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番外編
シャーロットとずっと一緒に居たい~アイラン視点~
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朝目を覚ますと、俺の腕の中で気持ちよさそうに眠るシャーロットが目に入る。美しい銀色の髪が太陽の光を浴びて、キラキラと輝いている。それにしても本当に見れば見るほど美しい。昔読んだ絵本に出てきた女神さまの様だ。
こんなに美しい女性が俺の妻になってくれたなんて、今でも信じられない。俺はシャーロットの美しい髪に触れ、ほっぺたとおでこにキスをする。
「う~ん」
シャーロットの長いまつげが揺れ、ゆっくり瞼が上がる。
「シャーロット、おはよう。気分はどうだい?」
「アイラン様、おはようございます。私は大丈夫です」
そう言うと、布団に潜り込んでしまったシャーロット。昨日は俺たちの結婚式が行われた。もちろん、初夜もだ!昨日のシャーロットは色々な意味で本当に可愛かった。
「シャーロット、隠れていないで出ておいで」
俺はゆっくり布団をめくり、シャーロットを再び腕の中に閉じ込めた。シャーロットの温もりがダイレクトに伝わる。このまま、ずっとここに閉じ込めておきたい、そんな衝動に駆られる。
ダメだ、もう我慢できない!俺は欲望に身を任せた。事に及んだ後、再びシャーロットは眠りについてしまった。
昨日の今日だ。少し無理をさせてしまっただろうか…シャーロットを見つめ、己の行いを反省する。
でも、俺は今まで散々我慢した。少しぐらいの事は、きっとシャーロットも許してくれるはずだ。それに、俺たちは夫婦だ。何も悪いことをしていない。そう自分に言い聞かす。
しばらくシャーロットを眺めていたが、中々起きない。仕方がない、先に起きるか。俺は国王だ。本来であれば、2~3日休みをもらって、シャーロットとイチャイチャしたい。でも残念ながらたっぷり仕事が残っている。
アルテミルが怒鳴り込んでくる前に、起きて仕事をするか。仕方なく起き上がり、着替えを済ませ1人寂しく朝食を摂った後は執務室へと向かう。
「おいアイラン、遅いぞ!」
部屋に入ると、早速アルテミルが俺に向かって叫ぶ。
「俺は新婚だ!本当はずっとシャーロットと一緒に居たかったんだぞ!仕事に来ただけでも感謝してほしいくらいだ!」
そうだ、俺はシャーロットとずっと一緒に居たいんだ。それなのに仕事に来た。褒められても文句を言われる筋合いはない。
「はいはい、わかったよ。じゃあ、早速この書類に目を通して。後これも」
大量の書類を机に置くアルテミル。こいつはきっと鬼なのだろう。
さっさと終わらして、早くシャーロットの元へ戻ろう。そう思って、必死に仕事をさばいていた時、ふと窓の外を眺めると中庭に居るシャーロットの姿が目に入る。
どうやら護衛騎士と話をしている様だ。と、次の瞬間、騎士がシャーロットの手を握った。俺は体中から怒りが溢れる。おのれ!あの護衛騎士、俺のシャーロットに触れるなんて絶対に許さん!
俺は執務室を凄い勢いで出た。
「おい、アイラン。どこへ行くんだ?」
後ろからアルテミルの声が聞こえるが、そんな事今は気にしていられない。全力疾走で中庭へと向かった。
「貴様!シャーロットから離れろ」
中庭に着くと、有無も言わさずシャーロットを俺の後ろに隠す。
「アイラン様」
「陛下」
シャーロットと騎士が揃って声をあげた。
「貴様今シャーロットの手を握っていただろう!俺の妻と分かっていて、その様な行為に及んだのか?こんなことをして、ただで済むと思っているのか!!!」
怒り狂う俺を見て、「滅相もございません。そんなつもりでは」と、わざとらしい言い訳をしている。往生際の悪い男だ!
