ブレイブ×サタン ~次代の勇者と魔王の立場が逆転した異世界ファンタジー~

リョウZ

文字の大きさ
49 / 91
計略陰謀篇

第48話 束の間の休息

しおりを挟む


魔に堕ちたダークエルフの族長 彼はエルフ族との対立という長い歴史が生み出した化け物だった


憎しみや恨みが積み重なり 心が闇に染まってしまった彼をゾンダルがさらに深い闇に堕としてしまう


それでも同族ため働いていた彼を皆は思い 葬儀を行うことに・・・


遺体は無いが どうか魂が浄化しますように

安らかにお眠りくださいなどの言葉を口にする


一族をまとめる者がいなくなり 混乱すると思われていたが、3人のダークエルフの男性が代表となり セシリアに近づく


「この度は誠に申し訳ありませんでした!」

深々と礼をする

「我々の長が起こした暴挙をお許しください!」

「今の我々は対立ではなく和平を望みます!」

「セシリア様の願い それは我々も同じです!

多くの血が流れ過ぎました! もうこれ以上は不毛です!」


セシリア「あなた方の申し出を心良く受け入れましょう

エルフとダークエルフお互いに生きていきましょう!」



セシリアは3人とそれぞれ握手を交わす

それはまさに歴史的和平が結ばれた瞬間だった・・・



ゼオン「とりあえず、一件落着ですね」


リエナ「ああ だが 我らはここから本番だぞ!」


ゼオン「そうですね! 早く帝国に行かなくては・・・!?

い、痛ぇ!!」

身体に激痛が走る


リエナ「だから 言ったであろう まだ傷は癒えていないと・・・それに攻撃も喰らったのだ

回復するまで安静にするのだ!」


ゼオン「わ 分かりました・・・」



ふと グラディスを見るとユウマに近づき ハグをしていた


グラディス「むふふ・・・ご褒美!ご褒美!」

ユウマに抱きつき 頬擦りをする スリスリ


ユウマ「グラディスさん 身体は大丈夫なんですか?」

質問すると


グラディス「・・・見たいの? 裸?」


ユウマ「ち 違います! そういう意味じゃなくて!

