ブレイブ×サタン ~次代の勇者と魔王の立場が逆転した異世界ファンタジー~

リョウZ

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部族騒乱篇

第10話 ケンタウロスの集落

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夜  ベルクスは目を覚ます


アロード「よう・・・気分はどうだい?」


ベルクス「最悪だな・・・無様だな 俺は」


アロード「それでも眼は死んでねえ・・・お前 また挑むつもりだろ?」


周りを見るとアマネとスラミンは寝ていた


ベルクス「ああ! 次は怒りをコントロールして戦う」


アロード「アイツは化け物になっていってる!
敵わないかもしれないんだぞ!」


ベルクス「俺は化け物専門に戦ってきたんだ
化け物になるならちょうどいい 斬り伏せるまでだ!」


アロード「今度は死ぬかもしれないんだぞ!?
それでもお前は・・・」


ベルクス「斬る! 必ず!!」


アロード「・・・・・・」


アロードは心配していた この先 やつはもっと強くなる
なのに諦めずに仇を討とうとするベルクス
自分の流儀に従い この男を暗黒大陸に連れてきた
だが 仇の相手は人を超えた存在だった

自分なら諦めている・・・勝てない勝負はしない主義だ
しかし ベルクスという男はまだ折れてはいない まだ戦う闘志がある
ふっと思う コイツがこの先 どうなるか見てみたくなった
仇を討つのか敗れるのか
さらにその先はどうするのか 1人の男としてベルクスの生き様を見たいと思った・・・