「アイラン様、少し落ち着いてください!私はこの護衛騎士の奥様の体調が悪いとお伺いしたので、治癒魔法のかかった珊瑚をお渡ししたのです。私の渡した珊瑚ですっかり奥様の体調が戻ったと、さっき報告を受けていただけですわ」
「ならばどうして手を握り合っていたのだ!感謝するだけなら、手を握る必要はないだろう」
俺はどうしても納得がいかず、護衛騎士に詰め寄る。
「申し訳ございません、つい嬉しくて!二度とこの様な真似は致しませんので、どうかお許しを」
真っ青な顔をして謝る護衛騎士。
「アイラン様、この方は本当に奥様を愛していらっしゃるようで、今回体調が戻ったことがとても嬉しくて、つい私の手を取ってしまわれただけですの。どうか許してあげて」
「わかった。ただし条件がある。シャーロット、君が自由に動いていると心配で仕事にならん。しばらくの間は俺が仕事をしている時は、執務室で一緒に過ごして欲しい」
今回は誤解だったにしろ、それでも俺は不愉快だ!シャーロットは美しいし優しい。護衛騎士の間でもかなり人気が高い。いつ間違いが起こるかわからないからな。
「わかりましたわ。アイラン様、今は仕事中でしょう?さあ、執務室に戻りましょう」
シャーロットはそう言うと、俺の手を取る。俺はシャーロットの腰に手を回し、そのまま自分の方へ引き寄せた。よし、これで逃げられないだろう。
執務室に戻ると、アルテミルが呆れた顔をしていた。
「アイラン、お前どんだけシャーロットちゃんが好きなんだよ、執務室まで連れて来て。シャーロットちゃんが可哀そうだろ!今すぐ解放してやれ」
「うるさい!別に仕事はきちんとするんだから、お前に迷惑を掛ける訳ではない。黙っていろ」
俺がそう言うと、呆れ顔で新たな書類を積み上げてきた。俺はシャーロットを膝に乗せて仕事を再開する。
「あの、アイラン様、私が膝に乗っていては、仕事がやりにくいのではありませんか?」
シャーロットがそっと膝から降りようとしたのを片腕で阻止する。
「シャーロット、俺はシャーロットが側に居てくれるだけで、やる気がみなぎるんだ。頼むから俺の膝の上に居ておくれ。そうだ、退屈だったら本を読んでいればいい。おい、アルテミル、すぐに本を準備してくれ。もちろん、シャーロットの好きな恋愛小説を頼む」
俺はすぐにアルテミルに指示を出した。
「はいはい」
面倒くさそうに動くアルテミル。
「はい、シャーロットちゃん」
メイドに準備させた小説を手に戻ってきたアルテミル。シャーロットに直接渡そうとしたところを、俺は阻止した。
「おい、お前が直接シャーロットに渡すな。俺が渡す」
アルテミルから取り上げた小説をシャーロットに渡す。
「これで時間が潰せるだろう?」
ドン引きのアルテミルが視界に一瞬入ったが、無視しておこう。
「ありがとうございます。アイラン様。アルテミル様も、ありがとうございます」
シャーロットが申し訳なさそうに、アルテミルにお礼を言う。別にあんな奴にまでお礼を言わなくてもいいのに。シャーロットは律儀だ。
そしてこの日はシャーロットを抱いたまま、仕事を終わらせた。もちろん、食事の時もずっと一緒だ。オルビアが嫁いでから、2人で並んで食べさせ合いっこをするのが俺たちの食事のスタイルだ。
最初は恥ずかしがっていたシャーロットも、今ではすっかり慣れて
「アイラン様、アーンしてください」
なんて言ってくれる。
夜ももちろんシャーロットと一緒だ。今日も可愛いシャーロットをたっぷり堪能する。
それにしても、俺はいつからこんな人間になってしまったのだろう。どちらかと言えば、人に執着するタイプではない。でもシャーロットと出会ってからは、ひと時も離れたくないのだ。