怪我は平気なんですか?」


グラディス「・・・」少し考え 横に寝て

「カラダイタイ・・・ユウマガ ナメテクレタラ・・・ナオル」片言で変な要求してくる


ユウマ「な 舐めるって!?」


グラディス「ベロデ・・・ペロペロシテ♪」


ユウマ「絶対 平気じゃないですか! もう!」


2人は夫婦漫才みたいなことをしていた



その日のうちに ダークエルフたち数十人はイルフィシア王国の宮殿に移動して今後について話し合いが行われた



その間 ゼオンたちはひたすら安静して回復するまで身体を休めることに・・・




次の日 セシリアはダークエルフとの和平の成立が出来たことを報告してくれる


これもあなた方のおかげですとお辞儀をして

怪我していても戦ってくれたゼオンにエルフの森でしか取れない濃密な成分の薬草 それを回復薬(ポーション)にしたハイポーションを頂くことに


さっそく 飲んでみたが

「うげーーーー!! 超!苦ぇーー!!」

回復薬(ポーション)の数倍の濃度でとんでもない苦味のあるものとなっていた


苦味で変顔になるゼオンを見て リエナ ユウマ グラディス セシリアは「くす」と笑いをこらえることが出来なかった


しかし、身体が緑色の光りに包まれ 背中の傷と左脇腹の火傷の痕が前よりも治りが良くなっていた


「うおー! 普通の回復薬(ポーション)より回復が早い!」驚くゼオンだったが、


「これを毎日 飲めば 火傷も完治しますわ」

笑顔でセシリアは答えるが


「ま 毎日!?」ゼオンは汗を流し始める


「はい! 毎日です!」笑顔のままのセシリア


「くふふ・・・そうだぞ! ゼオン早く帝都に行かねばならん! お前が全快の状態で挑むぞ!」

リエナが笑いながら後押しをする


「くっ・・う・・・・飲みます」

飲みたくないが 状況が大変なため飲むことを決める




また エルフ特製の塗り薬も頂き 使わせてもらうことに


上半身 裸となったゼオンの背中に塗り薬を手につけて傷口に塗るリエナ


ゼオン「なにもユウマにやってもらって良かったんですよ?」


リエナ「これは我を守って 受けた傷だ 我が癒す必要がある」そう言って 丁寧に傷口に塗る


リエナ「それにしても 男の背中はこんなにゴツゴツしているものなのか それともゼオンが魔族だからか」

心の中で初めて男の身体を触り 興味が出る皇帝


「次は脇腹だ!」


左脇腹 氷柱が貫通して即座に砕き 炎の火傷で塞ぐという危険な応急措置をした場所

背中より痛々しい傷跡


エルフの塗り薬を大量に指につけ 火傷部分に塗る


「・・・う・・・ひゃあ!」

身体をプルプル震えながら 笑い声を止めようとするゼオン


リエナ「ん? どうした?」


ゼオン「い いや く、くすぐたかったんで・・・」


リエナ「我慢しろ!治すためだ!」


ゼオン「そうだけど・・・うひぃ! くふ!」


リエナ「・・・・・・」


クチュクチュ サッサッ


塗り薬を指で絡めて 優しく撫でるように触れる


ゼオン「くっ それ止めて!・・・うふ!」


リエナ「んふふ・・・」口元が緩み 怪しい顔になる


リエナ「どうだ! 傷に効くか?」


ゼオン「ちょ、ちょっと待って!・・・くす・・・くすぐったいって・・・あひゃひゃひゃ・・・」


リエナ「暴れるな! これも治療だ! ふふふふ・・・」


治療と言いつつ、ゼオンの反応を楽しんでいるだけのリエナだった・・・




夜 エルフの森の中で1人考え事をしている少年がいた


自分はなにも出来なかった・・・

ゴーレムがあれば少しは役に立てたかもしれない

けれど、生身の自分は武器も武術もできない

ただ見ているしかできなかった・・・


拳をぎゅっと握りしめ なにもできない自分に腹が立つ

もし、ゼオンさんように動けるなら リエナ様のように剣術が使えたなら・・・


非力な自分を悔やみ 嘆いていると

後ろから誰かが スッと腕を回し 抱きしめる・・・




ユウマ「グ グラディスさん?」


グラディス「・・・大丈夫 ユウマは私が守る」


ユウマ「ありがとうございます・・・けど 守られてばかりの自分が嫌なんです! なにもできないのが嫌です」


グラディス「強くなりたいの?」


ユウマ「はい!・・・ゼオンさんのようになりたいです」


グラディス「剣・・・教えようか?」


ユウマ「え?・・・本当ですか?」


グラディス「うん・・・いいよ・・・でも」


ユウマ「でも?・・・ま、まさか・・・」


グラディス「ご褒美が欲しい!」ニヤリと笑う


ユウマ「え、え~と・・・」


グラディス「キスマーク!」


ユウマ「へ?」


グラディス「ユウマの首筋にキスマークいっぱいつけるがご褒美!・・・」


ユウマ「いや で でも・・・」


グラディス「じゃあ、教えない・・・」

イジワルをし始める

これも悪い血のせいとして主導権を握る考えに至る


グラディス「弱いままでいいの?」耳元で囁き 追い討ちをかける


ユウマ「わ、わかったよ! ご褒美はそれでいいよ!

