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第一章 街を作る前準備編
15 即興協力プレイで魔物を倒そう その①
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間一髪で魔物の攻撃を斬り裂き、カルナとミリィを守った俺は、2人を背に庇う。
「陽色、殿……?」
「呼び方、戻っちゃってるよ。呼び捨てにして欲しいって、言ったでしょ」
あえて軽い口調で、俺はカルナに返す。
ほんの少しだけれど、カルナの強張った気配がほぐれるのを感じ取る。
(好し。これならカルナは動ける。問題は――)
俺は魔物たちに意識を向けながら、ミリィに視線を向ける。
かなりマズい。血の気は失せ青白くなり始め、呼吸も浅く数が多い。
腕からの出血が止まらないだけでなく、恐らくは魔物から魔術毒を受けている。
(クソ、もっと早く間に合っていれば)
俺が正体不明の魔物に襲われてから、全力でカルナ達の元に駈けつけ辿り着けたときには、既にミリィは負傷していた。
(余計な時間は掛けてられない。速攻で魔物は潰す)
「和真。女の子は任せる」
戦闘に集中するために、一緒について来てくれた和真にミリィの護衛を頼む。
「へいへい、任せとけ。それで、お前はどうすんだ?」
「カルナと一緒に戦う。神与能力も使うつもり」
「……ん、分かった。あんま無茶すんなよ」
「出来るだけね」
手早く和真と言葉を交わし、俺は一歩前に出てカルナに告げる。
「カルナ。ここから逃げるためにも、いま見えてる魔物は全部潰す。手を貸して」
「ダメです! 戦うなら私が――」
「分かりました」
止めようとするミリィを、カルナは引き寄せ抱きしめると、
「待っててくれ。すぐに終わらせるから」
力強く囁いて、和真にミリィを託す。
そして俺と共に、魔物達と戦うために前に出る。
「待っ――」
「ダメだって、嬢ちゃん。今のアンタじゃ、足手まといにしかならない。それにな――」
和真は、前に出ようとするミリィを引きとめると、
「――アンタら2人のことは知らねぇけど、あのにぃちゃんはアンタのために戦おうとしてんだ。信じてやりな。それが一番、力になるんだから」
諭すように言い聞かせる。
それにミリィは、怪我をして弱った、今の自分を責めるように泣きそうな表情になると、
「……なさま……カルナさまっ!」
カルナを力付けるように、力の限り声を上げる。そして、ぺたりと力なく座り込むと、
「ごめん、なさい……カルナさま……私が、助けないといけないのに……私が、そうしないといけないのに……それしか、してあげられないのに……」
魔術毒の影響だろう、うわ言のように呟きながら地面に倒れ伏しそうになる。そんなミリィを、
「おっと」
和真は受け止めてくれると、
「頑張る好い子じゃねぇの。それなのにこんな目に遭わせるたぁ、メチャ許せんよなぁ」
和真は魔力を周囲に放出し、魔術を起動する。
「そびえ建て、金城鉄壁、鋼鉄城!」
呪文詠唱と共に、和真とミリィの周囲を覆うように、鋼鉄の城壁が顕現する。
和真の城塞級防御結界「鋼鉄城」が発動したのだ。
「これでミリィは大丈夫。だから今は戦いだけに集中して」
「……はい」
硬いが、覚悟を決めた重い声で返すカルナに、
「俺が前に出るよ。後方からの支援、出来る?」
いまだ様子をうかがうように動かない魔物たちに意識を向けながら、俺は静かに問い掛ける。
返事は、すぐに返ってきた。
「出来ます。遠距離攻撃なら可能です。ただ精密攻撃は、私の速さでは当たらないので牽制にしかなりません」
「なら広範囲の無差別攻撃は出来る?」
「可能です……ですが、それだと巻き込んで――」
「それで良いよ。むしろそうして。ミリィのためにも無駄な時間かけられないから」
「……っ」
言葉に詰まるカルナに、わざと俺は気楽な声で、
「心配無用だよ。魔王と皆で戦った時に比べればぬるま湯だから、それぐらい。
だから信じて、カルナ」