もしかしたら、10年間ずっと心を殺して生きていたから、爆発してしまったのかもしれない。まあ、これからは毎日シャーロットと一緒だ。明日もその次の日もずっとずっとシャーロットを膝に乗せて仕事をしよう。
ひと時だってシャーロットと離れたくない、この思いは誰にも止められない。疲れて眠るシャーロットを腕に抱きながら、俺はそんな事を考えていた。
しかし…次の日アルテミルから事情を聞いたオルビアによって、脆くも仕事中はシャーロットから引き離されてしまう事を、この時のアイランはまだ知らないのであった。
こんなに美しい女性が俺の妻になってくれたなんて、今でも信じられない。俺はシャーロットの美しい髪に触れ、ほっぺたとおでこにキスをする。
「う~ん」
シャーロットの長いまつげが揺れ、ゆっくり瞼が上がる。
「シャーロット、おはよう。気分はどうだい?」
「アイラン様、おはようございます。私は大丈夫です」
そう言うと、布団に潜り込んでしまったシャーロット。昨日は俺たちの結婚式が行われた。もちろん、初夜もだ!昨日のシャーロットは色々な意味で本当に可愛かった。
「シャーロット、隠れていないで出ておいで」
俺はゆっくり布団をめくり、シャーロットを再び腕の中に閉じ込めた。シャーロットの温もりがダイレクトに伝わる。このまま、ずっとここに閉じ込めておきたい、そんな衝動に駆られる。
ダメだ、もう我慢できない!俺は欲望に身を任せた。事に及んだ後、再びシャーロットは眠りについてしまった。
昨日の今日だ。少し無理をさせてしまっただろうか…シャーロットを見つめ、己の行いを反省する。
でも、俺は今まで散々我慢した。少しぐらいの事は、きっとシャーロットも許してくれるはずだ。それに、俺たちは夫婦だ。何も悪いことをしていない。そう自分に言い聞かす。
しばらくシャーロットを眺めていたが、中々起きない。仕方がない、先に起きるか。俺は国王だ。本来であれば、2~3日休みをもらって、シャーロットとイチャイチャしたい。でも残念ながらたっぷり仕事が残っている。
アルテミルが怒鳴り込んでくる前に、起きて仕事をするか。仕方なく起き上がり、着替えを済ませ1人寂しく朝食を摂った後は執務室へと向かう。
「おいアイラン、遅いぞ!」
部屋に入ると、早速アルテミルが俺に向かって叫ぶ。
「俺は新婚だ!本当はずっとシャーロットと一緒に居たかったんだぞ!仕事に来ただけでも感謝してほしいくらいだ!」
そうだ、俺はシャーロットとずっと一緒に居たいんだ。それなのに仕事に来た。褒められても文句を言われる筋合いはない。
「はいはい、わかったよ。じゃあ、早速この書類に目を通して。後これも」
大量の書類を机に置くアルテミル。こいつはきっと鬼なのだろう。
さっさと終わらして、早くシャーロットの元へ戻ろう。そう思って、必死に仕事をさばいていた時、ふと窓の外を眺めると中庭に居るシャーロットの姿が目に入る。
どうやら護衛騎士と話をしている様だ。と、次の瞬間、騎士がシャーロットの手を握った。俺は体中から怒りが溢れる。おのれ!あの護衛騎士、俺のシャーロットに触れるなんて絶対に許さん!
俺は執務室を凄い勢いで出た。
「おい、アイラン。どこへ行くんだ?」
後ろからアルテミルの声が聞こえるが、そんな事今は気にしていられない。全力疾走で中庭へと向かった。
「貴様!シャーロットから離れろ」
中庭に着くと、有無も言わさずシャーロットを俺の後ろに隠す。
「アイラン様」
「陛下」
シャーロットと騎士が揃って声をあげた。
「貴様今シャーロットの手を握っていただろう!俺の妻と分かっていて、その様な行為に及んだのか?こんなことをして、ただで済むと思っているのか!!!」
怒り狂う俺を見て、「滅相もございません。そんなつもりでは」と、わざとらしい言い訳をしている。往生際の悪い男だ!