アロード「分かったよ・・・そこまで言うなら止めねーよ けど 男ならちゃんと成し遂げろよ!」

激励の言葉を送るしか出来なかった


ベルクス「ああ・・・だが 心配をかけた 次は注意する」


アロード「ふ・・・それは寝てる2人に言え」


海賊は1人の復讐者の戦いを見守ることにした・・・







次の日 動けるようになったベルクス


「昨日は心配かけた」と謝る


スラミン「いいよ~」と答えてくれる


アマネ「早く倒して妖刀の魔力をくれ」と茶化す


アロード「それじゃあ 旅を続けるかー」


再度 復讐の旅を再開する一行   
草原と丘が広がる地帯を歩き出す


アロード「そう言えば シンクロウのやつ望遠鏡でケンタウロス族を覗いていたみたいだったなあ」


アマネ「ケンタウロス族に用があったみたいじゃが・・・」


スラミン「なんで とおくから みてたんだろ?」


ベルクス「確かに・・・変だな」


話しながら歩いていると


パカラッ!パカラッ!パカラッ!と馬の足音が近づく


?「止まれーい!」


2人組のケンタウロスの男の1人が声をあげる


全員は止まり ケンタウロスの指示を聞き入れる


タッタッと近くまで来て 2人組のケンタウロスはランスを突き出し 問いただしてくる


ケンタウロスA「貴様らは何者だ?」


ケンタウロスB「百獣騎士団の手の者か?」


アマネ「百獣・・・騎士団じゃと?」


アロード「違うぞ! 俺らは大和(ヤマト)から来た旅人だ」


ケンタウロスA「本当か? 嘘をついているのではないか?」


ケンタウロスB「もし 嘘ならば即刻 我らが相手をする!」


完全に警戒されて聞いてくれない雰囲気だった


スラミン「ちがうよ~!もう!」


ケンタウロスA「なっ!? 喋るスライム?」


ケンタウロスB「やはり 怪しいやつらだ!」


さらに警戒されて身構える2人


ベルクスはゴブリンの族長との会話を思い出す
「ケンタウロスは誇り高く 高圧的な態度を取ります」
確かに上から目線だなあ と納得する


ベルクス「・・・これを見てくれ」


ベルクスはゴブリンにもらった首飾りを見せる


ケンタウロスA「それは! この先にいるゴブリン族の首飾り!」


ベルクス「ゴブリン族を助け もらったものだ
俺たちはただの旅人だ 信じてもらえるか?」


ケンタウロスB「あれはゴブリン族が認めたという証拠 見たところ本物だ! 真似して作れるもんじゃない」


2人はひそひそ耳打ちをしている


ケンタウロスA「すまなかった・・・勘違いのようだった旅の者たちよ」


ケンタウロスB「なにぶん 我々も今 警戒を厳重にしている最中だったから失礼をした」


謝るケンタウロスの2人


アロード「厳重? やはりその百獣騎士団ってのと関係あるのか?」


ケンタウロスA「ええ・・・その話は後ほどで」


ケンタウロスB「旅のお方 もしよろしければ 我々の集落に案内しましょう! 私たちが事情を説明すれば受け入れてくださりましょう」


時刻は昼過ぎ この広い丘を越えるにはまだかかりそうだった


ベルクス「そうだな・・・もし泊めてもらえるのならお願いしたい」


ケンタウロスA「お客人は久しぶりです どうぞ 寄っていってください」


ケンタウロスB「では ご案内いたします」


一行はケンタウロス族の集落に立ち寄ることなる・・・





集落に着き ケンタウロスの2人が事情を門番に話している
さらに門番が奥へと行き 族長に話をしに行く


スラミン「まだかな~」


アロード「いきなりの訪問者だからなあ 俺ら」


ベルクス「それよりも百獣騎士団というのが気になるが・・・」


アマネ「それに警戒しているように見えたのお」


ケンタウロスA「お待たせしました! どうぞ 中へ」


ケンタウロスB「族長も会ってくれるとのことです」


2人についていき ケンタウロスの集落に足を運ぶ一行


ゴブリンの村 同様 みんなが興味津々で人間と狐の獣人 そしてスライムを見ていた


ケンタウロスA「族長 旅のお方を連れてまいりました」


族長「ああ 入るがよい」


ひときわ大きな建物の前に来た一同 間違えなく長の家だった


ケンタウロスB「失礼したします」


扉を開けて 家の中に入る


そこには族長らしき逞しい身体つきの男性ケンタウロスが真ん中に左には妻らしき女性のケンタウロスが
そして 右には娘らしき可憐で顔の整った女性のケンタウロスが待っていた


族長「よくぞ 参られた! 旅のお方 今宵はゆっくりと旅の疲れを癒すがよい!」


ベルクス「ご厚意感謝する」


アロード「おい 右の女の子 顔が超かわいいぞ」
小声で耳打ちしてくる海賊
「集落の女の子の中で間違えなく1番のべっぴんさんだ」


ベッド「そうなのか・・・」
小声で答える


アロード「お前はもっと周りを見ろよ しかも巨乳だぞ」
小声だが テンションが高かった


族長「うちの娘がなにか?」


アロード「ああ いえ なんでもないです!」
誤魔化す


スラミン「いちばん べっぴんさんだって~」


アロード「おい! 言うなよ! スラミン!!」


族長の妻「うふふふ 面白い方々ですね」


?「・・・また私 目当てですか」


ベルクス「違う 初対面だ いきなりそんなことは言わん」


?「ふん!どうですか 昨日来た方も私 目当てでした」


ベルクス「昨日? もしや ニンジャ・・・いや 異国の格好をしていなかったか?」


族長「確かに大陸では見ない格好をしておった 見たのですか? 昨日の不届き者を?」


アマネ「不届き者? 確かに見たが 何かあったのかえ?」


「・・・・・・」族長は少し黙り




族長「実は・・・我が跡取り娘の『セレスティア』を嫁によこせと言ってきたのだ」


アマネ「ほほう・・・縁談かのお」


族長「はい・・・しかも相手は魔王軍四天王の1人 魔獣将 レオゴルド様だった・・・」


アロード「あれ? その不届き者が相手じゃないのか?」


族長の妻「その者は使者でした
しかも 百獣騎士団の幹部 三獣士の1人でした」


スラミン「さんじゅうし?」


ベルクス「百獣騎士団の幹部・・・そのレオゴルドの配下ってことか?」


族長「その通り! その三獣士を送ってきたということは強制です! 必ず娘をよこせということでしょう
しかし 娘はお断りしました 私もいくらなんでも横暴だと抗議をして帰ってもらったが また来るって言ってきたのです」


