44 / 115
第一章 街を作る前準備編
14 襲撃される2人 その② 三人称視点
しおりを挟む
「見てきます。カルナさまはここで――」
「ダメだ」
独りで、破壊音の聞こえてきた玄関に行こうとするミリィをカルナは止める。
「相手は単体だが魔物だ。私も出る」
「っ! なぜ魔物がここに……」
「分からない。だが、どう考えても敵対的だ。考えるのは、排除してからにしよう」
そう言うとカルナは、その場で個人用の防御系付与魔術を構築。無詠唱でミリィに3つ重ねて掛ける。
「カルナさま。私よりも先に御自分に魔術はお掛け下さい」
心配そうに言うミリィに、
「戦い方を考えて、ミリィを優先しただけだ。気にする事は無い」
カルナは微妙に言い訳するように返しながら、
「ミリィ。すまないが前衛を任せる。私はサポートに回る。頼めるか?」
ミリィに反論させないよう一気に言う。これにミリィは、
「はい。任せて下さい」
頼られる嬉しさを飲み込みながら静かに応え、自身の身体強化系魔術を活性化させる。
ミリィは魔術を使えるが、同時に起動できる数は2つが限界のため、この状態で使える魔術はあと一つ。
それを戦闘時の切り札として取っておくために、カルナは更に魔術をミリィに掛ける。
「白銀よ、敵砕く、手甲と化せ。顕現せよ、魔銀手甲」
呪文詠唱と同時に、ミリィの両手を輝く白銀の手甲が覆う。
「行けるか? ミリィ」
「はい」
返す言葉は短く、けれど応えようとする強さをミリィは込める。
そうして準備を整えた2人は、ミリィを前方に置き、カルナが後ろに就く配置を取る。
2人の動きに停滞は無く、言葉無くとも通じ合うような滑らかさがあった。
だからこそ、ミリィが無言で部屋を出ると同時に、カルナも距離を崩さず後についていく。
いま2人が居る部屋は、陽色を案内した一階最奥の部屋。
部屋を出ると同時に、聞こえてくるのは玄関口から聞こえてくる破壊音。
ミリィは、不快そうに眉を寄せ一気に走る。
瞬き一つ費やす間に、現場に着いたミリィが見たのは歪な人型。
それは例えるなら、筋肉で膨れ上がった怪物。
全身を黒に染めながら、肥大化した筋肉の様相を見せる。
巨大である。2mは超えるだろう。
岩のような拳を振るう度に、周囲を破壊していく。
目は一つ。顔の中央に握り拳ほどの赤黒い瞳が、爛々と殺意を灯していた。
傍にいるだけで身のすくむような暴力の塊のような怪異。
けれど、それを前にしたミリィは静かでさえあった。
「どなた様か知りませんが、お帰り頂けますか?」
情報収集も兼ね、試しに声を掛けてみる。
けれどその返答は、暴力だった。
壁の一部を魔物は拳で破壊すると、その残骸を手にし投げつける。
まっすぐに飛んでくるそれは、ミリィの心臓を目掛け、目にも止まらぬ速さで迫った。
瞬き一つする余裕すら無く迫るそれを、ミリィは当たる寸前に粉砕する。
腕の一振りで、弾く事すらなく粉々に砕く。
避けられないから砕き迎撃した、のではない。
自分の後ろには、守るべき主が居るのだ。
どんな攻撃だろうと、通す気はない。不退転の覚悟を抱き実行したのだ。
「お帰り下さい。さもなければ、拳でお応えいたします。
お選びください、好きな方を」
挑発するように言いながら魔物の出方を探る。
僅かに、魔物は何かを待つように動きを止めていたが、次の瞬間、弾けるような勢いで踏み込んできた。
屋敷の床を踏み破る勢いで跳び込んでくると、風を打つ音をさせ拳を振るう。
当たれば人体など吹き飛ぶような剛拳。その一撃は、鉄を砕くような轟音と共に打ち落とされた。
「遅いですよ」
魔物の拳の軌道を途中から書き換えるような、弧を描き放たれた左拳。