「アイラン様、少し落ち着いてください!私はこの護衛騎士の奥様の体調が悪いとお伺いしたので、治癒魔法のかかった珊瑚をお渡ししたのです。私の渡した珊瑚ですっかり奥様の体調が戻ったと、さっき報告を受けていただけですわ」
「ならばどうして手を握り合っていたのだ!感謝するだけなら、手を握る必要はないだろう」
俺はどうしても納得がいかず、護衛騎士に詰め寄る。
「申し訳ございません、つい嬉しくて!二度とこの様な真似は致しませんので、どうかお許しを」
真っ青な顔をして謝る護衛騎士。
「アイラン様、この方は本当に奥様を愛していらっしゃるようで、今回体調が戻ったことがとても嬉しくて、つい私の手を取ってしまわれただけですの。どうか許してあげて」
「わかった。ただし条件がある。シャーロット、君が自由に動いていると心配で仕事にならん。しばらくの間は俺が仕事をしている時は、執務室で一緒に過ごして欲しい」
今回は誤解だったにしろ、それでも俺は不愉快だ!シャーロットは美しいし優しい。護衛騎士の間でもかなり人気が高い。いつ間違いが起こるかわからないからな。
「わかりましたわ。アイラン様、今は仕事中でしょう?さあ、執務室に戻りましょう」
シャーロットはそう言うと、俺の手を取る。俺はシャーロットの腰に手を回し、そのまま自分の方へ引き寄せた。よし、これで逃げられないだろう。
執務室に戻ると、アルテミルが呆れた顔をしていた。
「アイラン、お前どんだけシャーロットちゃんが好きなんだよ、執務室まで連れて来て。シャーロットちゃんが可哀そうだろ!今すぐ解放してやれ」
「うるさい!別に仕事はきちんとするんだから、お前に迷惑を掛ける訳ではない。黙っていろ」
俺がそう言うと、呆れ顔で新たな書類を積み上げてきた。俺はシャーロットを膝に乗せて仕事を再開する。
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シャーロットがそっと膝から降りようとしたのを片腕で阻止する。
「シャーロット、俺はシャーロットが側に居てくれるだけで、やる気がみなぎるんだ。頼むから俺の膝の上に居ておくれ。そうだ、退屈だったら本を読んでいればいい。おい、アルテミル、すぐに本を準備してくれ。もちろん、シャーロットの好きな恋愛小説を頼む」
俺はすぐにアルテミルに指示を出した。
「はいはい」
面倒くさそうに動くアルテミル。
「はい、シャーロットちゃん」
メイドに準備させた小説を手に戻ってきたアルテミル。シャーロットに直接渡そうとしたところを、俺は阻止した。
「おい、お前が直接シャーロットに渡すな。俺が渡す」
アルテミルから取り上げた小説をシャーロットに渡す。
「これで時間が潰せるだろう?」
ドン引きのアルテミルが視界に一瞬入ったが、無視しておこう。
「ありがとうございます。アイラン様。アルテミル様も、ありがとうございます」
シャーロットが申し訳なさそうに、アルテミルにお礼を言う。別にあんな奴にまでお礼を言わなくてもいいのに。シャーロットは律儀だ。
そしてこの日はシャーロットを抱いたまま、仕事を終わらせた。もちろん、食事の時もずっと一緒だ。オルビアが嫁いでから、2人で並んで食べさせ合いっこをするのが俺たちの食事のスタイルだ。
最初は恥ずかしがっていたシャーロットも、今ではすっかり慣れて
「アイラン様、アーンしてください」
なんて言ってくれる。
夜ももちろんシャーロットと一緒だ。今日も可愛いシャーロットをたっぷり堪能する。
それにしても、俺はいつからこんな人間になってしまったのだろう。どちらかと言えば、人に執着するタイプではない。でもシャーロットと出会ってからは、ひと時も離れたくないのだ。
もしかしたら、10年間ずっと心を殺して生きていたから、爆発してしまったのかもしれない。まあ、これからは毎日シャーロットと一緒だ。明日もその次の日もずっとずっとシャーロットを膝に乗せて仕事をしよう。
ひと時だってシャーロットと離れたくない、この思いは誰にも止められない。疲れて眠るシャーロットを腕に抱きながら、俺はそんな事を考えていた。
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