ブレイブ×サタン ~次代の勇者と魔王の立場が逆転した異世界ファンタジー~

リョウZ

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部族騒乱篇

第21話 牛魔王

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ブスッ! ケンリガムは左首に謎の注射器を刺す


そして 中身の液体が身体に入っていく・・・


全部を身体に注入して 注射器を投げ捨てる


ドクン! ドクン!とケンリガムの身体が鼓動をあげる


審判役「おや ケンリガム選手 負けて震えているのでしょうか」
そう言って近づく


ベルクスは殺気を感じ
「よせ!! そいつに近付くな!!」と叫ぶが


ブン!と審判役は殴られ ぶっ飛ばされる


「なんだ!? なんだ!?」と ざわざわ し出す観客


メキメキ メキメキ とケンリガムの筋肉が膨れ上がり
身体もデカくなっていく さらに角は ねじり曲がって凶悪なふうに見える


「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
と雄叫びを上げるケンリガム


雄叫びだけで周囲に突風が吹き荒れる


アロード「あの野郎 なにしやがった!?」


セレスティア「先ほどとは別人の魔力ですわ」


スラミン「と、とばされちゃう~」


ギュッ!とスラミンを抱きしめるユウマ


ユウマ「一体なにが?」


グラディス「先端が針のようなもので首に刺した」


アマネ「何かしらのアイテムでドーピングしたのじゃな」


ベルクス「それにしては パワーアップし過ぎだ!
姿も変わっている」



ケンリガム「ふはははははははは! これが『魔王』の力! そして 俺こそが新しい牛魔王だ!!
はははははははは!・・・・・・・・っ!?」


ドックン! ドックン!と鼓動が大きくなる


ケンリガム「う・・・う・・・」


急に苦しみ出す ケンリガム


ケンリガム「ウ・・・ウガアアアアアアア!!」


と 正気を失ったような声を上げて 目も赤く染まる


ギムディン「ケンリガム! どうし・・・」


ドガッ!と殴られ 吹っ飛ぶ ギムディン


ユウマ「ギムディンさん!」


アロード「あの状態 まさか・・・」


ベルクス「鉱山にいたバジリスクと同じだ・・・」



「ウガアアアアアアア!!」と暴れ出すケンリガム



ユウマ「止めましょう!」


ベルクス「当然だな・・・ 

ユウマとセレスティアは住民の避難を!
アロードとアマネはケンリガムを引き付けろ!
俺とグラディスで斬る!
スラミンは回復の準備だ!
住民の避難が最優先だ!」


「了解!!」 皆が動く


ユウマとセレスティアで観客や住民を移動させる


ユウマ「こっちです! 危ないから皆さん下がってください!」


セレスティア「私と盾がありますから大丈夫ですわよ!」


バーン! バーン! と銃を撃ち ケンリガムに当てるが皮膚と筋肉が硬くてカン カンと弾かれる


アロード「マジかよ! 効かねーのかよ!」


アマネ「妖術札『罰光(ばちこう)』!」


ピカーン!と目眩ましの発光が光る


「ウグ・・・アアアア」と怯む


アマネ「今じゃあ!!」


つかさず ベルクスとグラディスが飛び出し 刀と剣を抜く


しかし 2人の斬撃にびくともしないケンリガム


そんな2人を殴ろうと拳がくる


ザッと避ける2人


グラディス「硬い・・・」


ベルクス「魔力の量が多すぎて 斬ったとは言えん」



「ウガアアアアアアアアアアア!!」


また雄叫びを上げて 突風のような衝撃がくる



ベルクス「くっ!」 怯んでいる隙に


ダッダッダッダ!とベルクスにタックルをする


ドガッ! 「ぐふっ!」 ドーン!と観客席に飛ばされる


スラミン「ベルクス~!」


急いでベルクスの下へ行くスラミン



カチャ! 


『エクスペンダブルショット!!』


バーン! カン!と弾かれるが ドカーン!と近距離で爆発する


アマネ「妖術札『滝登り』! さらに『紫電』!」


水の柱を周りに出し 紫電でバチバチと水を通して感電させる


痺れている間にグラディスが首を狙うが ブン!と首を振り 角で受け止める


ガキーン!と止められるグラディスの剣


グラディス「くっ!」


ブーン!と角を振り回し グラディスを払い飛ばす


ズザザザザ!と後ずさりをする


アロード「速く溜まれ!速く溜まれ!」


銃に魔力を集中するが 装填の音がまだ鳴らない


アマネ「妖術札『鎌鼬』! 『狐火』! そして『鳥兜(トリカブト)』!」


緑の風の刃 青い炎 紫の毒を放つが効いていなかった


アマネ「なんじゃ こいつ! 全然効いとらんぞ!」


カチャ!


