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1 目を覚ますと
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サアァ…
心地良い風が吹く広大な草原で一人…
もふもふ達に囲まれながら大の字になってすやすやと昼寝中の私・・・
「って、ここ何処?!」
上半身をガバっと起こす。辺りを見回すと、小さな恐竜やくま等、もふもふとした二足歩行の生き物達が私を囲んで興味深々な様子でみていた。
一旦冷静に昼寝前の事を思い出そう・・・ ・・・ ・・・ 駄目だ。何故か思い出せない。いつどこで昼寝をしたか…私ってどんな人物だったっけ・・・思い出そうとすると、頭がズキズキ痛む。
名前は小野小夜子、確か年齢は19歳程。性別♀。必死に頭をフル回転させても、この情報しか思い出せない。
何故こんなところにきてしまったのだろうか…
思わずため息をついた。
すると、もふもふ達はビクッと身体を震わせ、少し後退りをした。そんなもふもふ達に目をやる。どのもふもふもとても小さい。
「・・・ここってどこ?天国?」
私からの急な質問に、また少し驚きを見せながらもふもふ達は顔を見合わていた。
「きゅいー」
一匹の水色の恐竜が近寄ってきた。可愛らしい緑のポシェットを身につけている。
「あ、やっぱり天国?私昼寝してる最中に殺された?」
「きゅきゅ」
恐竜は首を横に振った。そして身につけていたポシェットから何かを取り出し、広げた。
「これは・・・」
地図だった。きっとこの世界のものだ。広大な草原に囲まれ、ところどころ市場などがある。
私が知っている世界地図とは違う。海はなく、その代わりに緑がいっぱいある。
「きゅいっ」
つん。私が目を丸くして地図を見ていると、恐竜が地図の一部分に手をおいた。
緑だけの場所に手をおいていた。
「もしかして、今私ここにいるの?」
今度は首を縦に振った。
市場にたどり着くまで何時間かかるかも分からないような、とにかく草原だけの場所だった。
「はあ…」
ため息をまた一つ。そしてドサッと、またその場に倒れ込んだ。
「もう一度寝たら元の世界に戻ってるかも…」
ゆっくりと目を閉じた。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
駄目だ、全く眠くない。寝れない・・・。
握っていた小さな地図を恐竜に渡す。
「ありがとう」
ニコッと微笑みながら恐竜の小さな手の上に、地図をのせてあげた。
「きゅっきゅきゅ!」
少し頬を赤くして、満面の笑みを浮かべる恐竜。
ズキューン
かかか可愛すぎる…なんだこの生物は・・・?!
今まで混乱していてもふもふ達なんてどうでもよかったが、この子たち普通に可愛い・・・
私が笑顔を見せたので安心したのか分からないが、続々ともふもふ達が私の周りに寄ってくる。
「きゃー、かわいいぃ♡」
上半身を勢いよく起こし、無意識に手がもふもふ達の方へとのびた。
一匹ずつ撫でてみたり、抱いてみたりする。
「きゅきゅ~」
「みいっみいっ」
「がうう」
一瞬にしてもふもふ達は私に懐いた。
おっと、いけない。私はあっと我に返った。
「ねえねえ、私元の世界に戻りたいんだけど、どうしたらいいと思う?」
もふもふ達は困惑していた。それもそうだ。そんな事知る訳もない。
でも、なぜか少し、まだここにいたいという気持ちが心の奥底にあった。
そうこうしているうちに、日が暮れてきた。
もふもふ達は私の手を引っ張る。
きっと、ここでみんなで暮らそうという意味なのかもしれない。
「えっえっ、でも…」
「みみっ」
小さいウサギが、「大丈夫」と私に語りかけるように、温かい眼差しを送ってくれた。
なら・・・まあ・・・少しだけ、元の世界に戻る方法が見つかるまでここにいてもいいかな・・・