「……はいっ!」
決意を込めた力強い返事に、俺は心地好さを感じながら、
「じゃ、行くよ」
魔物達に向け跳び出した。
「陽色、殿……?」
「呼び方、戻っちゃってるよ。呼び捨てにして欲しいって、言ったでしょ」
あえて軽い口調で、俺はカルナに返す。
ほんの少しだけれど、カルナの強張った気配がほぐれるのを感じ取る。
(好し。これならカルナは動ける。問題は――)
俺は魔物たちに意識を向けながら、ミリィに視線を向ける。
かなりマズい。血の気は失せ青白くなり始め、呼吸も浅く数が多い。
腕からの出血が止まらないだけでなく、恐らくは魔物から魔術毒を受けている。
(クソ、もっと早く間に合っていれば)
俺が正体不明の魔物に襲われてから、全力でカルナ達の元に駈けつけ辿り着けたときには、既にミリィは負傷していた。
(余計な時間は掛けてられない。速攻で魔物は潰す)
「和真。女の子は任せる」
戦闘に集中するために、一緒について来てくれた和真にミリィの護衛を頼む。
「へいへい、任せとけ。それで、お前はどうすんだ?」
「カルナと一緒に戦う。神与能力も使うつもり」
「……ん、分かった。あんま無茶すんなよ」
「出来るだけね」
手早く和真と言葉を交わし、俺は一歩前に出てカルナに告げる。
「カルナ。ここから逃げるためにも、いま見えてる魔物は全部潰す。手を貸して」
「ダメです! 戦うなら私が――」
「分かりました」
止めようとするミリィを、カルナは引き寄せ抱きしめると、
「待っててくれ。すぐに終わらせるから」
力強く囁いて、和真にミリィを託す。
そして俺と共に、魔物達と戦うために前に出る。
「待っ――」
「ダメだって、嬢ちゃん。今のアンタじゃ、足手まといにしかならない。それにな――」
和真は、前に出ようとするミリィを引きとめると、
「――アンタら2人のことは知らねぇけど、あのにぃちゃんはアンタのために戦おうとしてんだ。信じてやりな。それが一番、力になるんだから」
諭すように言い聞かせる。
それにミリィは、怪我をして弱った、今の自分を責めるように泣きそうな表情になると、
「……なさま……カルナさまっ!」
カルナを力付けるように、力の限り声を上げる。そして、ぺたりと力なく座り込むと、
「ごめん、なさい……カルナさま……私が、助けないといけないのに……私が、そうしないといけないのに……それしか、してあげられないのに……」
魔術毒の影響だろう、うわ言のように呟きながら地面に倒れ伏しそうになる。そんなミリィを、
「おっと」
和真は受け止めてくれると、
「頑張る好い子じゃねぇの。それなのにこんな目に遭わせるたぁ、メチャ許せんよなぁ」
和真は魔力を周囲に放出し、魔術を起動する。
「そびえ建て、金城鉄壁、鋼鉄城!」
呪文詠唱と共に、和真とミリィの周囲を覆うように、鋼鉄の城壁が顕現する。
和真の城塞級防御結界「鋼鉄城」が発動したのだ。
「これでミリィは大丈夫。だから今は戦いだけに集中して」
「……はい」
硬いが、覚悟を決めた重い声で返すカルナに、
「俺が前に出るよ。後方からの支援、出来る?」
いまだ様子をうかがうように動かない魔物たちに意識を向けながら、俺は静かに問い掛ける。
返事は、すぐに返ってきた。
「出来ます。遠距離攻撃なら可能です。ただ精密攻撃は、私の速さでは当たらないので牽制にしかなりません」
「なら広範囲の無差別攻撃は出来る?」
「可能です……ですが、それだと巻き込んで――」
「それで良いよ。むしろそうして。ミリィのためにも無駄な時間かけられないから」
「……っ」
言葉に詰まるカルナに、わざと俺は気楽な声で、
「心配無用だよ。魔王と皆で戦った時に比べればぬるま湯だから、それぐらい。
だから信じて、カルナ」
「……はいっ!」
決意を込めた力強い返事に、俺は心地好さを感じながら、
「じゃ、行くよ」
魔物達に向け跳び出した。
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