だから 僕に剣を教えて」


グラディス「むふふ・・・いいよ!」



こうして ユウマは強くなるためにグラディスから剣を教えてもらうことに・・・

その後はご褒美に首筋にいっぱいキスマークがつけられていた






















それから1週間後 ついにゼオンの背中と火傷の傷跡が完治し いよいよ帝都に戻る時が迫る


帝国に行く際の馬車や馬 エルフの兵士と弓兵 さらにダークエルフも数名 今回の和平が成立したおかげとして参加してくれることに

グラディスはユウマにどこまでもついていく考えで当然 帝都にも一緒に来てくれることに


セシリアもリエナが本物の皇帝だと証言してくれる証人として行くことに


帝国の皇帝がアレクセイとなり 他の国に徴兵を申し出ている以前の帝国とは違う雰囲気の現状


なにが起こるか 分からないため

ゼオンたちは準備を万全に整える

エルフの国で手に入れたハイポーション

魔力を回復させる果実を飲み薬にした魔力回復薬(マジックポーション)


【イグニス】をガチャーン!とはめて 装備する


「ゆくぞ」リエナの一言


「ああ!」その返事は覚悟が決まっているものだった



皆が準備を済ませ 待機していた・・・



リエナは馬に乗り 皆に伝える


「今回は我ら帝国の問題にご助力してくださり 感謝申し上げる! エルフとダークエルフが共に生きると結束した束の間に我らと協力してくれること本当に嬉しく思う!

だが、帝国の問題は恐らく両種族の和平の時とは違い 大きな戦となろう!我を暗殺しようとした者が待ち構えている! そなたらは後方の援護を頼む そして我らの勝利の見届け人となってほしい!」



『クラウンキャリバー』を掲げて 「我 エイルラント帝国 皇帝 リエナ・エイルラント これより帝都に帰還する!」


力強く宣言し 馬を走らせる


皆もそれに続き 移動を開始する



目指すはエイルラント帝国の帝都

ゼオンは遠くを眺めて 拳を握りしめる

敵は間違えなく帝国最強 五聖筆頭 ヴァイスハルト



帝国の命運を賭けた決戦がまもなく始まろうとしていた・・・




























『クラウンキャリバー』

エイルラント帝国の皇帝が王冠の代わりに代々手にする宝剣

歴代の皇帝が手にするが 戦いで使われたことはほとんどない 皇族の剣技「玉座剣(ぎょくざけん)」と合わせると凄まじい威力を発揮する

神聖なる魔力を宿しており ほとんどの魔族に効く聖剣に近い両刃の剣

剣帝と詠われるリエナだからこそ扱える代物

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

オークだけど勇者やってます〜異世界転生したらイケメンオークでした〜

北ましろ
ファンタジー
異世界転生に憧れていた高校生・佐藤健太。交通事故で死んだはずが、目覚めるとそこは剣と魔法の世界——そして自分の姿は、RPGで狩られがちな“オーク”だった。絶望……する暇もなく、転生ギフトを確認すると最強格の《ソードマスター》持ち!? しかもオーク社会では、なぜか「絶世のイケメン」扱いでオーク娘に熱烈求愛まで受ける始末。だが人間の町では、助けた相手にすら「オークが襲ってる!」と誤解され、偏見と差別の洗礼を浴びることに。 それでもグロッグ(現名)は笑って剣を抜く。勇者選抜試験で圧倒的実力を見せ、貴族令嬢の天才魔法使い、勇者候補筆頭の剣士、差別を知るハーフエルフら“人族エリート”と同じパーティへ。反発、陰謀、そして魔王軍——。 「種族は関係ない」を証明するため、オークの勇者は今日も前向きに最前線を駆け抜ける!

無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!

黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。 「あれ?なんか身体が軽いな」 その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。 これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!

精霊のお仕事

ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】 オレは前世の記憶を思い出した。 あの世で、ダメじゃん。 でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。 まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。 ときどき神様の依頼があったり。 わけのわからん敵が出てきたりする。 たまには人間を蹂躙したりもする。? まあいいか。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

貞操逆転世界の「内助の功」~掃除と料理を極めた俺が、脳筋幼馴染を女王にするまで~

ありゃくね
ファンタジー
前世の記憶が目覚めたそこは、男女の貞操が逆転した異世界だった。 彼が繰り出すのは、現代知識を活かした「お掃除アイテム」、そして胃袋を掴む「絶品手料理」。 ただ快適に暮らしたいだけのマシロの行動は、男に飢えた女騎士たちを狂わせ、国の常識さえも変える一大革命へと繋がっていく。

処理中です...