幼さの残る少女の姿の方がより似合う。
そう思って言ったのではあるが、的を得ていたようで、
「ええ、そうよ。かわいいでしょ、この服」
ご機嫌な声で返してきた。なので、
「ええ、とても。好く似合っています。かわいいですよ、リリス」
本音を真っ直ぐにぶつけてやった。すると、
「ん……そう? ありがと……」
恥ずかしいのか、すっと視線を逸らし、小さな声で頷いた。
そんなリリスの可愛らしさに苦笑しながら、俺は手にしていたリリスの足から手を静かに離すと、皮張りのゆったりとした椅子に座る。そして、
「少しそれちゃったので、話を元に戻します。リリス、もう一度聞きますが、貴女はどんな街が欲しいですか?」
これにリリスは、お尻を乗せていた執務机から、ぴょんと降り立ち。
床に脱いでいたミュールを穿いて俺の傍にまで来ると、
「本気で街をひとつプレゼントしてくれるの? 陽色」
リリスは俺の膝の上にお尻を乗せ座り、身体を預けてくる。
やわらかな重みと、温かな肌の温もり。
心地好いそれらを感じながら、俺は返した。
「はい。貴女のための街を、造ろうと思っているんです。貴女が受け入れてくれるなら、貴女にその街の、守護女神になって貰いたいんです。嫌、ですか?」
「嫌じゃないわ。でも、唐突ね。事情がまだ呑み込めないわ。王宮に呼び出されたかと思ったら、返って来るなり私を喚んで、そんなこと言うんですもの。ね? ちゃんと説明、してくれるんでしょう?」
「勿論ですよ」
俺はリリスのお腹に手を当てるようにして抱き寄せながら、王宮での出来事を説明した。
「どんな街が欲しいですか? エロ神さま」
「誰がエロ神よ」
執務机の端に、ちょこんとお尻を乗せて。
愛しの我が女神は遊ぶような声で返してきた。
「私には、情愛の女神リリスっていう、立派な名前があるんだから」
「え~、でもエロいじゃないですか~」
「貴方限定でしょ? 誰彼かまわずエロい訳じゃないもん。それとも、誰にでもエロい方が良いなら、これからそうするけど?」
悪戯じみた問い掛けに、
「すんません! 寝獲られ趣味無いんで勘弁して下さい!」
俺は流れるような所作で土下座しながら謝った。
調子こいて先に悪ふざけしたのは俺なのでしょうがない。
そんな俺に、我が女神たるリリスはクスクスと笑いながら、
「あんまりいじめないでね、陽色。私の一番は、貴方なんだから」
執務机に乗っかったまま、素足で俺の頭を軽く踏む。
どう考えてもイジめられてるのは俺の方です。
「ありがとうございます!」
「なにが?」
楽しげな響きを声に滲ませながら、リリスは俺の首筋を揉むように足裏でふみふみし、くすぐるように俺の背中を足裏で這う。
「あ、なんか、新しい世界に覚醒めそうな気が」
「覚醒めても好いけど、ずっとはダメよ。偶には私もイジめられたいもの」
耳をくすぐるような心地好い声で、誘うような響きを滲ませリリスは、ねだるように言う。
その声に誘われて、俺は顔を上げる。
視線の先には小柄な少女。
夜闇を思わせる艶やかな黒髪を背中に届くほどに伸ばし、透き通るような白い肌は瑞々しく張りがある。淡い空色のワンピースに包まれたその体は、これからのびやかに育つ硬さと共に、女としての柔らかさも同居していた。
蠱惑的でありながら清純な、相反する魅力を持っている。
それが我が愛しの女神たる、この世界に俺を転生させたリリスである。
リリスは顔を上げた俺に、ぞわりと肌が粟立つような、欲情をかきたてる微笑みを浮かべながら、俺の顔の前に素足を差し出す。
俺は恭しく右手に取って、華奢な肉感を確かめるようにやわやわと揉みながら、残った左手の指を、足の甲に這わす。
「ん……」
僅かに熱を感じさせるような、甘えた声をリリスは零す。けれど、
(足らないな……)
抑えが利かず、俺は唇で食むように、リリスの足の甲にキスをする。
「あ……」
濡れた泣き声をリリスは上げる。そしてもどかしげに、ねだるように言った。
「ねぇ……する?」
「いやしませんよ」
即座の返事に、リリスは不満そうに軽く眉を寄せると、
「なんでよーっ。こっちをその気にさせといてひどーいっ」
すねるように言った。
「うわっかわいいっ」
「ありがと。って、そんな言葉で騙されないんだからね」
「まんざらでもない表情で言われても」
「ちょろい、とか思ったでしょ」
「そこもかわいいですっ」
「もぅ……バーカ」
くすくすとリリスは笑うと、やわらかな眼差しを向け言った。
「ひょっとして、気を遣ってる? 今日の姿は、ちっちゃいし」
「分かってるなら、もっと大人な姿になって下さい。そういう少女の姿じゃ、壊しちゃいそうで怖いです。もっと育った姿になれるんですから」
「別に良いのに、壊しても。人間じゃないんだから、壊れても治っちゃうわよ」
「趣味じゃないですよ~」
「そう? 私は嫌いじゃないんだけどなぁ。だって、いつもよりいっぱいになって感じられるんだもの」
「うわっ、エロっ。やっぱエロ神じゃないですかーっ」
「そうよ。だって陽色が相手だもん」
嬉しそうに笑みを浮かべながら言い切るリリス。
……いかん、恥ずい。
こうもストレートに好意をぶつけられると、誤魔化せない。
顔が赤くなっているのが、鏡を見るまでもなく分かる。
それぐらい、熱くなっている。
ちょっと、くやしい。なので、仕返しめいた言葉を返す。
「今日、その姿なのは、その服を着るためですか?」
いまリリスが来ているワンピースは、華やかではあるが可愛らしいもの。大人の姿なリリスも魅力的ではあるが、似合うかというと、やはり幼さの残る少女の姿の方がより似合う。
そう思って言ったのではあるが、的を得ていたようで、
「ええ、そうよ。かわいいでしょ、この服」
ご機嫌な声で返してきた。なので、
「ええ、とても。好く似合っています。かわいいですよ、リリス」
本音を真っ直ぐにぶつけてやった。すると、
「ん……そう? ありがと……」
恥ずかしいのか、すっと視線を逸らし、小さな声で頷いた。
そんなリリスの可愛らしさに苦笑しながら、俺は手にしていたリリスの足から手を静かに離すと、皮張りのゆったりとした椅子に座る。そして、
「少しそれちゃったので、話を元に戻します。リリス、もう一度聞きますが、貴女はどんな街が欲しいですか?」
これにリリスは、お尻を乗せていた執務机から、ぴょんと降り立ち。
床に脱いでいたミュールを穿いて俺の傍にまで来ると、
「本気で街をひとつプレゼントしてくれるの? 陽色」
リリスは俺の膝の上にお尻を乗せ座り、身体を預けてくる。
やわらかな重みと、温かな肌の温もり。
心地好いそれらを感じながら、俺は返した。
「はい。貴女のための街を、造ろうと思っているんです。貴女が受け入れてくれるなら、貴女にその街の、守護女神になって貰いたいんです。嫌、ですか?」
「嫌じゃないわ。でも、唐突ね。事情がまだ呑み込めないわ。王宮に呼び出されたかと思ったら、返って来るなり私を喚んで、そんなこと言うんですもの。ね? ちゃんと説明、してくれるんでしょう?」
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