アロード「溜まった! やっぱ 弱点は頭だろ!
『エクスペンダブルショット』!!」


バーン! と撃ち 角に当たって爆発する ドカーン!と



「ウグ・・・ウ・・・」と動きが止まる


アロード「弱点 みーけ!  角だ! あのねじり曲がっている角が弱点だ!!」




スラミン「スラミンポーション! スラミンポーション!」


ギムディンとベルクスにバシャッ!とかける


ベルクス「ありがとう スラミン」


ギムディン「サンキューだぁ」


スラミン「どういたしまして~」


ベルクス「速く加勢行かねば・・・」


ギムディン「待ってくれ! あのケンリガムは今 ミノタウロス族の伝承にある『牛魔王(ぎゅうまおう)』様と同じ姿をしている!」


ベルクス「牛魔王?」


ギムディン「そうだ ミノタウロス族で唯一 『魔王』にな ったお方だぁ 角以外の部分があらゆる攻撃が半減する強靭な肉体になったからこそ『魔王』まで上り詰めたお方だぁ」


ベルクス「つまり 角に攻撃しないと勝てないということだな?」


ギムディン「伝承ではそうだぁ」


ベルクス「ギムディン もう一度 やつの角を止めてくれ
俺たちで角を破壊する」


ギムディン「・・・へへへ 分かっただぁ」



2人は立ち上がり 人間とミノタウロスの共闘が始まる



ユウマとセレスティアも住民の避難が終わり加勢しに来る



ベルクス「ケンリガムの弱点はアロードの言った通り角だ!
セレスティアの盾で突進をガードして ギムディンとユウマで2つの角を掴んで 地面に叩きつけろ!
アマネは札でケンリガムを押さえつけろ!
他の全員で角に一斉攻撃して破壊する!

異議のあるやつは?」


「無い!!」


牛魔王化したケンリガムはしゃがみ 突進の態勢に入る


アロード「来るぜ!・・・」



ドンッ!と猛ダッシュで突進してくるケンリガム


セレスティアが盾を構える


盾に当たる瞬間・・・ピョーン!とスラミンが盾の前に出る


体を大きく膨らませ 「スラミンクッション!」と言う


ブスッ!と刺さり貫通して盾まで当たるが スラミンのおかげで衝撃が緩和されてセレスティアでも耐えられるようになる


ユウマ「スラミン!退避して!」


スラミン「わかった~!」


スルッと角から抜け出し


ギムディンとバスターガントレットを装着したユウマが角を掴む


ユウマ「ギムディンさん行きますよ!」


ギムディン「分かってるだぁ!」


「「ふん!!」」 2人はケンリガムを地面に叩きつける


ドガッ!と 


立ち上がろうとするケンリガムだったが


アマネ「妖術札『常闇』!」


地面に貼っていた妖術札を発動させ 闇の引力で地面に抑える
   

さらに『紫電』で痺れさせて 『氷山』で氷の塊を落とし
動きを封じる


アマネ「ちゃちゃと壊すのじゃ!」


他のメンバーが一斉に角に攻撃する


ガキーン! と


アロード「か、硬てー!」 錨状の剣を振り下ろす


グラディス「皮膚より硬い・・・」


ベルクス「【斬鬼丸】でも斬れぬ 魔力量だ」


セレスティア「ランスでも貫けません!」



ユウマ「・・・パワーならやっぱり僕ですね」


ユウマは角から手を離し ガチャン!バスターガントレットが変形してジェット噴射が始まる


ゴゴゴゴと力を溜めて 思いっきり角を殴る


ユウマ「ジェット! バスター!!」


バキーーン!!と片方の角を破壊する



「よし! あと もう一本!」と皆が喜んでいたが・・・


「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」と雄叫びを上げて全員が後ろに下がってしまう


アロード「くそ! もう一回やるしかねー!」


ベルクス「さっきの方法で・・・・!?」


ザシュッ!とケンリガムの腹から剣が飛び出す
後ろから誰かに刺されるが それは誰だかすぐに分かった



鮮血のように紅い刀身の日本刀
そして シューーと魔力を吸い取る妖刀


ベルクス「なぜお前がここにいる・・・


シンクロウ!」・・・



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