アマネ「危険じゃな・・・このまま断り続けるとレオゴルド本人の耳に届く そうなれば・・・」


族長「配下を使って脅しに来るでしょうな」


アロード「ありえるな 娘を渡せば お前たちは無事だと
それで 娘をとるか 皆をとるか 考えているところだろ?」


族長「・・・そうなるな」


セレスティア「お父様!私は 嫌だですわ!
私は私が認めた相手と結婚したいのです!!」

セレスティアは本音を話してくれる それはそうである
勝手に結婚してくれなど会ったことない人物から言われて普通は承諾しない
だが 相手は魔王軍四天王 断れば何をされるか分からない



アロード「ゴブリンの村でもそうだったが ケンタウロスの問題を解決しないと後味が悪い旅になりそうだぞ」


「・・・・・・」ベルクスは口に手を当てて考え事をしていた


ベルクス「アロード 百獣騎士団とは旅をしてきて 今まで聞いたことあるか?」


アロード「いや 初めて聞いた エイルラント帝国と国境で戦っているのは ただの魔獣だと聞いたことがある
それに三獣士も初耳だ」


その言葉で なにかをひらめいたベルクス・・・




ベルクス「違う これはただの縁談ではない!」



「?」全員が首を傾げる


ベルクス「地図はあるか?」


ケンタウロスの1人が地図を中央に広げる


ベルクス「現在地は?」


族長「ここだ」


そこは暗黒大陸の南の方に位置していた


ベルクス「魔王城は? 都市部は?」


族長「恐らくここだ」


暗黒大陸の中心で西側寄りだった


ベルクス「やはり・・・見てくれ
都市部からここまで随分な距離がある」


アマネ「それがどうかしたのか?」


ベルクス「はっきり 言おう セレスティア お前は人質だ」


「!?」全員が驚愕する


ベルクス「百獣騎士団は恐らく最近出来たばかりの組織だ そのために兵がいる だから都市部あたりの部族に同じ手を使って族長の娘を集める 人質として・・・部族は仕方なく従い 百獣騎士団の仲間入りを果たす

そして 都市部が終わり 次は地方だ それで幹部の三獣士がわざわざ来たと考えるべきだ」


アロード「確かに城からここまでかなり距離がある
普通 下っぱの使者を使えばいいのに幹部が来るのもおかしな話だ」


ベルクス「そして 娘を人質にして 百獣騎士団に加えさせるそうゆう方法だと俺は・・・・いや レオゴルドは考える
相手の立場になって考えると このやり方が上手く集まると思うからだ 四天王の妻になる名誉 逆らえば 死を とな」



ベルクスの熱弁に皆 驚きと納得をし始める


族長「確かに! 私たちのこの地まで幹部の三獣士が来るなど何か変だと思っていたが まさか娘を人質に取る気だったとは!」


ベルクス「あくまで可能性だ! 本当かどうかはまだ分からん・・・」


族長の妻「いいえ!それでもありえることです!
ご助言ありがとうございます!」
礼をする


「・・・・・・・」
ベルクスを見つめるセレスティア


族長「そうと分かれば 三獣士がまた来た時はキッパリと断り はね除けるとしよう!」


アマネ「それじゃと 三獣士に皆を殺されるかもしれんぞ」


アロード「もしくは 魔獣を呼んでくるかもな!」


ベルクス「簡単な話だ・・・」


【斬鬼丸】を手にするベルクス


アロード「おい? まさか・・・」


ベルクス「三獣士を斬る」・・・
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