オレンジ色の空の下で、私はもふもふ達とこの世界で暮らしていくことを決めた。
心地良い風が吹く広大な草原で一人…
もふもふ達に囲まれながら大の字になってすやすやと昼寝中の私・・・
「って、ここ何処?!」
上半身をガバっと起こす。辺りを見回すと、小さな恐竜やくま等、もふもふとした二足歩行の生き物達が私を囲んで興味深々な様子でみていた。
一旦冷静に昼寝前の事を思い出そう・・・ ・・・ ・・・ 駄目だ。何故か思い出せない。いつどこで昼寝をしたか…私ってどんな人物だったっけ・・・思い出そうとすると、頭がズキズキ痛む。
名前は小野小夜子、確か年齢は19歳程。性別♀。必死に頭をフル回転させても、この情報しか思い出せない。
何故こんなところにきてしまったのだろうか…
思わずため息をついた。
すると、もふもふ達はビクッと身体を震わせ、少し後退りをした。そんなもふもふ達に目をやる。どのもふもふもとても小さい。
「・・・ここってどこ?天国?」
私からの急な質問に、また少し驚きを見せながらもふもふ達は顔を見合わていた。
「きゅいー」
一匹の水色の恐竜が近寄ってきた。可愛らしい緑のポシェットを身につけている。
「あ、やっぱり天国?私昼寝してる最中に殺された?」
「きゅきゅ」
恐竜は首を横に振った。そして身につけていたポシェットから何かを取り出し、広げた。
「これは・・・」
地図だった。きっとこの世界のものだ。広大な草原に囲まれ、ところどころ市場などがある。
私が知っている世界地図とは違う。海はなく、その代わりに緑がいっぱいある。
「きゅいっ」
つん。私が目を丸くして地図を見ていると、恐竜が地図の一部分に手をおいた。
緑だけの場所に手をおいていた。
「もしかして、今私ここにいるの?」
今度は首を縦に振った。
市場にたどり着くまで何時間かかるかも分からないような、とにかく草原だけの場所だった。
「はあ…」
ため息をまた一つ。そしてドサッと、またその場に倒れ込んだ。
「もう一度寝たら元の世界に戻ってるかも…」
ゆっくりと目を閉じた。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
駄目だ、全く眠くない。寝れない・・・。
握っていた小さな地図を恐竜に渡す。
「ありがとう」
ニコッと微笑みながら恐竜の小さな手の上に、地図をのせてあげた。
「きゅっきゅきゅ!」
少し頬を赤くして、満面の笑みを浮かべる恐竜。
ズキューン
かかか可愛すぎる…なんだこの生物は・・・?!
今まで混乱していてもふもふ達なんてどうでもよかったが、この子たち普通に可愛い・・・
私が笑顔を見せたので安心したのか分からないが、続々ともふもふ達が私の周りに寄ってくる。
「きゃー、かわいいぃ♡」
上半身を勢いよく起こし、無意識に手がもふもふ達の方へとのびた。
一匹ずつ撫でてみたり、抱いてみたりする。
「きゅきゅ~」
「みいっみいっ」
「がうう」
一瞬にしてもふもふ達は私に懐いた。
おっと、いけない。私はあっと我に返った。
「ねえねえ、私元の世界に戻りたいんだけど、どうしたらいいと思う?」
もふもふ達は困惑していた。それもそうだ。そんな事知る訳もない。
でも、なぜか少し、まだここにいたいという気持ちが心の奥底にあった。
そうこうしているうちに、日が暮れてきた。
もふもふ達は私の手を引っ張る。
きっと、ここでみんなで暮らそうという意味なのかもしれない。
「えっえっ、でも…」
「みみっ」
小さいウサギが、「大丈夫」と私に語りかけるように、温かい眼差しを送ってくれた。
なら・・・まあ・・・少しだけ、元の世界に戻る方法が見つかるまでここにいてもいいかな・・・
オレンジ色の空の下で、私はもふもふ達とこの世界で暮らしていくことを決めた。
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