先に拳を放った魔物より、後からでありながらなお速く。ミリィの一撃は鋭かった。
「オオオオオオアアアアアッ!」
先制攻撃を防がれた魔物が絶叫する。怒りを爆発させるように吠え叫び、衝動のままに殴りかかる。
1撃で足らなければ2撃。それでも足らなければ幾らでも重ねるとでも言うように、目にも止まらぬ連打を叩き込む。
顔を砕き胸を貫き、腕を潰し胴体を粉砕しようと、打ち放つだけで周囲を震わせるような拳の全て。
それを、ミリィは尽く打ち落した。
足さばきは軽やかに。魔物の動きを読みながら、一歩も退くことなく前へ前へと。
暴風のように打ち出される十数の拳のこと如くを、打ち落とし逸らし弾いていく。
その激しさに、魔物は連いて来られない。
先んじて拳を放ったにも拘らず全てを打ち落とされ、挙句に両腕を連打で弾かれ胴体ががら空きに。
そこに、ミリィは踏み込む。
身体を沈め捻りながら、動きの全てを連動させた右ストレートを叩き込む。
床を反動でふみ壊すほどの一撃は、魔物を後方に吹っ飛ばすほどの威力を見せた。
吹っ飛ばされ倒れ込む魔物。どこか呆然としているかのように動かない。
そこに、ミリィは静かな眼差しを向け言った。
「もう、終わりですか? でしたらお帰りを。逃がすつもりは、ありませんが」
その言葉に、魔物は身体を震わせる。
怒りを表すようなその異変は、新たなる脅威となって現れた。
魔物の背中が盛り上がり、新たに一対の腕が生える。
変化はそれだけに留まらず、頑強さを増すかのように全身が膨れ上がった。
暴力の塊が、更に凶悪さを増す。けれど、
「手数を増やしましたか」
ミリィは、どこまでも落ち着いた声で、
「ならば私はギアを上げます」
自身の身体強化を更に一段上に跳ね上げ、主の脅威を取り除くべく、前へと進み出た。
「ダメだ」
独りで、破壊音の聞こえてきた玄関に行こうとするミリィをカルナは止める。
「相手は単体だが魔物だ。私も出る」
「っ! なぜ魔物がここに……」
「分からない。だが、どう考えても敵対的だ。考えるのは、排除してからにしよう」
そう言うとカルナは、その場で個人用の防御系付与魔術を構築。無詠唱でミリィに3つ重ねて掛ける。
「カルナさま。私よりも先に御自分に魔術はお掛け下さい」
心配そうに言うミリィに、
「戦い方を考えて、ミリィを優先しただけだ。気にする事は無い」
カルナは微妙に言い訳するように返しながら、
「ミリィ。すまないが前衛を任せる。私はサポートに回る。頼めるか?」
ミリィに反論させないよう一気に言う。これにミリィは、
「はい。任せて下さい」
頼られる嬉しさを飲み込みながら静かに応え、自身の身体強化系魔術を活性化させる。
ミリィは魔術を使えるが、同時に起動できる数は2つが限界のため、この状態で使える魔術はあと一つ。
それを戦闘時の切り札として取っておくために、カルナは更に魔術をミリィに掛ける。
「白銀よ、敵砕く、手甲と化せ。顕現せよ、魔銀手甲」
呪文詠唱と同時に、ミリィの両手を輝く白銀の手甲が覆う。
「行けるか? ミリィ」
「はい」
返す言葉は短く、けれど応えようとする強さをミリィは込める。
そうして準備を整えた2人は、ミリィを前方に置き、カルナが後ろに就く配置を取る。
2人の動きに停滞は無く、言葉無くとも通じ合うような滑らかさがあった。
だからこそ、ミリィが無言で部屋を出ると同時に、カルナも距離を崩さず後についていく。
いま2人が居る部屋は、陽色を案内した一階最奥の部屋。
部屋を出ると同時に、聞こえてくるのは玄関口から聞こえてくる破壊音。
ミリィは、不快そうに眉を寄せ一気に走る。
瞬き一つ費やす間に、現場に着いたミリィが見たのは歪な人型。
それは例えるなら、筋肉で膨れ上がった怪物。
全身を黒に染めながら、肥大化した筋肉の様相を見せる。
巨大である。2mは超えるだろう。
岩のような拳を振るう度に、周囲を破壊していく。
目は一つ。顔の中央に握り拳ほどの赤黒い瞳が、爛々と殺意を灯していた。
傍にいるだけで身のすくむような暴力の塊のような怪異。
けれど、それを前にしたミリィは静かでさえあった。
「どなた様か知りませんが、お帰り頂けますか?」
情報収集も兼ね、試しに声を掛けてみる。
けれどその返答は、暴力だった。
壁の一部を魔物は拳で破壊すると、その残骸を手にし投げつける。
まっすぐに飛んでくるそれは、ミリィの心臓を目掛け、目にも止まらぬ速さで迫った。
瞬き一つする余裕すら無く迫るそれを、ミリィは当たる寸前に粉砕する。
腕の一振りで、弾く事すらなく粉々に砕く。
避けられないから砕き迎撃した、のではない。
自分の後ろには、守るべき主が居るのだ。
どんな攻撃だろうと、通す気はない。不退転の覚悟を抱き実行したのだ。
「お帰り下さい。さもなければ、拳でお応えいたします。
お選びください、好きな方を」
挑発するように言いながら魔物の出方を探る。
僅かに、魔物は何かを待つように動きを止めていたが、次の瞬間、弾けるような勢いで踏み込んできた。
屋敷の床を踏み破る勢いで跳び込んでくると、風を打つ音をさせ拳を振るう。
当たれば人体など吹き飛ぶような剛拳。その一撃は、鉄を砕くような轟音と共に打ち落とされた。
「遅いですよ」
魔物の拳の軌道を途中から書き換えるような、弧を描き放たれた左拳。
先に拳を放った魔物より、後からでありながらなお速く。ミリィの一撃は鋭かった。
「オオオオオオアアアアアッ!」
先制攻撃を防がれた魔物が絶叫する。怒りを爆発させるように吠え叫び、衝動のままに殴りかかる。
1撃で足らなければ2撃。それでも足らなければ幾らでも重ねるとでも言うように、目にも止まらぬ連打を叩き込む。
顔を砕き胸を貫き、腕を潰し胴体を粉砕しようと、打ち放つだけで周囲を震わせるような拳の全て。
それを、ミリィは尽く打ち落した。
足さばきは軽やかに。魔物の動きを読みながら、一歩も退くことなく前へ前へと。
暴風のように打ち出される十数の拳のこと如くを、打ち落とし逸らし弾いていく。
その激しさに、魔物は連いて来られない。
先んじて拳を放ったにも拘らず全てを打ち落とされ、挙句に両腕を連打で弾かれ胴体ががら空きに。
そこに、ミリィは踏み込む。
身体を沈め捻りながら、動きの全てを連動させた右ストレートを叩き込む。
床を反動でふみ壊すほどの一撃は、魔物を後方に吹っ飛ばすほどの威力を見せた。
吹っ飛ばされ倒れ込む魔物。どこか呆然としているかのように動かない。
そこに、ミリィは静かな眼差しを向け言った。
「もう、終わりですか? でしたらお帰りを。逃がすつもりは、ありませんが」
その言葉に、魔物は身体を震わせる。
怒りを表すようなその異変は、新たなる脅威となって現れた。
魔物の背中が盛り上がり、新たに一対の腕が生える。
変化はそれだけに留まらず、頑強さを増すかのように全身が膨れ上がった。
暴力の塊が、更に凶悪さを増す。けれど、
「手数を増やしましたか」
ミリィは、どこまでも落ち着いた声で、
「ならば私はギアを上げます」
自身の身体強化を更に一段上に跳ね上げ、主の脅威を取り除くべく、前へと進み出た。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる